アライケンジ vs 井上克也
パンクラス・ウェルター級の頂点を賭けて、勢いづく両者がぶつかる必見の大一番!

PANCRASE 2005 SPIRAL TOUR 2005.5.01 横浜文化体育館
セミファイナル ウェルター級 キング・オブ・パンクラス タイトルマッチ 5分3ラウンド

2月の後楽園ホール大会で、チーム・クエスト所属の強豪、ヒース・シムズと対戦し、パウンドでのKO勝利で決定戦に駒を進めた井上。一方、昨年11月の後楽園ホール大会で野沢洋之(スタンド)と対戦。2ラウンドに左ハイキック一発でKO勝ちしたアライ。決定戦の対戦相手、北岡 悟の欠場により暫定王者に就いた井上が、シムズを打ち砕いた破壊力抜群の打撃と得意の投げ技を武器に、見事タイトル初防衛に成功するのか? それとも、磨きをかけた鋭利な打撃で2連勝中のアライが、その“ぶった斬りハイキック”で今回のビッグチャンスもモノにするのか?パンクラス・ウェルター級の頂点を賭けて、勢いづく両者がぶつかる必見の大一番!

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×アライケンジ(2R 4分30秒、レフェリーストップ/パンチ(スタンド))井上克也○

PANCRASE 2005 SPIRAL TOUR 2005.5.01 横浜文化体育館大会結果

アライケンジ、試合後のコメント

: 最後はどんな感じだったんですか?
■ アライケンジ:最後は効いちゃってて、左ストレートというのはわかっていて、くるのは見えていたんですけど、もろ入って力が抜けちゃったんで、効かされた僕の負けです。

: 意識はその時点ではどうでしたか?
■ アライケンジ:ありましたけど、目の前が一回白くなって、力がフワッと抜けたのがわかったので、あれは(レフェリーストップになった事)廣戸レフェリーの正しい判断だったのではないですか?

: 闘ってみて、井上選手はどうでしたか?
■ アライケンジ:いや~強かったですよ。強かったです。さっきも控え室で話したんですが、まだ僕はチャンピオンになるには早かったという事ではないですか。だから借りです、井上選手に借りが出来たので、いずれ借りは返さないと失礼ですよね。しっかりと返します。その時までにもっと強くなって、またみんなを納得させるぐらい強くなって、必ず勝ちたいと思います。

: 1ラウンドに自分が「KO勝ちかな?」という場面があったのではないですか?
■ アライケンジ:自分も取ったと思いました。そこが敗因じゃないですか? 一瞬でも気を抜いてしまった僕の負けです。やはり、そこが今日の1番の敗因だと思います。

: 井上選手は、リング上で他団体のチャンピオンと闘いたいと言ってましたが、それに関してはいかがですか?
■ アライケンジ:負けてしまったので、勝った人の言う事には何も口出し出来ません。それを言わせない為に僕が勝つつもりでしたから。それが出来なかった僕の力の無さです。発言権は勝った人にあるので。

: これからの目標は?
■ アライケンジ:目標は、倒さなければいけない人がたくさんい過ぎて(笑)・・・もう、何だろうなぁ?出直しですね、出直し。まぁ、悪いところも見つかったし、さっきも言いましたが、僕がチャンピオンになるのはまだ早かったという事です。だからもっと力を付けて、もっと強くなって、誰にも文句を言わせない様な、そんな選手になっていきたいですね。僕にはその可能性があると思います。だから是非ともそういう選手になりたいですね。

井上克也、試合後のコメント

: 凄い試合でしたね。
■ 井上克也:はい。打たれ過ぎました。

: 試合全体を通して、どんな感じでしたか?
■ 井上克也:やはりアライ選手はすごい勢いがあって、最初はその勢いに飲まれてしまったので、全然パンチも見えなくて。でも、2ラウンド目から何とか落ち着けて、そこでようやく大振りのパンチから、自分のいつもの感じになったので、持ち直せたと思います。

