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: 前回の試合は9月29日・横浜文化体育館大会でのウェルター級のタイトルマッチ(VS長岡弘樹戦)でした。7月にウェルター級のタイトルを獲得されて、約2ヶ月後の初防衛戦となりましたが、今振り返っていただくとあの一戦はいかがですか? ■ 國奥麒樹真:勝てたから良かったです。 : 1ラウンド目に長岡選手のパンチでガクッとヒザが落ちる瞬間がありましたが、それ以降、試合の中で焦りのようなものはありました? ■ 國奥麒樹真:まだ1ラウンドだったんで、別に焦りとかはなかったんですが、あの試合ではいろいろと反省することがありましたね。まぁ、小さなことですけど、でも大きなことだと思うので、反省すべき点が見つかったという点では良かったですね。 : タイトルに挑む時と、守る時とでは心境的に違いはありました? ■ 國奥麒樹真:ん〜・・・、まぁ、でも一緒ですね。一緒だと思います。試合は試合ですね。勝つと嬉しいし、負けると悔しいというのはかわらないです。 : ミドル、ウェルター、両方をあわせても國奥選手にとって初のタイトル防衛戦だったんですが、やはり緊張感は普段以上にありました? ■ 國奥麒樹真:いや、良かったですよ。良い緊張でしたよ、結構。 : では、9月のタイトルマッチに引き続き、12月21日のディファ有明大会では今度はミドル級の初防衛戦が決定しました。今度のチャレンジャーは、前ミドル級王者のネイサン・マーコート選手ですが、昨年12月の横浜大会でネイサン選手に勝って第2代王者に就いた國奥選手が、初代王者の挑戦を受けるという一戦です。試合を控えた現在の心境はいかがですか? ■ 國奥麒樹真:ん〜・・・、試合前って感じですね(笑)。別に相手がネイサンだからっていうのも、何もないですけど。試合前のいつもと同じ感じですね。いつもと同じ2週間前って感じで。 : 挑戦者がネイサン選手ということで特別な感情はありますか? ■ 國奥麒樹真:ないです。まぁ、もう(VSネイサン・マーコート戦は)4回目ですからね。同じ選手と何回も対戦するというのはそうそうないことだと思うので・・・。まぁ、今年の暮れもネイサン、彼と試合をするということで、いつも通りかなって感じですね(笑)。 : ネイサン選手は10月の後楽園ホール大会出場で来日した際も、ミドル級の王座に返り咲くことを熱っぽく話してましたので、今回並々ならぬ意気込みで試合に臨んでくると思いますが、そのへんに関してはいかがですか? ■ 國奥麒樹真:みんな必死ですからね。各階級、ランキングに入ってない選手も少しでも上を目指そうと思って必死だと思うんで。だから、別にネイサンだけではなくて、クリス・ライトルからも、三崎選手からもそういった上を目指して必死に闘っているということは伝わってきますよね。 : 昨年12月にネイサン選手からミドル級のベルトを奪取するまでは、ネイサン選手を追う立場だったと思いますが、タイトルを奪取したことにより、今度はネイサン選手から追われる立場になりました。ネイサン選手に追われる立場にいるということはいかがですか? ■ 國奥麒樹真:悪くないですよ。 : そのネイサン選手が10月の後楽園ホール大会で、元・修斗の竹内出選手に敗れてしまいましたが、その一戦はご覧になりました? ■ 國奥麒樹真:全部を通しては、まだしっかりとは見てないです。 : ご覧になった中で、竹内選手に対しての印象というのはありますか? ■ 國奥麒樹真:まだ何とも言えないですね。 : では、同じ10月の後楽園ホール大会で、クリス・ライトル選手と星野勇二選手が対戦し、クリス選手が三角絞めで一本勝ちしました。この一戦はご覧になりました? ■ 國奥麒樹真:それもまだ見てないです。 : ネイサン選手に勝った竹内選手と、星野選手に勝ったクリス・ライトル選手が、12月のディファ有明大会でミドル級王座への次期挑戦権を賭けて対戦します。國奥選手がネイサン選手を下してタイトル防衛に成功すると、クリス・ライトル選手、竹内選手、どちらかを相手にミドル級王座の2度目の防衛戦を行うことになりますが、この次期挑戦者決定戦、やはり気になりますか? ■ 國奥麒樹真:いや、気にならないですよ。自分のことで精一杯だから。 : では今回のVSネイサン・マーコート戦に、國奥選手はご自分の中でどういうテーマを持って臨みますか? また、國奥選手にとって今回の一戦はどのような意味を持つ試合になるのでしょうか? ■ 國奥麒樹真:普通の試合です。 : タイトルマッチとか、そういうことは関係なしに、通常の一試合ということですか? ■ 國奥麒樹真:そうです。なるようになると思います。 : パンクラスの2002年最終試合ということに関してはいかがですか? ■ 國奥麒樹真:ん〜、そうですね・・・、まぁ、3年連続で12月にこれ(ネイサン・マーコート選手とのタイトルマッチ)ですからね。12月って感じですよ(笑)。 : 國奥選手にとってももちろん2002年最後の試合ということで、気持ち良く2003年を迎えるためにも負けられない試合ですよね。 ■ 國奥麒樹真:ん〜、まぁ、一年の区切りとはいえ、自分等の場合はず〜っと続いてますから。現役選手のあいだは試合が。今回負けたとしても次がないわけじゃないし、勝つにしろ、負けるにしろ、次があるので。 : ではガラリと話題をかえて、11/30横浜文化体育館大会で行われた鈴木みのるVS獣神サンダー・ライガー戦について少しお聞きします。当日、國奥選手は鈴木選手のセコンドについてらっしゃいましたが、國奥選手からご覧になって、あの日の鈴木選手はいかがでした? ■ 國奥麒樹真:勝ったんで良かったですね。勝つというのは大変なことですから。誰に対してもやっぱり。すごいことだと思います。 : あの試合をセコンドとして目の前でご覧になってて、何か感じたことはあります? ■ 國奥麒樹真:そうですね、あの試合の前からずっと鈴木さんを見てきてるので、道場で寝泊りしてるのも見てきてるんで、全てあの試合に繋がってるんだなというのが今回ありますけどね。その他にもいろいろと感じたことはやっぱりありますよ。 : 分かりました。それでは最後に、國奥選手の試合を楽しみにしていらっしゃるファンの皆さんへのメッセージをお願いします。 ■ 國奥麒樹真:まぁ、なるようになると思ってるので。勝った方が強いということで。そういうことだと思います。 ■ 國奥麒樹真選手database |