先ずは昨年、2002年の三崎選手の最終試合となった11/30横浜大会でのVS小島正也(和術慧舟會千葉支部)戦を少し振り返っていただきたいと思います。9月の横浜大会で半年ぶりの復帰戦(VS窪田幸生戦)を行い、続く復帰2戦目で一本勝ちという結果をご本人はどう受け止めていらっしゃいますか?
三崎和雄:ん〜、振り返っても相手が・・・。そうですね〜、逆に一本勝ちしなきゃいけない相手だったんじゃないでしょうか。そう思ってるので、まぁ、一本勝ちしたことに関して言えば、後につながる形で勝てたかなとは思いますね。あそこでまた判定とかダラダラした試合をしてたら、後につながらないなと思うので、勝って当然だったかなと。あの時は気持ちが良かったですけど、後で考えたらまぁ、当然のことだなと。

あの勝利に関しては結構冷静に受け止めているという感じですね?
三崎和雄:正直全然嬉しくないですね、今は。試合終わった後に『やったぁ!』っていう嬉しさもないし、充実感もないし、『ここでちょっと休もうかな?』ってそういう気もないですし。全然嬉しくないですね。

では、昨年一年間を全体的に振り返ってみていただくと、2002年は三崎選手にとってどういう年でした?
三崎和雄:そうですね〜、本当に大変な年だったと思います。まぁ、4試合に出場してるんですけど、一年間ケガで眠っていたような感じですか。

半年という長い欠場期間の中で、逆に何か学んだことはありますか?
三崎和雄:そうですね・・・。辛さ。試合に出れない辛さ。あと、闘わない自分の情けなさっていうか、ホント試合に出ないと、普通の人だなっていうのを感じましたね。何か結構、GRABAKAにいても申し訳ないような、チームにホント迷惑をかけてるような・・・。(GRABAKAに)いることも申し訳ないなっていうのをすごい感じたんで・・・。そうですね〜、そこで名誉挽回じゃないですけど、これから挽回していかなきゃなっていう気持ちにさせられましたね。

分かりました。では、是非挽回の年にしていただきたい、2003年、今年のお話をうかがいます。1月26日の後楽園ホールへの出場と、そこでパンクラス初参戦のジョー・ダース選手(ヘンゾ・グレイシー柔術アカデミー)との対戦が決定しました。まずは試合を控えた現在の心境を教えて下さい。
三崎和雄:そうですね〜、僕がセミファイナルで、相手も十分な相手なので、それだけ会社の方でも評価してくれたのかなっていうのが嬉しい反面、それを裏切ることはできないっていう感じですかね。

もちろん対戦相手のジョー・ダース選手のプロフィールをご存知だと思いますが、こんなに本格的な柔術家との対戦は三崎選手にとって初めてじゃないですか?
三崎和雄:そうですね〜、初めてですよね。ん〜、柔術。あんまりそのへんは意識しないんですよ、いつも。(対戦相手が)柔術だったり、打撃だったりっていうのは。やっぱり手も2本、足も2本の人間同士なんで、あんまりそのへんのことは考えないでいつもリングに上がっちゃうんで。特別寝技でいこうとかっていうのも考えてないですし。だからそのへんはあんまり意識してないですね。

渋谷修身VSヒカルド・アルメイダ(2002年11月・横浜大会)、佐々木有生VSホドリゴ・グレイシー(2002年12月・PRIDE24)の2試合を三崎選手もご覧になってらっしゃると思いますが、今度の相手がヘンゾ・グレイシー選手の道場所属っていうのは気になりますか?
三崎和雄:ん〜、まぁ、ならないって言ったら嘘になるのかな? そうですね〜、正直ならないっていったら嘘になりますけど、前回佐々木有生が(ホドリゴ選手に)負けてしまって、僕が負けるとGRABAKAが(VSヘンゾ・グレイシー柔術アカデミー)2連敗ということになってしまうので、そういう意味では1勝1敗に持ち込みたいっていうのはありますね。

菊田選手や佐々木選手から何かアドバイス的なことは言われました?
三崎和雄:特にないですね。ハイ(笑)。特にないです。(アドバイスを)もらったとしても、いつもリングのではやらない男なんで(笑)。

今回の試合で三崎選手が気をつけること、心掛けることってありますか?
三崎和雄:そうですね〜、相手はかなりのテクニックを持ってると思うので、僕が意地を出して深追いするとかえって墓穴を掘るんじゃないかと。そのへんはまぁ、寝技だけの試合ではないので、総合的に、引いてダメなら押してみろじゃないですけど、そういう展開をつくれたらなって思いますね。微妙な駆け引きをしたいですね。

では少し話題を変えて、2003年年頭ということで、今年一年間の目標、抱負などがあれば教えて下さい。
三崎和雄:今年はもう負けられない年だと思うので、1試合1試合、ただ勝つだけではいけないかもしれないですけど、確実に勝っていきたいなと。セコくてもいいから確実に勝って、タイトルマッチができるように、できる位置まで勝ち続けたいですね。

そのミドル級のタイトルが國奥麒樹真選手(第2代王者/パンクラスism)からネイサン・マーコート選手(コロラド・スターズ)に移動しました(2002年12月・ディファ有明)。また、同じ日に次のタイトル挑戦者に竹内出選手(SKアブソリュート)が決定しましたが、有明大会でのタイトルマッチとセミファイナルでの次期挑戦者決定戦をどうご覧になりました?
三崎和雄:そうですね・・・どっちが勝つんだろうとかっていう感じでは観てなかったですね。それよりも一人一人がどういう動きをするのかなっていうのを見て、誰とあたっても対処できるように、そういうところを注意して見てましたね。だからもう、誰がどうだとか、どうなるかなとか、そういうふうには全く観てなかったです。

分かりました。それでは最後に、三崎選手の今度の試合を楽しみにしていらっしゃるファンの皆さんへのメッセージをお願いします。
三崎和雄:え〜、日本全国1億2千万人の三崎和雄ファンの皆さん(笑)。僕の激しい、放送コードぎりぎりのMAXの試合をお見せできたらいいなと思ってますので、是非期待して下さい。

三崎和雄選手database