パンクラス
 
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update:2004.08.15

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『G1 CLIMAX 2004』公式リーグ戦Aブロック:メインイベント 30分1本勝負
○ 鈴木みのる image image image 永田裕志 ×
(17分39秒、逆十字固め)
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今、リングアナから説明があったように、明日の決勝トーナメントには出場出来ないみたい。勲章がもらえなかったみたい。でも、この『G1』のシリーズ、今日、最後に「みのる」コールと拍手を送ってくれたみんなの声が、俺の勲章。ありがとう!

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試合前から「見せたいプロレスがある。やりたい闘いがある」とおっしゃってましたが、それを今日は見せることが出来たんじゃないですか?
鈴木みのる:見せることが出来たがどうか分かんないけど、やった。答えは、俺が出すんじゃない。お客だ。

お客さんのあの「みのる」コールがそれを証明したと思いますが。
鈴木みのる:でも、今日だけだろう。明日もあれば、明後日もあんだよ。死ぬまで続くんだよ。それが俺の人生だから。

周りでは今日、因縁対決って言われてました。鈴木さんはどんな想いでリングに立ってました?
鈴木みのる:何にも考えてない。凄い純粋に、単純に、「こいつに負けたくない」それだけ。あと、「腕折られても良い。歯が飛ばされたって良い。こいつに勝ちたい」心の底から思って、それだけを心に持って試合をした。それだけ。他の余計なものは何にもない。

結果として勝つことが出来た。それが一番の勲章じゃないですか?
鈴木みのる:勝つことが勲章じゃない。勝つことが勲章じゃない・・・。

お客さんの声ですか?
鈴木みのる:そうだと俺は思ってるけどね。だって、俺、新日本にこうやって参戦するようになって1年とちょっと、ボロクソに言ってんだよ。「あいつがアホだ。こいつがバカだ」って。「こいつが練習してねぇ。こんな奴は弱い」って。でも、その新日本のファンが、って言うか、会場に足を運んでくれた人が、最終的には俺を選んだ。「あー、頑張ってきて良かったなー」なんて、ちょっと思ったりなんかしてるけどね。でも、当たり前。頑張ってんだもん、いつも。あー、ヤバイ。手が動かなくなっちゃったな。どっちみち、この勝ち点方式で残っても、明日、試合出来なかったな、これは(苦笑)。まぁ、片腕でもやるけどね。

そういう意味では、また明日、リングに立ちたかったんではないですか?
鈴木みのる:立つさ。靴も持ってくるよ。パンツも持ってくるよ。誰がケガで抜けるか分かんねぇから。あ〜、まぁ、みんなに「G1、大変ですね」とか、「G1って凄い過酷ですね』とか、「どうですか? このきついシリーズ」って言われるけど。キツイのは、どんな、誰と何の試合やったって一緒だよ。やるかやられるかだもの。一歩間違ったら、自分の首持っていかれちまうんだもの。それが『G1』であろうが、北海道であろうが。山ん中であろうとね。海の側の体育館であろうと、どこでやっても一緒だよ。『G1』なんて、俺が決めたものじゃない。俺はプロのレスラーだから。俺のことが見たいっていう街に行って、俺の試合を見せる。それだけだよ。ね、いけない?

良いと思います。そういう意味では、このシリーズ。いつも通りの鈴木みのるの闘い方を見せることが出来ましたか?
鈴木みのる:いや。いつも以上。毎日、昨日より良い自分でいようと思ってるもん。昨日より強い自分でありたいと思ってるもん。だから、練習もするし、体調管理だってするし。遊ぶ時は思いっきり遊ぶし。だから、今日の俺は昨日より強いはず。だから、いつもと同じじゃない。毎日がいつも以上だ。でも試合が終わって悔しいことが1個ある。永田が立って歩いて帰った。あれが嫌だな。終らねぇな。気持ち良かったのは、あいつの口から「まいりました」と言わしたこと。これは気持ち良かった。腕1本もらうことが出来た。だけど、あいつの息の根を止めてない。あいつは自分の足で歩いて帰った。どっちかがブッ倒れるまでだ。またやるぞ、あの馬鹿と!

期待してます。
鈴木みのる:(質問は)無い? 無いですか? 帰るよ、俺。じゃぁ皆さん、また明日、会いましょう。
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Photo Copyright:M.GIGIE
取材協力:格闘魂
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