■ 鈴木みのる:1ラウンド目は少し様子を見ようと思ってましたので。で、2ラウンド目のアキレス腱(固め)ですけど、あれ、ロープ際でなければあそこまで反転してたんで、あの形から逆エビ狙ってたんですけどね。でも良い選手ですよね。力もあったし、バランスも良いし。で、あのライガーのバカの解説が途中で聞こえたんで、もう茶化すしか出来ないんですよ。テメェはリングに上がって無様に負けたのに。それからおかげさまでパンクラスは10年経ちました。24、25のわがままな若造の集団が、あの時はまだ見たことのないプロレスで、「何だこれは!」って言われてたんですが、今では当たり前のように認知されてて、この10年間頑張ってきて、本当に良かったなって思います。
: 新日本でのデビュー戦の相手だった飯塚選手でしたが、感慨深いものはありますか?
■ 鈴木みのる:今になってみて思えば、あ~、そうですね、やっぱ一本取りたかったですね。
: それはどうしてですか?
■ 鈴木みのる:勝つためにです。僕らは勝つためにリングに上がって、憎くもない相手とにらみ合って、相手を傷つけてのし上がっていくために闘っているわけだから。だから勝つために一本取りたかったです。
: 飯塚選手と新日本のリングでプロレスで決着をつけたいって言うのはありますか?
■ 鈴木みのる:う~ん、う~ん…どうだろう。うん、今度こそ「まいった」って言わせますよ。ま、飯塚だけじゃなくて、いっぱいいるんでね、敵が。自分のアピールも途中でひっくり返されてるし、物凄い腹立ちますけどね。ドンドン闘って、そして勝つ。それが自分たちの証ですから。偉そうに解説席に座っていたライガーもいつでもぶち殺してやりますよ。
: 新日本の選手で一番闘いたい相手は誰ですか?
■ 鈴木みのる:闘いたい相手…あの「ライオン」のマークつけてるやつ、全員ですね。それからこういう闘いには前の方を押しやって出てこようとしない後ろのやつらですね。そういうやつらもぶちのめしてやりたいですね。
: 鈴木選手にとって「新日本プロレス」とは何ですか?
■ 鈴木みのる:敵です。自分のプロレスが正しい、自分が何のために生きてる、自分のしたいプロレスはこうなんだ、って言うのを証明するために闘い続けるし、だから敵です。
: 8月31日の両国国技館大会はパンクラスのリングでの試合になりますが、新日本プロレスさんのようなプロレスの試合とパンクラスでの試合では調整方法等に違いはありますか?
■ 鈴木みのる:ん~、根本的に違いはないし、強くなる練習をして試合に臨むというのは変わんないんだけど、興行形態が違うから。パンクラスだと1試合1試合で完結していく形だけど、新日本プロレスの場合はシリーズとして20~30試合あって、まぁそれにはまだ参戦してないけど、そういったところで年間の目標であるとか、自分の在り方であるとかは変わってくるかなとは思います。
: 8/31(日)両国大会では、新日本プロレスのVS飯塚高史戦が決まりました。
■ 鈴木みのる:いつからアイツ高史になったの?孝之じゃなかった?(本名は飯塚孝之)
: 試合はどんな展開になると予想しますか?
■ 鈴木みのる:展開?パンチがない展開かな(笑)(※今回は打撃なしのキャッチレスリングルール)。
: 勝ち方のイメージはできてますか?
■ 鈴木みのる:(関節を)とれれば何でもいいけど、何でもとれるんじゃない?
: VS飯塚戦の先には何か見えていますか?
■ 鈴木みのる:いやぁ~もう、この飯塚戦を乗り越えてね、最初の新日本の中心にいけるという予定が今まだ割り込んでいけてないんでね。これから割り込みますよ。俺は俺で自分のことを過大評価してるし、向こうは向こうで俺のことを過小評価してるから、お互い程度の良いところでおさまったらいいと思いますけど。だから今回の10周年記念興行が終わったら、しばらくは新日本の闘いに専念したいというのはありますね。アルバイトじゃないんでね、新日本に行くのは、だから新日本での闘いの流儀を通してタイトルを獲ります。
: パンクラスは今年9月で丸10年になりますけど、鈴木選手の中で1番印象に残っている出来事は何でしょうか?
■ 鈴木みのる:全部ですね、うん、全部。
: 特にこれっていうのは決められないですか?
■ 鈴木みのる:いつもだよ、いつも。自分がやってるのもそうだし、後輩たちの試合もそうだし、1回1回事件があるんで。
: では、この10年での、鈴木選手の中での1番の変化というと何でしょう?
■ 鈴木みのる:雇われる側の一選手から、団体を運営していく側に回ったのが一番大きい変化かもしれない。道場をいくら任されてるからといっても、知らないところから金だけ出てて、強くなるためだけの練習をしていたのが、道場で電気をつけたらこの電気代はいくらでどっから(お金を)出すのかとか、食事代はどうしよう?とかね。そういうことも含め、根本的な部分が変わったかな。練習している姿とか闘う姿勢とかはそんなに変わってないのかも知れないけど、みんなそれは分かるんじゃないのかな?その立場になれば。
: では、パンクラスという団体のこの10年の一番の変化というのは何でしょう?
■ 鈴木みのる:選手の入れ替わりかな。
: それでは今のパンクラスismの選手にはどういう思いをお持ちですか?
■ 鈴木みのる:今は道場で練習できる環境があって・・・。ん~、パンクラスismの存在する意義だよね。最初からあったパンクラスの道場で練習できてるという意味をもっとそれぞれ個人で考えてほしいよね。
: 今の選手と昔の選手の違いというのは?