: ダウンさせられて、ダウンし返してで、どこでどう止まるかわからない試合でした。
■ 井上克也:そうですね。危なかったですよ(笑)。でも少しですが、練習してきた事も出せたので、ケガもないので、またこれから練習して、次に向けて強くなろうと思います。

: 自分が「勝てるな」と思えた場面はどこですか?
■ 井上克也:1ラウンド目はやばいと、負けたな~と思ったんですけど、2ラウンドの途中からちょっと自分の距離になって、パンチも少し見えるようになったんで、そこら辺から何とか頑張ったらいけるのかな?みたいな感じでした。本当に危なかったです。

: インターバルで気持ちを切り替えたんですか?
■ 井上克也:そうですね。それもありますね。一番気持ちが切り替わったのは、1ラウンド目の最後の方でドント・ムーブがあったじゃないですか? そこで気持ちが切り替わったというか、我に返れたので、その後直ぐに立てたし、そこからやっと調子が上がってきた感じですね。

: 正直、アライ選手をナメてたとか、そういう事はありませんか?
■ 井上克也:いや、ナメてはいないですけど、でも予想以上に強い事は確かですね。

: 試合後のマイクアピールですが、パンクラスの王者として、他団体の王者と試合がしたいという事ですか?
■ 井上克也:そうですね。折角いただいたモノなので、より長く、色んなところとやりたいなというのがあります。パンクラス所属ではないので自由にやろうかなと思ってるんですけどね(笑)。

: パンクラスの王者ですから防衛義務もありますね。
■ 井上克也:そうですね。それはそれで郷野(聡寛)選手みたいにギリギリまで引っ張って(笑)、いこうかなみたいな。

: 「他のリングの」という部分は、以前は修斗の選手であったり・・・。
■ 井上克也:まぁ、でも、他のリングと言ったら1個しかないと思うので。パンクラスと言えばみたいな、はい。そこの一番強い人と、一応自分も見た感じではパンクラスで一番強いと思うので、どっちが強いかな? みたいな感じですね。昔で言うところの「三沢選手と武藤選手ではどちらが強いんだ?」みたいな、そういう感じで。

: パンクラス初代ウェルター級王者というのも出ましたが?
■ 井上克也:そうですね。やはりあの人が抜けてベルトが空位になった訳で、初代の人もしっかり倒して、勝ち逃げじゃないですけど、させないみたいな、やはりきっちり一番だぞというのを証明したいですね。

: パンクラス側の今の見解としては暫定王者という事で、北岡選手と試合をした上で勝って第2代王者という事なんですが、その件に関しては?
■ 井上克也:いつになるかわかりませんが、北岡選手がケガを治してきて、いきなりタイトル戦というのも北岡選手としても厳しいと思うので、何試合か挟んで、北岡選手も上がってきたらやろうかなってぐらいですね。やはり自分も右肩上がりみたいな感じで乗っているので、勢いのある選手、強い選手とやっていきたいので、それでいきなり北岡選手ってことだとテンションが上がらないですね。やはりある程度誰かに勝ってきてもらいたいというのがありますね。そこら辺は自分が言ってるだけで、どうなるかわからないですけど。

: 長谷川選手も井上選手の事を言ってましたが?
■ 井上克也:そうですね。長谷川選手はぶっちゃけ北岡選手に負けてるじゃないですか? もうそんな事言われてもみたいな。試合はしたいんですけど、2~3ヶ月に1回が限界なので、みんながみんなやりたいと言われてもいっぱいいっぱいなんで。やはり明確に「俺の次に強い人は誰か?」っていうのを決めてもらってからやる、みたいな感じじゃないと、自分も選手生命に限りがあるので、あまり無駄な試合はしたくないですね。強い人とやりたいです。

: 次の試合プランは?
■ 井上克也:特にないです。呼ばれたらどこでもいきますから、本当に。呼んでくれれば、はい。とりあえずは練習してもって強くならないと、次勝てるかどうかわからないので。練習で強くなろうと思います。ありがとうございました。

