近藤有己、11.7NK大会・試合5日前インタビュー
・日時:11月2日(火) 17:30〜
・場所:P'sLAB東京

近藤有己:今、【パンクラスvsシュート・ボクセ】が3勝4敗ってことで、パンクラス側が少し押されているので、今回自分が勝って、4勝4敗のタイに持ち込んで、パンクラスとシュート・ボクセの団体戦とか、5vs5で、そういうのがやりたいですね。そのためにも今回はきっちり勝ちたいなと。打撃なり寝技なりの一本勝ちで、良い試合をして勝ちたいと思います。

先日の『PRIDE』を生でご覧になったとのことですが、ヴァンダレイ・シウバvsランペイジ・ジャクソン戦をご覧になってどのような感想をお持ちになりましたか?
近藤有己:すごいレベルが高いというか、今一番完成されてる闘いじゃないかなって観ながら思いましたね。

試合自体、ああいう展開になるんじゃないかなって思ってました?
近藤有己:そうですね〜。またあの形で決まるとは思ってなかったですね。でも、シウバがジャクソンに意外と打撃を当てられて苦戦するんじゃないかなという気はしてましたけど。

近藤選手との対戦から、シウバ選手ははどのように変化していたと思いますか?
近藤有己:ホントに何か、闘いが完成されてるというか、以前のような突進型というか、どんどん振り回す、勢いで勝つだけじゃなくなってきてるというか。幅が広がってますね。上手さを身に付けてるって気がしましたね。自分の時も、自分と闘うちょっと前ぐらいからだと思いますけど、それがどんどん、前回自分と対戦した時よりも完成されてきてるんじゃないかなって思いました。

ガードポジションからのシウバ選手の動きはいかがでした?
近藤有己:やっぱり柔術の黒帯だけあって、上手く対処してましたね。ホントただのガードポジションじゃないというか、仕掛けれるガードポジションなんだなって。そういう技術を持っている、改めてそうなんだなって感じがしましたね。

ある意味、シウバ選手が防衛してくれて良かったなって思う点はあります?
近藤有己:まぁ、どっちが勝っても良かったですけどね。より互いに強いなって思いましたし、その中でシウバの方が強かったんだと思います。で、前回自分と対戦した時以上に強くなってる姿を観て、自分自身の「もう一回闘いたい」って気持ちが盛り上がってきたというか。そんな感じですね。

1ラウンド目のシウバ選手の闘いぶりを観て、打開策なりのヒントにはなりそうですか?
近藤有己:ん〜、それはないですね(苦笑)。

近藤選手の中で、シウバ選手をライバルだという意識はありますか?
近藤有己:ん〜、自分の中では、ライバルなんておこがましいですけど、ホントに目指してる選手の一人ですね。一番目指してる選手かも知れないですね。

スタイル的にご自分の理想に近いというのはありますか?
近藤有己:いや、それはまた別だと思いますね。でも、倒したいですね。

シュート・ボクセとの対抗戦というお話しがありましたけど、シュート・ボクセに対して、良いライバル心みたいなものはありますか?
近藤有己:まぁ、パンクラスって言うよりも、結構日本人が食いものにされてる感じがしますよね。自分を含めてなんですけど。結構上から踏みつけられる、追い込まれたりするシーンを見てると、何か日本人が食いものにされてるって感じがしますね。このままじゃいられないっていうか。日本人も強いってところを見せたいですね。

シュート・ボクセの選手を見てて、その強さの秘密をどこに感じますか?
近藤有己:やっぱりアグレッシブなところですよね。全局面で打撃を使える練習をしてるんだなと。ブラジリアン・トップ・チームとはまた違う何か、凶暴さとかではないと思いますけど、そういう印象が残る強さを感じますね。トップ・チームのような柔術系の選手に日本人が負けるのとは受ける感覚が違うというか。

