11/30(土)横浜文化体育館大会で、約1年半ぶりの美濃輪(育久)選手との対戦が決まりました佐々木選手ですが、試合を目前に控えた現在の心境、体調などを教えていただけますか?
佐々木有生:そうですね〜、まぁ、今一番疲れが溜まってる時期なので、これをどうやってぬいていくかということと、テクニック的なことに関してはもう心配はないので、あとは(試合の時に)体がちゃんと動けばいいかなっていう、体調面だけですね。

気持ち的にはいかがですか? もう試合に向けて高ぶってきてますか?
佐々木有生:いや、僕は高ぶるタイプじゃないので。まぁ、自分のことを観察するっていうか、客観的に見て、それもだんだん準備ができてきてると思うので。だから普通に。特別感情的になるっていうこともないですし。

では、美濃輪選手との対戦が決まってから、いろいろなメディアを通してこの一戦に向けた美濃輪選手の発言をご覧になってらっしゃると思いますが、その美濃輪選手の発言に対して何か思うことがあれば教えて下さい。
佐々木有生:ん〜、言葉だけじゃちょっと分からないですけど、まぁ、自分の中で変わったこと、気付いたことがあったのかなって思いましたね。自分の中で感じ取ることがあったのかなって。だからと言って、そんなに急に変わるものでもないですし。ん〜、別に自分は自分のできることをやるだけですね。まぁ、僕は自分のペースでやるだけなんで、向こうがどうのこうのとそういった次元ではないですね。

佐々木選手にとって、今回のVS美濃輪戦はどういう意義・意味・テーマをもった試合になりますか?
佐々木有生:借りを返すっていうだけですね。借りを返すっていうことと、自分は果たしてどのレベルなのか。みんなが思ってるレベルと、自分が思ってるレベルを、それをハッキリさせるだけですね。まぁ、一本をとろうとは思いますけど、それだけではなくて、5分3ラウンドを征服できるか。試合全部を支配できるか? 集中して闘えるか? そういうことがテーマですね。

佐々木選手は以前、今年は世界に向けての土台作りだとおっしゃってました。今年、今回のVS美濃輪戦が佐々木選手には最後の試合になると思いますが、この試合をもって土台作りは完成しそうですか?
佐々木有生:ん〜、まだですね。世界に出てもやれるとは思いますけど、じゃぁそこで勝ちきれるかというと、まぁ難しいところですけどね。まだあと1年2年はかかるんじゃないですかね。でも闘えるだけの準備はできるんですけど。そこまでのレベルには来たと思います。あとは一つ一つ積み重ねていく。まぁでも十分闘えるレベルだと思います。

佐々木選手はもう、狙われる立場にいる選手で、これまで佐々木選手に敗れた選手、例えば山宮選手だったり、渋谷選手はやっぱりリベンジをしたいって思ってると思います。そういう狙われる立場になった自分のことをどう考えていらっしゃいますか?
佐々木有生:いや、あんまり考えてないですね。それで例えば山宮選手なり、渋谷選手が「これでどうだ」って言って突きつけられたら闘わざるを得ない、そうなったらやりますし。でも納得するかたちで闘いたいですね。ただ組まれたから試合をするんじゃなくて。それは美濃輪選手と再戦するためにここまでやってきたというのが僕の中にあるんですよ。それと、あとはもっともっと先にいきたいというのがあるんですね。例えば10のレベルのうち3のレベルで試合をしたとするじゃないですか。それで僕が勝った。じゃぁ今度は6のレベルでお互いが出会って、その時に試合をしたい。だから先へ先へもっといきたいって思ってますけどね。

では、少し話は変わりますが、今度の横浜大会でご自分の試合以外で注目している試合などはありますか?
佐々木有生:そうですね、選手として気になるのは(ヒカルド・)アルメイダ選手ですし、あとはやっぱり菊田さんも気になりますね。

菊田選手の調子はそばでご覧になってらっしゃっていかがですか?
佐々木有生:ん〜、まぁ、今いろいろと忙しいみたいで。でもきっちりと仕事はする人なんで。別に心配はしてないですね。普段通りに試合をすれば、普段通りに勝てるんじゃないですか。

分かりました。では最後に佐々木選手の試合を楽しみにしていらっしゃるファンの皆さんへのメッセージをお願いします。
佐々木有生:ん〜、そうですね・・・、持ち上げるとかそんなパワフルな攻撃は僕にはできないので、僕はどっちかと言うと相手の良いところを一つ一つとめて、自分の良いところ一つ一つを出すっていう、そんなギリギリでしか今回もできないと思いますし、そういう緊張感のある中でしか自分を発揮できないと思いますので、そういう試合ができて勝てれば良いなと思います。みんなが応援してくれればまた僕の力になりますし。だから応援をよろしくお願いします。

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