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: 10/29後楽園ホール大会への出場が決まりましたアライ選手ですが、アライ選手にはその後楽園ホール大会のお話をうかがう前に、まずはお聞きしたいことがあります。それは、7/28後楽園ホール大会で行われた「ネオブラッド・トーナメント」に出場した時の髪型とコスチュームについてです。金色に染めたモヒカンと、最近のパンクラスマットでは珍しい、ビキニタイプのショートパンツといういでたちでしたが、どういう心境からあのような個性的過ぎる格好にしたのですか? ■ アライケンジ:コスチュームから説明すると、デビュー戦と2戦目までは、僕も普通のスパッツだったんですけど、そのスパッツをちょっと長めに作っちゃったんですね。みんな短めだから、逆に(長めの選手が)いないと思って長めに作ったんですけど、僕は蹴り技主体のスタイルなのに、長いとちょっと蹴りづらいんですよね。腿を上げるのに。だからそれがすごいイヤで。北岡さんと試合をした2戦目(パンクラス5/11梅田ステラホール)の時に、試合中にブレークがかかるたびに何回も屈伸してるんですよ。屈伸して(スパッツの)腿の部分を上げてるんですよね。それがすごくイヤだったんで、それならいっそのこと誰もはいてないプロレスのショートパンツにしようと思って、ショートパンツにしたんです。で、髪型は、あれは最初ウルトラマンをイメージしたんですね。ウルトラマンとかキン肉マンをイメージして、角をつくったつもりだったんですけど、それをやったら、何か似た人が出てきたんですよ。(P'sLAB横浜の)上に進学ゼミナールってあるじゃないですか。そこに一人すっごい似た髪形のヤツがいたんですね。で、(ismの)みんなで「あれは絶対アライのパクリだよ」って言ってて、僕も見たんですけど「うわぁ、やられた」って思って。やっぱり似た髪形のヤツが近くにいるのはすごいイヤなんで、それで僕は上の、頭頂部の方を刈り落として、馬のたてがみみたいにしたんです。後ろだけ。で、それだけだと寂しいんで、色をつけました(笑)。あれは一応、馬のたてがみをイメージしました。 : あ〜っ、やっぱりそれは聞いてみないと分からないですよね(笑)。 ■ アライケンジ:でもあれ結構良くなかったですか?一部の人にはちょっとひかれたんですけど(笑)。 : アライ選手のお友達とか、ご家族とか、周りの評判はどうでした? ■ アライケンジ:友達、男友達にはすっごい評判良いんですよ。みんな「あれすっごい良いよ」とか「俺も地元帰ってあの頭にするよ」って言ってるヤツもいて。でもきっとやってないと思いますけど(笑)。それで、女友達には全然ダメでしたね(笑い)。「何あれ」みたいにすごい言われて。評判は男と女でパッて分かれましたね。 : プライベートで遊びに行く時なんかは帽子とかで隠してました? ■ アライケンジ:僕は普段から帽子をよくかぶっちゃうんで。帽子をかぶるとえり足ぐらいしか見えないんですよね。 : 夏場に帽子をかぶってるとやっぱりムレたりするじゃないですか。たまに帽子を脱いだりする時があると思うんですけど、その時周りの視線は気になりませんでした? ■ アライケンジ:最初はやっぱり気になったんですよね。ちゃんとモヒカンの時、しかも最初から金髪だったじゃないですか。その時は(周りの人の)目線がやっぱり上なんですよね。たまに帽子をかぶってない時とか、脱いだりする時とか、電車に乗ってると、みんなの目線が全部おでこより上にあるんですよね(笑)。視線を感じて僕も見るんですけど、僕と目線があってなくて、全部上にいってるんで、「あ〜、このせいだな。頭にのってるもののせいだな」って思って(笑)。 : その状況は気持ち良かったですか?それとも恥ずかしかったですか? ■ アライケンジ:いや、気持ち良くもないですし、そんなに恥ずかしくもなかったですね。頭見てんだなってくらいで。そんなに「うわぁ、イヤだな、見るなよ」とは思わなかったですね。 : では、そういうイメチェンをはかって臨んだ「ネオブラッド・トーナメント」でしたが、一回戦、準決勝の2試合を今振り返ってみていかがですか? ■ アライケンジ:そうですね、一回戦に関しては何も言うことはないんですけど、準決勝の北岡さんとの試合ですね。僕のデビュー2戦目の北岡さんとの試合がホントにイヤでしょうがなかったんですよ。