練習中にシウバ選手のファイトスタイルなんかが思い浮かんだりしますか?
近藤有己:ん〜、今はサイボーグとの試合ですね。サイボーグをすごく意識してますね。

サイボーグ戦に向けてのコンディションはいかがですか?
近藤有己:良いですね。シウバ戦以上に良いですね。

サイボーグ選手の試合映像とかはご覧になりました?
近藤有己:ビデオを見たんですけど、打撃の選手だなって思いますね。どうやっても打撃で闘うって感じのイメージですね。

フィニッシュは寝技になりそうですか?
近藤有己:まぁ、流れの中で(笑)。

打撃の選手に対して打撃で挑むのか、逆に寝技で挑むのか? どちらでしょう?
近藤有己:総合的に。それを意識して。総合格闘家として闘います(笑)。

『PRIDE』の話しに戻ってしまいますが、ジョシュ・バーネット選手の試合に関してはどう思いました?
近藤有己:いや、もう本当にアクシデントだなって。だから負けた、パンクラスのチャンピオンが負けて悔しいとかって、そういう気持ちはないですね。

近藤選手の中での、今回の試合のテーマって何でしょう?
近藤有己:次に繋がる闘いですね。

次というのは、やはり大晦日でしょうか?
近藤有己:そうですね。

大晦日に闘いたい相手っていますか?
近藤有己:対戦相手は誰でも良いです。

そこでシウバ選手との再戦となったら?
近藤有己:そういうチャンスがきたら、ありがたく挑戦させていただきたいですね。

シウバvsジャクソン戦をご覧になって、あらためてもう一度自分がシウバ選手と対戦したらどうなると思いますか?
近藤有己:そ〜ですね・・・わかんないですね(苦笑)。相変わらず(苦笑)。自信があるようなないような。

シウバ戦以降、練習の中で変わってきた部分ってありますか?
近藤有己:まぁ、内容とかはそんなに変わってないですけど、集中力とかが増してるかなって思いますね。今、負けた悔しさがモチベーションになってるので。こういう感覚っていうのは初めてかも知れないですね。練習に対するノリとかも違いますよね。今は頑張り屋さんです(笑)。前回負けて、初めて今回“勝ち”に拘るようになったというか。ハングリーになったというか。ホント格闘技をやってて初めての感覚ですね。

vsサイボーグ戦で自分の成長の度合いが見えてくるという感じでしょうか?
近藤有己:ん〜、でもそんなに余裕をかましてる感じはないですね。とにかく勝つっていう。

サイボーグ選手の穴は見つかりましたか?
近藤有己:穴は・・・ないです(苦笑)。いや、なくはないですけど、ちょっとわかんないですね(苦笑)。まぁ、他のシュート・ボクセの選手に比べて粗いかも知れないですけど、そこに何か狂気を感じますね。だから勢いでやられてしまわないようにって思ってます。

サイボーグ選手がシュート・ボクセに移籍したことで、以前と何かが変わっているだろうなって思ったりしますか?
近藤有己:やっぱり移籍前よりもっと上手くなってると思いますね。パンチ一つにしても、連打にしても。

シュート・ボクセとの対抗戦が実現した場合、大将として指名したい他のシュートボクセの選手はいますか?
近藤有己:いや、自分は大将とかそういうのはないので(笑)。それこそ昔、綱引きで対戦相手を決めたりするのがあったじゃないですか。ああいうのをやったら面白いと思いますね(笑)。シウバがどれを引くっていうのを事前に知っといて、それを避けて(笑)。

シウバ選手以外のシュート・ボクセの選手で興味がある選手は?
近藤有己:やっぱりショーグンじゃないですかね。シウバの次は。

郷野選手が闘った試合はご覧になりました?
近藤有己:見ました。この間の『PRIDE 武士道』にも出てましたよね。あの試合なんかホントに、ショーグンって感じでしたね(笑)。シュート・ボクセって感じの勝ち方に見えました。