■ 鈴木みのる:昔は教えてくれる人がいない。今は食事の仕方から、練習の仕方から、トレーニングの仕方、減量の仕方、体重の増やし方、寝技の技術、相手の倒し方、パンチの打ち方、全部教えてくれる人が存在するからね。
: そういう点では恵まれていると?
■ 鈴木みのる:それは関係ない。じゃあ江戸時代の人が弱いのかっていったら多分そうじゃないし、何もないから弱い、逆にたくさんあるから強いわけじゃないから。だから何を選択するかじゃないの?その時に。何を与えられたかじゃなくて。これは自分の子供からも教わるんだけど、いろいろあるんだよ。天才にするための教育とか、有名校に入れるための教育とか。でも関係ないって。結局は何をそいつが選択するのかってことだから。だから間違った選択をしてもいいけど、ちゃんと選択ができる子に育てたいなっていうのはあるけどね。
: 子供の教育方針というのは?
■ 鈴木みのる:僕は、自分の親が俺のことを考えてくれていたとは思ってないから、親はその時の感情でいろいろ叱ったり、引っぱたいたりして、それをまた反省したりしてたと思うんでね。だから俺もそれでいいのかなと思って。その代わり適当に返事はさせない。うん。言ったことには責任を持たせようとは思ってる。例えば「ご飯食べたくない」ってことを言って、それはテレビが観たいからって理由なら、一切与えない。かわいそうとかじゃなく、「いらない」って言ったろってことで責任を持たせたいから。けど、たまに子供のほうから「お父さん。そんなんじゃダメだよ」ってなだめられるけどね(笑)。
: それでは新日本プロレスの選手に対してはどのような思いをお持ちでしょうか?
■ 鈴木みのる:え~、『週刊ゴング』、『週刊ファイト』、『週刊プロレス』に載ってるのでそちらをご覧下さい(笑)。面倒くさいモン(笑)。
: それでは今の総合格闘技界にはどのような思いを?
■ 鈴木みのる:頑張って下さい。
: あまり気にはならないと?
■ 鈴木みのる:パンクラスの選手が頑張ったほうが面白くなるんじゃないかとは思うけど。
: それでは最後にファンの皆さんに一言メッセージをお願いします。
■ 鈴木みのる:頑張ります。一言だろ、だって(笑)。よくそういうこと言われるけど、何だよ一言ってって思わない?(笑)
: 8/31(日)両国大会はどんな大会になると思いますか?
■ 鈴木みのる:完全に、パンクラスism、GRABAKA、MISSON連合軍VS外敵といった図式で、ある意味道場破りだと思うんで、全力でパンクラスを死守したいと思います。
: 8月31日(日)パンクラス・両国国技館大会でVS鈴木みのる(パンクラスism)戦が決定しました。 この対戦が決まった時はどのような感想をお持ちになりましたか?
■ 飯塚高史:まぁ、そういうオファーがあって、決まった時は別に、自然に「やります」みたいな感じで。そうですね・・・今回の試合が決まったからということでの特別な感情っていうのはなかったですね。
: 今回のVS鈴木戦は、鈴木選手の方から飯塚選手を対戦相手に指名したということですが、もちろん飯塚選手は鈴木みのるという男を良くご存知だと思いますけど、その鈴木選手からの指名ということに関してはいかがですか?
■ 飯塚高史:10周年記念大会とか、鈴木から指名があったということで、まぁ、正直嬉しいという気持ちはありますよね。
: 鈴木選手が新日本プロレスさんを離れてから随分時間も経ってますが、鈴木選手にはどういう印象をお持ちですか?
■ 飯塚高史:ん~・・・印象? 印象ねぇ・・・まぁ、気が強くて頑張り屋というか、そういう印象がありますね。
: 今回パンクラスのリングに初めて上がるということで、対戦相手のホームリングに上がることになりますが、そのことに関してはどのようなお気持ちでしょうか?
■ 飯塚高史:そうですね・・・まぁ、パンクラスのリングだからっていうことでの特別な緊張とか、気負いとか、そういうのは別にないですね。ただ、「鈴木」しか見えてないって感じで。
: 試合のルール、キャッチレスリングルールっていうことに関してはいかがでしょうか?
■ 飯塚高史:まぁ、鈴木も元々新日本から出た人間ですし、その時はやっぱりそういう練習をしていたので、何年かして2人が対戦するっていう時にそういうルールっていうのは、自然な感じかなってそういう気がしますね。
: 具体的に狙っている技とか何かありますか?
■ 飯塚高史:まぁ、それはここでは言えないですけど(笑)。
: 楽しみにしてろって感じですか?
■ 飯塚高史:そうですね。
: 鈴木選手が新日本プロレスさんを離れてからの十何年かで飯塚選手が培ってきたものを味あわせたいとか、そういうお気持ちもありますか?
■ 飯塚高史:そうですね。まぁ、アイツが離れてからかなり時間も経ってますし、アイツも変わったかも知れないけど、俺も変わったよと。そういう部分を結果として、試合で勝負したいなと。
: 聞くところによると鈴木選手は逆エビ固めを極めるとか言ってます。
■ 飯塚高史:そうですか(笑)。まぁ、考えてることと言ってることは全然違うと思いますけど。
: 鈴木選手から挑発的な発言も出ていますが、そういうことに関してはいかがですか?
■ 飯塚高史:ん~それはまぁ、アイツの得意な口撃というか、ジャブというか、そういうものだろうから、その辺は軽く受け流して。
: わかりました。では最後に、飯塚選手を応援していらっしゃるファンの皆さん、また新日本プロレスのファンの皆さんへ試合に向けた意気込みをお願いします。
■ 飯塚高史:そうですね・・・まぁ、新日本のファンの皆さんはやっぱり自分を応援してくれてると思いますので、結果をキチンと出して、新日本プロレスのファンの皆さんが満足いくような結果を出したいと思います。