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: 1月26日(日)後楽園ホール大会で決まりましたVS和田拓也(SKアブソリュート)戦のお話をうかがう前に、まずは大石選手の昨年最後の試合になったVSワン・アヤラ戦(10月・後楽園ホール)を振り返っていただきたいと思います。 ■ 大石幸史:あれはしんどかったですね、あれは。とにかく1ラウンドが終わった時点で僕もう、負けると思いましたからね。もう腕パンパンやは、足パンパンで、息もゼエゼエいってるし。最初1ラウンド目でちょっと頑張りすぎて、もうアカンはと思いながら3ラウンドまで闘い抜けたんで、一本とれるとれないとかじゃなくて、俺もやっていけるなっていう、何かなりましたね。あぁ、こんなにできるもんなんやって思いましたね。 : 1ラウンド目でスタミナが切れた? ■ 大石幸史:何なんですかね? まぁ、そうでしょうね。試合終わって控室に返ったら頭が痛くなるわ、力入らんようになるわで、その後寝てましたもんずっと。僕が頑張りすぎたんでしょうね。相手が何にもしてこなかったから、バシバシやってたんですよね。 : ではそのワン・アヤラ戦がちょうど大石選手のデビュー1周年の試合だったんですけど、デビュー1周年の試合としてみた場合、このVSアヤラ戦というのはいかがですか? ■ 大石幸史:まぁ、1試合1試合で考えると、この1試合だけで考えてしまうと、僕も納得いかない部分がいっぱいあるし、いろいろありましたけど、この1周年ということで考えると、1試合1試合を無駄にしてきてないという自信があるし、やろうとしていることを意識しながら試合の中でできてるんで、あの1試合だけじゃなくて全体的に考えると、僕は別に満足じゃないけど、ダメではないというぐらいですね。1試合1試合、同じ自分がいなかったというか、まぁ自分が分かる微妙な範囲の中で、1試合ごとに僕の中でレベルアップしてるつもりなので、無駄にはしてない1年ではありましたね。 : では昨年、2002年を一言でまとめるとすると何という言葉で表現できますか? ■ 大石幸史:2002年はまぁ、そうだな〜、結局1年目ということですからね、パンクラスでデビューして1年。「人生はじまる」ぐらいの感じですかね。「遂にはじまる」ぐらいの。 : 「人生遂にはじまる」? ■ 大石幸史:「遂に大石動き出す」みたいな感じですか(笑)。 : どれがいいんですか(笑)? それでは1月26日(日)後楽園ホール大会でのVS和田拓也戦に関してお話をお聞きしますが、試合を控えた現在の心境はいかがですか? ■ 大石幸史:ん〜、いつも言ってることなんですが、別にどの試合も相変わらずな感じなんですけど・・・。まぁ、練習して、自分の体調を上げていくしかないですからね。今はその段階で、調子良いか悪いかはまだ分かんないですね。 : 対戦相手が和田選手ということはいかがですか? ■ 大石幸史:相手は関係ないですね。 : 対戦相手に和田選手のお名前を聞いた時はどうでした? ■ 大石幸史:けど、くるなとは思ってましたね。もうそろそろきてもおかしくないけど、1位(伊藤崇文選手)の次に2位(大石選手)ですかと。っていう感じですね。まぁ、さぞかし期待されてるんだろうなっていうね(笑)。いいなっていう(笑)。 : 和田選手と伊藤崇文選手の試合(2002年11月・横浜)はご覧になってますよね? ■ 大石幸史:ビデオで観ました。 : 和田選手の印象っていうのはいかがですか? ■ 大石幸史:印象・・・、蹴りが出るなっていうぐらいで。蹴り出すんやなって。伊藤さんがタックルに入った時に膝かミドルが入ったところぐらいしか憶えてなくて。あまり相手のことを気にしないっていうか、気にしててもどうしようもないんで。だから印象って聞かれてもそんなにないですね。 : 今回のVS和田戦で大石選手が心掛けること、テーマなどがあれば教えて下さい。 ■ 大石幸史:まぁ、分かり易いところで言うと、常に前に出て行くスタイルっていうのを続けてるんで、あとの細かいところを話せば、まぁ長くなるんで、自分で分かってればいいし、感覚みたいなところもあるし、だから分かり易く言うと、前に出てプレッシャーをかけていくこのスタイル、俺流ですよね。俺流を貫き通すみたいな。