5/1(日)横浜大会、ミドル級&ウェルター級タイトルマッチ調印式

5/1(日)横浜大会ウェルター級タイトルマッチ調印式

■ アライケンジ:タイトルマッチということなんですけど、特にタイトルには拘ってなくて。強い選手に勝ちたいということを、僕はいつも課題として持っているので。その強い井上選手と試合が出来て、しかも横浜文体という大きな大会で出来るということを光栄に思います。自分らしい試合をして、自分をしっかり表現して、なおかつKOで勝ちたいと思います。

■ 井上克也:今回はランキングは10位のアライ選手との対戦なんですが、前の試合を見た感じでは、他のランキング上位の選手と差は無い選手だと思っているし、むしろ打撃面ではトップクラスだと思っています。自分も全力で行って、打撃と投げ技と寝技、全部を出せる試合で勝ちたいと思います。

井上選手、アライ選手の質疑応答

: 相手の一番警戒するところは?
■ アライケンジ:まずパンチ、あとは4つ組の時ですね。まぁ、全部じゃないですかね。別にどこかが劣っているとか全く思わないので。全てにおいて優れた選手だと思っているので、全ての面で気は抜けないと思っています。
■ 井上克也:打撃を警戒するのはもちろんですけど、組み際とか倒し際とか、ヒザの使い方も上手かったので、組んでからのヒザとか、そういうのも警戒して、あとは打撃も警戒したいと思います。

: このタイトルマッチに向けてどんな練習を重ねてきましたか?
■ アライケンジ:前の試合で両拳を痛めてしまったので、暫くミット打ちとか打撃の練習が全く出来なくて。拳が治ってからは、ミットでパンチの方に力を入れて練習をしてきました。あと、やっぱり野沢(洋之)戦の時にも思ったんですけど、自分が掴みかけているペースをキープ出来ないのは、自分の攻めが足りなかったんだなと思ったので、スタミナ面をかなり強化する練習をしてきました。

: 拳が使えなかったのはどれぐらいの期間ですか?
■ アライケンジ:1ヶ月ぐらいまず出来なくて、やり始めたらまた痛めてみたいな感じで。でも不安はないです。

: 井上選手はどんな練習を?
■ 井上克也:自分は前回の試合でも大したケガもなく勝てたので、普段通りに、特に変わった練習をすることもなく精一杯やってきました。

: 相手が変わったことで気持ちの切り替えとかは?
■ 井上克也:最初はちょっと戸惑いみたいなことはあったんですけど、そんなに「この選手とやるからこういう練習をしよう」というようなことはなくて、とりあえずスパーリング中心でグラウンドもスタンドもやって来たので、スタミナ面も大丈夫だと思います。

: 打撃を警戒しているとおっしゃってましたが、グラウンドに持ち込みたい?
■ 井上克也:まぁ、そうですね。最初は自分も打撃でいきたいと思うので。理想的なのは投げてテイクダウンして、最後はパウンドか関節で決めるのが、自分のやりたい試合ですね。

: アライ選手は新チームになって初戦ですが、特別な意気込みはありますか?
■ アライケンジ:新チームになってからの僕の初戦で、あと、今年1発目ということもあるので、ここでコケられないというのはあります。でも、どの試合もいつもそうなんですけど、特に負けられないなというのはあります。

: ちなみにその新チームの名前は決まりました?
■ アライケンジ:まだ決まってないです(苦笑)。

: 井上選手は暫定王者ということですが、今回流れたvs北岡(悟)戦は改めてやりたいと思いますか?
■ 井上克也:一応不戦勝ですが、それでも2回も勝ってるので、そのまま即北岡選手というのはあまり納得がいかないですね。北岡選手が何らかの結果を出して、試合に勝って、それから対戦ということにしてもらいたいというのはあります。

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