PANCRASE 1998 ADVANCE TOUR 1998.9.14 日本武道館

第2試合 10分1本勝負
  • ジェイソン・デルーシア
  • vs
  • 長谷川悟史
○ジェイソン・デルーシア(延長3分00秒、判定/2-0)長谷川悟史×

アクシデント的な取られ方で2試合とられましたが、ジャッジを下している私達としてはそれはそれ、負けは負けだと思っています。というのはどんな形で出血しようとも、それはあくまでもきちんとしたフェアなル-ルの中で放たれた掌打が眉の上を切って出血でストップがかかったり、我々から見てこれ以上やったら関節が折れると判断した上でのストップです。

長谷川選手の心中では完全決着という気持ちはあったでしょうけども我々審判団としてはまた新たなる試合という形で見ていました。しかし驚いたことに10分で勝負がつかず延長13分でジャッジ判定の2-0という形になったんですがやはりこの2人試合が噛み合うんですね。

ですから動きがものすごく速い展開で終始したと言うこと。驚いたところではデル-シア選手のバックスピンのミドルキックをダッキングの様な形で長谷川選手がくぐってさばくというようなかなりスタンドの打撃の応酬の中でもパンクラスのリング上でなければ見られないような動きが随所に出てきたということですね。

それにしてもデル-シア選手グラウンドの中でやっぱりイニシアチブをキッチリ取っていました。そして背後からのチョ-ク、サイドからア-ムロックと、色々な形からのフィニッシュホ-ルドという形にもっている部分デル-シア選手やや1枚上手かなという様な印象を持ちました。ただパンクラスのリング上これはもう一手間違ったらどちらが勝つかかわからないというのがありますので長谷川選手も充分勝機はあったのですが腕ひしぎ逆十字なんかはうまく入りかかったんですが 腕がぬけてしまいました。

そういう意味では勝負としては互角、ジャッジの2-0という形でパ-フェクトな判定ではありませんでしたが、しかしやはり終始せめていたデル-シア選手。技の引き出しの多さというところでこの判定は否めないといったところです。これだ4位のデル-シア選手がメッツァ-選手に挑戦するような形でタイトルにまたかみあってくるんじゃないかと、そんな意欲を感じさせる試合でした。

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