第2試合 NEO BLOOD TOURNAMENT1回戦/5分2ラウンド
○アライケンジ(1R 0分09秒、KO)小沢稔×

このアライ ケンジ選手も公式戦1勝1敗、今回が3戦目といような5試合に満たない経験値の本当にネオブラッドな選手なのですが、アマチュアレスリングの経験は大変豊富です。何と言っても入門してから彼はアマチュアの実績を自分の中で消そうという努力をしているというところに僕は彼に並々ならぬクレバーさを感じました。彼はアマチュアレスラーからレスラーになりたいのではなく、アマチュアレスラーからパンクラシストになるんだという切り替えをしっかりして練習をしている選手です。ですからバランスが極めて良く、身体能力がそれを裏づけています。経験値に対しては試合内容が大変良いです。そういう中でまた一人天才型の選手が頭角を表すのではないかという予感をさせる9秒KOでした。それを感じさせるには余りある試合結果だったと思います。小沢選手も何もすることなくKOされてしまいましたが、次のチャンスで自分の戦い方をファンの前に見せてもらいたいと思います。立ち上がりの打撃等のKO劇は実力差があったのではなく、たまたま勝利の接点が試合開始直後に来たんだという捉え方をしないといけません。9秒でまけたから弱いとか、そういう問題ではありません。相手の様子を見ようと思った立ち上がりであればこのような結果にはなりません。お互いたまたま攻め合おうと思っている気持ちの中で、初めから狙いに行こうと思ってる気持ちがあるから秒殺というのは成り立つので、そういう意味では小沢選手の勝とうとするハートだけは私は掴んだつもりなのでこの次に繋いでがんばってもらいたいです。


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