第3試合 (5分2R) ヘビ-級トーナメント1回戦
○渋谷修身(2R 5分00秒、判定)アンソニー・ネツラー×

ネツラ−選手も初参加で、どの様な内容で闘ってくれるのかなという楽しみがありました。凄く丁寧でタフな選手でした。外国人特有で1Rフルに動いた後に2R目でガクッと落ちるタイプが多い選手の中で、2Rフルタイム最後の方まで粘っこく闘って、組み合い等の基本的なものがきちんと身に付いているのがはっきり判って、将来楽しみな選手がまた、一人登場したなと思いました。この次は切り札をはっきり持ってもらえると大変恐ろしい存在になるのではというネツラ−選手です。

渋谷選手は体重を90.3kgと絞り気味で上がって来たのですが、シャ−プな身体に比べて動きが何時もに比べるとスピ−ドが落ちていて、やや緩慢な動きが目立ったというところが気になりました。試合後に聞きましたところ、1試合目は凄く身体が重く感じたという本人の感想がありました。コンディショニングをきちんとしていた状態でそういう感覚がしたと言う事で、この試合で勝ち上がるという事が相当心理的重圧だったのではと思います。渋谷選手は決勝まで駒を進めるというのが必須条件であった、という気がします。それが見えない手枷足枷になったのではないかなと思いました。その中でも判定で勝ち上がって行ったわけですから、後半の準決勝戦も大変期待が残る部分でした。

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