第2試合 ヘビー級/5分3ラウンド
○藤井克久(3R 5分00秒、判定/2-0)高田浩也×

ヘビー級が第2試合に来るというのも何かパンクラスらしさという感じがします。お互いに99.4、99.9kgという100kg級の闘いでした。藤井選手はオールラウンドプレーヤーといいますか、離れても組んでも寝ても決めても良しというタイプです。高田選手はやはりRJWということで組んで強力に倒して行く組の強さというのが秀でてる選手です。重厚な立会いが高田選手の真骨頂なのですが、今回の高田選手というのは若干、総合の選手としての過渡期を迎えて来たな、と。

どういう事かというと、打撃の勉強を今始めているのでしょう、立会いの姿勢が、打撃と普段の組み手の形が明らかに違ってしまっています。だから僕の目には今回は優れたレスラーの高田選手ではなくて、へなちょこの打撃の選手、習いたての打撃の選手の高田さんというものが目の前に表れてしまいました。その点で藤井選手のリード、ストレート系のパンチが良くヒットしました。右のローも十分効いて高田選手の左脚が真赤に腫れあがって3R試合終了はもう、どす黒くなって来てましたから、そういう意味では高田選手はやはり練習では打撃をしても試合の中では自分らしさの中で打撃を使うというような形で、本番と練習とは違うんだというところを切り替えられたら、もう少しポイント差が詰まったような気がします。良い試合になったと思います。ですから過渡期という事で、高田選手は尚一層練習をしてもらって、打撃の上手い、組み技も強い高田選手に早くなってもらってもう一度このカードを見てみたいと思います。


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