●自分のファイトスタイルをどういうふうに考えてますか。まず、キメには自信ありますよね。
佐々木:僕の場合、どっちかというとタイミングっていうんですかね。あんまり狙ってないんですよ。ホントに感覚ですね。「これをやろう、あれをやろう」と固執しないっていうか。ただもう自分が持ってるものを広げてるって感覚が近いですね。
●流れにまかせて?
佐々木:そうですね。そのポイントポイントに自分の得意な技が出てくる。
●今大会もやっぱりそんな感じですか?つまり、まるっきり初めての相手で、ほとんど情報もないですよね。まず必ずタックルに行く人っているじゃないですか。まず殴りに行く人っていうのもいるし。佐々木選手の場合は、その場に立って最初に何を考えるんですか?
佐々木:ああー。全部の試合そうですけど、「カーン」って始まるじゃないですか、「嫌だなあ、嫌だなあ」って思ってやってるんですよ(笑い)。自分の間合いに来るまでのビミョーな空間が。そこまでが嫌ですね。でもだけど、あわてないですね。パンチ食らっても、ま、結構テキトーなんでしょうね。パンチが来てやられそうになったらタックル行こう、切られたら下になりゃいいやって。
●じゃ、相手次第?
佐々木:そんな感じかもしれないですね。打撃でいかなきゃいけなくなったら打撃でいこう、みたいな。
●ジョン・グローバーって、どう出てくるんでしょうねえ。IFアカデミーは、けっこう強い選手いますよね。
佐々木:強いですね。クリス・ライトル、アレックス・スティーブリング…あの中にいて弱いとはちょっと考えづらいものがありますね。弱くて10戦10勝はできないですよ。ま、いつも通りやるしかないですね。
●流れで。でもたとえば「今回はどうしても打撃で倒したい」とかって気持ち、けっこう大事だったりしません?たとえば打撃の得意な選手に打撃で勝ちたいとかも?
佐々木:ないですね。しょせん僕はキックボクシングの選手じゃないから、打撃の選手に打撃じゃ勝てないですからね。そんなに自分を過大評価しないっていうか、あんまり自分を大きく見せようとかっていうのは。
●ホント、つくってるところが全然なさそう。
佐々木:はい。すみませんねえ、プロらしからぬ(笑い)。そういう部分(のプロらしさ)は、そういう選手がいますから。僕は別に自分のペースじゃないですけど、ふつうにやってても別にそれはいいんじゃないかなと思いますけどね。