落合みたいなもんスよ。だから迷わないことですよね、試合になってしまったら。 : 和田選手の攻撃で気をつける点を聞いてもいいですか? ■ 大石幸史:ないですね。気をつけるっていうか、気をつけたところで僕何にもできないんで(笑)、気をつけるとか、そういうことを考えないようにすることが気をつけることですね。気にしてたらくらうけど、そういうのを気にしないでやった方がいいんじゃないか? いいんじゃないかっていうか、まぁ別にいつもそんな感じなんですけど。気にしない、あんまり気にしてないですね。まぁ、気をつけるって言ったら和田選手自体全部気をつけなきゃいけないんですけどね、おそらく。だから気をつける・・・、あえて言うなら自分自身のいろんなことに気をつけなきゃいけないですよね。相手を気にするより、自分を気にしなきゃいけないですよね。 : 分かりました。では少し話題をかえて。2003年もはじまったばかりなので、今年1年の抱負、目標などがあれば教えて下さい。 ■ 大石幸史:別にないですね。1年を通しての目標なんかも別にないですけど、強くなりたいっていうのはまぁ、毎年かわらないと思うし、それのために僕は練習するし。こう、1個の決まった目標っていうのは別にないですね。 : 1年の区切りという感覚自体があまりないんですか? ■ 大石幸史:強くなろうとする姿勢の中ではないですけど、実際12月になると気が抜けますね(笑)。忘年会とか、クリスマスツリーを見てしまうと、もうそろそろ終わりやなと。そういうのはありますよ、やっぱり。お正月も雰囲気は味わいますけど、何かやっぱり気になりますよね、自分の体調とか。 : 分かりました。それでは最後に大石選手の試合を楽しみにしていらっしゃるファンの皆さんへのメッセージをお願いします。 ■ 大石幸史:メッセージと言われても・・・、これまた僕はないんですよね、あんまり(笑)。結構、自分自身のことしか考えてないんで(笑)。今はもう、自分のためにやろうと、頑張ろうと。してる最中なんで、え〜っ、ホッといて下さいっていう感じですかね。こんなことを言ったら親父にまた怒られるんですけどね、家に帰ると。「幸史、あのコメントはアカン」って。「あのコメントはアカンで」って(笑)。 ■ おまけトーク : 久々復活、おまけトークです。前回、10月の試合前に大石選手にお話を聞いた際、ご実家に車があっても絶対乗らないって宣言しましたけど、今年のお正月、ご実家にお戻りになった時はどうだったんですか? ■ 大石幸史:乗ってもないですし見てもないですよ。 : ア〜レ〜(笑) ■ 大石幸史:ホントに。 : でもご実家にはあるんですよね? ■ 大石幸史:あるんですよ。多分ね。嘘じゃなかったら。あるらしいんですよね。でも、僕が(実家の)最寄駅に行こうとしたら、「幸史、車出してやろか」って言うんですよ。「エェエェ、もう、出さんでエエわ」って言ったんですけど。それで、お正月に親戚の人とか集まって三ノ宮に食事に行ったんですけど、何かそこぐらいやったらちょっと遠いし、「車に乗ってもいいかな」っていうのが僕の中にグツグツ沸いてきて。ちょっと遠いし、電車で帰ってくるのも何やろと思ったんですけど、それは親父が飲みたいからということで却下されましたね。もう、普通に電車で行くみたいな雰囲気になって終わりました。 : じゃぁ、宣言を貫き通したんですね。 ■ 大石幸史:そうですね。ていうか、多分見ないですね、これからも。 : でもご実家にはあるんですよね? ■ 大石幸史:ありますよ。さっそく横スッたって言ってましたから。 : では、この大石選手のインタビューをご覧になってらっしゃるお父様にメッセージがありましたら。 ■ 大石幸史:そうですね・・・。ホンマ、ケガだけはするなと。何があってもエエけど、そんな車で事故したら大変やぞと。そういうことですね、結局。 : 親思いの良い息子さんですね。 ■ 大石幸史:いや、もう良い人ですからね、ホントに僕は(笑)。ホンッと親思い。親思い言いながら、実家に帰ったら僕は親不孝者のような感じで親に接してるんですけどね。何言われても「アァ」みたいな。もっと改善していこうかなっていうね。今度実家に帰った時はすごい愛想の良い感じになるんじゃないかって(笑)。 ■ 大石幸史選手database |