point of view/廣戸レフェリー全試合解説
：PANCRASE CHRONICLE | パンクラス年代記

PANCRASE 2001 PROOF TOUR 2001.9.30 横浜文化体育館

2R開始のゴングと同時にレフリーストップという形になりました。これは1R終了間際にお互いのローキックの蹴り合いから、そのまま流れの中で組み合いをして、藤井選手が上を取る形でグラウンドの攻防に流れて行ったのですが、その時に、デルーシア選手が以前UFCーJAPANの試合でスタンドレスリングから縺れてグラウンドに移行するところで膝を捻じって敗退したケースがありましたが、あれと同じ形で逆側の左膝を捻じってしまい、そのダメージが大きいという事で、デルーシア選手の棄権、タオル投入で藤井選手が勝ちました。

序盤、デルーシア選手はやはり流石だなというのが体重差が7.5kgあり腰の重い藤井選手を下からデルーシア選手がポジションを変えたりというところでの、らしさというのは出てたのですが、藤井選手の一発一発の打撃の重さ、丁寧に闘っていたというのが藤井選手の今回の印象でした。前回参戦した時と比較すると闘い方も試合内容も十分検討して、熟成させて出てきたなと感じで、ベルトに近い男の風格が少し見えて来た、そんな一戦でした。