パンクラス
 
report
2007.7.01 全日本プロレス 横浜文化体育館
photo

メインイベント 三冠ヘビー級選手権試合
鈴木みのる  vs  武藤敬司
○鈴木みのる(26分54秒、ヒールホールド)武藤敬司×
鈴木みのる:いいねぇ、武藤敬司。武藤ちゃん、いいねぇ。あ〜! 死んだかと思った。全部出し尽くした。腕もパンパンだ。ギリギリってたまらなくいいね、ハハハッ!オレが負けると思ってたヤツ、オレが負ければいいと思ってたヤツ、ザマァ見ろ!

全日本プロレスに初めて上がった時にポンコツ呼ばわりした武藤敬司は実感としてどうでしたか?
鈴木みのる:ポンコツだよ。まともにまっすぐにも走れないポンコツだよ。ちょっと誉めてやるとしたら、昔の名車だな。いくら整備しても、レストアしても、今世界で1番早い車には追いつけないって事だ。今日はいい酒が飲めそうだな。

前半のグラウンド戦は自然にああなったと思いますか
鈴木みのる:そうだね。1発目に様子を見ようと思って蹴りを出したらいきなりキャッチしてきたから、そこでアワを食ったかな。それでペースをつかもうと思ってたから「アレ?」って。向こうもただのポンコツじゃないなって。

グラウンドレスリングは全日本のリングに上がってからは1番楽しめたんじゃないですか?
鈴木みのる:そこまではいかないな。でも少なからずも同じ畑というか、同じ血筋を感じたかな。

鈴木選手自ら「完全無欠と言っていた逆落としが決まっていながらタップを取れなかったのは?
鈴木みのる:すべった(苦笑)。投げる時に足元がちょっと崩れた。あの野郎、一点攻めなんていう300年くらい前の攻撃方法をしてきやがって。気持ちいいね。追い込まれると「生きてる!」って気がするじゃん。

ヒールホールドは頭の中にあったんですか?
鈴木みのる:逆落としの後は何もない。

自分の中にあったものがとっさに出たという感じですか?
鈴木みのる:足持って投げるのを日本で最初にやった奴は誰だ?

ドラゴン・スクリューは藤波さんですね
鈴木みのる:誰に習ったんだ?

ゴッチさんですね
鈴木みのる:それならオレだって知ってる。オレだって習ってる。練習も何百回とやってるし。だからそれがとっさに出た。武藤相手だからとかじゃない。

もうこのリングに敵はいませんか?
鈴木みのる:わかんねぇ。これから考える。今は何も考えてない。今日は今日のことでいっぱいだ。ただこれだけは言える。去年の春、大田区体育館でリングに上がって、全日本プロレスに宣戦布告した時のひとつの決着が付いた。これだけは事実だ。オレの勝ちだ。明日の事は明日考える。明日になったらまた違った感情とかがあるだろうから明日しゃべるよ。あとオレの周りでオレ対全日本プロレス以外で何やらごちゃごちゃやってるけど、カスはカス同士で勝手にやってろ。
負けてどうにも行き場がなくなって、30過ぎてグレちゃった小島くんとか、40超えて好感度アップを狙ってる健ちゃんとかさ(笑)。カスはカス同士で勝手にやってろ。
お先に行くぞ!誰もたどり着けない、誰も追いつけないところに行ってやる!

その髪は?
鈴木みのる:朝起きたらこうなってたんだよ。いちいちオレの表現方法に説明を求めるんじゃねぇよ。「この絵はどういう心境で描いたものなんですか?」って聞いてるようなもんだ。
そういう事で去年も吹いたけど、今年も鈴木みのるの風が吹き荒れるってことだ、以上!
text:スポーツナビ
image
image
image
image