今の気持ちを一言いただけますか。
伊藤崇文:うれしいです。絶対負けられへんと思ってましたから。それしかないです。理由なんか、僕がいわんでもみんなの方が分かってるでしょうから。当然、プレッシャーなんかもあったし、それとの闘い、自分との闘いですね。いつだって自分と闘ってんねんけど、久々にまた自分と闘ったなっていう気がすんねん。前2戦は勢いで勝ってきた部分もあんねんけど、大きく負けてみて自分と闘ったから、凄い怖かったけど、全然下なんやから、もっと上の人のほうがプレッシャーはキツイって言うのはここ数年で分かってるんで。俺もランキングちゅーても、チャンピオン以外はハナクソと一緒やと思ってるし、俺も別にランキング1位なんかなりたくてなった訳じゃないからどっちでも良かった。ただ、パンクラスって言う看板は背負って戦っていきたいから、そのプレッシャーには絶対負けたくなかった。それだけ。

和田選手の印象は?
伊藤崇文:ハッキリ言ってリングで向き合うまで相手がどっちの構えか知らんかったから。そんなことより、自分のことで一杯やから、もっと自分で足りないところや、伸ばさなあかんところとかたくさんあると思ってるから、人の事なんかどうでも良かったっすね。

終始、動いていた印象が強かったですけども。今日の戦いかたで気をつけていたことは?
伊藤崇文:タックル行って中途半端に倒したりせず、そんな時は全部立とうと思ってました。バック取った時もあったんですが、1回目で立とうかなって思いました。自分でキッチリとタックル入れたときに寝技に行こうと思ってました。あと、途中でカウンターが当たりだした時はいけるかなって思いましたね。最初、和田選手はトリッキーな構えできたんで、様子を見てた部分もありますね。

2ラウンドでいいのもらって危ないかなと思ったんですけど。効きましたか?
伊藤崇文:(右目を指しながら)これですよね。効きましたよ。だからこういう風になったんですど、別にこの目は一回壊れてるからいいんですよ。片目失っても負けたくなかったんで、ドクターチェック入ってたとしても自分は見えるって言っただろうし。
右目なんかどうでもいいっすよ。自分は今どうしてもやりたい人がいるから、あれ以来大きく息が出来ないんですよ。苦しいとかやなくて、普段から引っかかってるんですよ。どうしてもやりたい人がいるんで、その人の髪の毛引っ張ってでも振り向かせたいんで、早く仕留めて大きく息がしたいっすね。

プレッシャーはありましたか。
伊藤崇文:っていうか、それしかなかったですね。それと闘ってました、ずっと。

今日の勝ちは何につながるんでしょうか?
伊藤崇文:わかんないですね。ただ自分では1mmでも前に先に進んでいってると思いたいし、それが納得できるようになりたいですね。人が納得しても自分が納得できなければ嫌やし、自分が納得できるまでやりたいですね。とにかく、あの人とやりたいだけですね。それだけしか考えられない。今日は良かったですよ、修斗の人で。そのほうが周りも分かりやすいでしょ。ありがたいですね、ついてると思いますよ、僕は。俺のやりたい人は一人だけやから。

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