あんな試合をした自分がホントに恥ずかしくて、イヤでしょうがなくて、それをとにかく払拭したくて、(北岡選手に)勝ちたくてしょうがなかったですね。すっごい良い試合をして、それで勝ってやろうって思ってたんですよ。でもまぁ、結果的には負けちゃったんですけど・・・。内容にも満足できてないんですけど、でも(周りで)誉めてくれる人とかもいて、「あの試合良かったよ」って言ってくれる人もいたんですけど、僕的には全然納得いってなくて。やっぱりテイクダウンされた回数も多かったし、僕は下になるのが大っ嫌いなんですけど、下になることも多かったので。それだと僕の持ち味もなかなか出なくて。もっと面白い試合を見せることができたと思いますし、もっと勝つ確率もあったと思うんですよ。だから、終わってから反省すべき点がたくさんありましたし、また北岡さんに勉強させられたって感じですね。デビュー2戦目と4戦目、北岡さんとの試合ですごい反省点が多いんですよね。負けてるっていうのももちろんあるんですけど、だから僕の中で納得できてない試合ですね。 : 初出場の「ネオブラッド・トーナメント」は準決勝敗退という結果に終わってしまったんですけど、来年開催されたらまた出場したいですか? ■ アライケンジ:そうですね・・・、実際はまぁ、1日でやんなくてもいいんじゃないかなっていうのが僕の本音なんですけどね(笑)。一回戦を勝って、準決勝までの待ってる時間がすっごい長かったんですよ。それがすごい、何かこう、心の疲れみたいになって。一回戦は9秒しか試合をしてないんですけど、準決勝の前にすごい疲れた感じがしたんですよね。それが厳しくて。だから1DAYトーナメントじゃなかったら全然やりますけど(笑)。 : では1DAYトーナメントだったら? ■ アライケンジ:いや、やりますよ(笑)。それはまたやるんですけど(笑)、「あ〜っ、分けてくれたらなぁ〜」とは思いますけど(笑)、それはしょうがないです。そういう時もありますからね。よく(ismの)みんなと話したりするんですけど、試合はケンカみたいなもんだと。だから1日何回もケンカすることもあるかもしれないし(笑)、1日に1回だけという日もあるかもしれないですし。だからしょうがない、そんな時もあるだろうっていうことで(笑)。トーナメントはトーナメントでちゃんと闘います。 : わかりました。では、10/29後楽園ホール大会に関して。対戦相手の加藤選手は、アライ選手よりキャリアも実績も積んできた強豪選手だと思いますが、そういう加藤選手との対戦が決まった現在の率直な心境は? ■ アライケンジ:いや、いつもと同じですね。そんなに変わらないですね。僕がやりたいことをやるだけっていう感じですね。まぁ、これまでも全部の試合がそうなんで。別に誰だからこうだみたいなものはないので。ただ、絶対弱くないだろう、間違いなく強いだろうとは思います。まぁ、僕の全てをぶつけられるだろうという感じです。 : 加藤選手は1997年の極真全日本ウェイト制で優勝した実績を持つ、まさに打撃のスペシャリストだと思います。加藤選手のようなタイプの選手との対戦はアライ選手にとっても初だと思いますが、打撃に重点をおくアライ選手としては今回の対戦をどう考えてますか? ■ アライケンジ:ん〜っ、僕の実力をはかる上で、こんなに良い選手との対戦を組んでくださった会社に感謝という感じです。ただ空手をかじってたというレベルの選手はたくさんいるわけじゃないですか。でも優勝しているということは、全部勝ち上がらないとチャンピオンになれないわけで、その年に一人しかなれないですから、そういう一番上にたった選手と対戦できるということはすごい良い機会だと思っています。 : 空手にもいろいろな流派があって、その中でもやはり極真カラテというのは実力的にもネームバリュー的にも際立ったものがあると思いますが、その極真のチャンピオンということに関してはいかがですか? ■ アライケンジ:いや、でもそんなに極真だからっていうのはないですね。もちろん層の厚いところで闘ってきたんだろうなとは思いますけど。極真カラテをやってるからみんなが強いわけじゃなくて、やっぱり個人だと思いますね。極真じゃなくても空手家の中には強い人はたくさんいると思うので。だから別にそんなに極真うんぬんというのはないですね。 : では、加藤選手の攻略イメージというのは既にできあがっていますか? ■ アライケンジ:いや、僕は試合前にイメージしないんですよ。これまで4戦闘ってきてますけど、全部試合前にイメージなんかしてないんですよね。ただ自分がそこ(リング上)でやりたいことをやってるだけなんですよ。頭に思いついた、これをやりたい、これならかかるんじゃないかというのを、本能のままにパーッとやってるだけなんで。いろんなこと考えると、勝手にイメージなんか作っちゃうと、やりたいこともできないんじゃないかと思うんですよね。相手はローキックが強いからこれはできないんじゃないかとか、そういうふうに思っちゃうと、自分のやりたいことが何もできないんじゃないかと。もしかしたらそれ(ローキック)が強くても、僕が考えている技がかかるかもしれないし。だから別にイメージは持たないですね。試合のイメージは作らないですね。相手のイメージとかも。イメージすると自分の中でこう壁を作っちゃうと思うんですよね。そうすると自分の動きが制限されると思うんですよ。だから自分のやりたいことをやるだけで、自分のやりたいことをわがままにやれば絶対自分のペースになるじゃないですか。流れがそうなってくると思うし。そうすれば自然に勝てると思います。 : それではアライ選手の今後の目標などを教えて下さい。 ■ アライケンジ:目標?ん〜っ、漠然とですがとにかく強くなることですね。毎日強くなることですね。それだけです。 : ウェルター級のランキングとか、タイトルとかは気になりますか? ■ アライケンジ:いや、そんなに気にならないですね。ランキングに関しても、勝っていけば自然と上がっていくものだと思うし、それでチャンピオンベルトにも近づいていくと思うので。まぁ、いづれ手の届くところになったら、欲しい、僕の腰に巻きたいって思うかもしれないけど、今はまだ僕からすごい遠いものなので。だから今は強くなるだけですね。自分の足りないものを補って強くなるだけです。 : それでは最後に、アライ選手の試合を楽しみにしていらっしゃるファンの皆さんへのメッセージを。 ■ アライケンジ:そうですね・・・、僕はやっぱりみんなに喜んでもらえるような試合をしたいので。つまらない試合は観るのもイヤだし、やるのもイヤなので、とにかく絶対面白い試合をします。それで勝ちます。 ★ おまけトーク : アライ選手の中でマイブームなどがあれば教えて下さい。 ■ アライケンジ:最近、道場での日課というか、流行ってるもので、「金井一朗占い」っていうのがあるんですよ。それは、金井一朗(パンクラスism)に技をかけるんですよね。例えば三角絞めとか。で、その時に、例えば明日の天気とか、明日の自分の運勢とかを聞くよって金井君に言ってから僕が技をかけるんです。それでギューッて絞めるじゃないですか。すると苦しくて、意識がヤバくなってきたところで金井君はタップするんですけど、タップすると閃くんですよ、彼は。タップしたところで「○です!」とか「晴れです!」とか「明日は雨です!」とか言うんですよ(笑)。意識がなくなる、もう限界の時にパッと閃くらしいんですよね。で、それをみんなで楽しむんです。 : それは当たる確率は高いんですか? ■ アライケンジ:確率は、5分5分ですね(笑)。確率的にはすごい低いんですけど、低いんですけど、そのリアクションが面白いんです(笑)、金井君の。それが面白くてみんなで占いしてるんです。だから別に占いの内容は何でもいいっていう(笑)。 : ちなみにアライ選手は何を占ってもらってるんですか? ■ アライケンジ:運勢を占ってもらってますね。でも、1日1個しか占ってもらえないんですよ。 : じゃぁ、争奪戦になるじゃないですか? ■ アライケンジ:いや、そうでもないんですよ。単に金井君が占ってる姿が見たいだけなんで、「じゃぁ、今日は天気でいっか」っていう感じで(笑)。 : 「金井占い」にハマっている選手の方はどなたですか? ■ アライケンジ:僕、北岡さん、中台さん、あと(P'sLAB横浜の)インストラクターの冨山さんが見て笑ってます(笑)。大石君も見て笑ってます(笑)。 : それってイジメじゃないんですか(笑)? ■ アライケンジ:違いますよっ!あれはあれで金井君はみんなに笑ってもらって結構おいしいと思ってるハズなんですよ(笑)。「金井一朗占い」。これは結構凄いですよ(笑)。 ■ アライケンジ選手database |