おまけトーク では、ここからは大石選手の独壇場ということで(笑)。やっぱり前々からおっしゃってた“散髪屋さん”ネタでいきます?
大石幸史:“散髪屋さん”ネタですよね(笑)。ん〜、とりあえず僕、大阪に行ったんですよ。P'sLAB大阪に指導で1週間ほど行ったんですけど、大阪に行く前から髪の毛をきろうと思ってたのが、ちょっと忘れてたというか、いつも行ってるところに行くのが何か面倒臭くなって、「もう、エエわ」って感じでそのまま大阪に行ってしまったら、指導の中日ぐらいで、もうどうしようもないくらい伸びてきて、「これ、ヤバイな」と思って。でも髪型のイメージが沸かなかったんで、透いてもらおうと。「透くだけでエエわ」と思って、そんなん透くだけだったら1000円カットで十分じゃないですか。それで稲垣さんに「1000円カットの散髪屋さんはないですか?」って聞いたら、「あるよ」って教えてもらったんですよ。で、お昼の練習が終わって、夕方からのP'sLABの指導の間で、あまり時間がないんでパッパッパッって行く訳ですよ。「でも何か時々混んでる時があるから気をつけてね」って言われて行ったらですね、そこに着くなりもう、ガラガラなんですよ。「何だラッキー。今日全然空いてるよ」みたいな。「まぁ、3時4時だし、そりゃ空いてるよ」と思って。それでまぁ、一人いるじゃないですか、店員が。そこでパパッてドアを開けて「良いですか?」って聞いたら、「ちょっとゴメンねぇ〜。ちょっと今時間がかかるけどいい?」って言われて。いや、時間がかかるも何も一人も客がいないんで、「どれくらいかかるの?」って聞いたら「2時間」って。2時間ってお前、何に2時間かかんねん!って。何やねん、お前。もっと儲けろよと(笑)。もっと仕事しろよと(笑)。そりゃ「儲かりまっか」「ボチボチでんな」って言うわ。

まぁ、大阪ってこんなもんなんかなって思って、さすがに2時間は待てないんで、もうテクテク帰っていったら、聞いてなかったところに“1000円カット、10分間のおしゃれ”っていうところがあったんですよ。「うわぁ〜良かった。ラッキー!」って思って、「とりあえずここでエエわ」って思って入った訳ですよ。そんじゃ、いきなり入るなり「ウワァワァワァ!」って何か言うんですよ。わかんないんですよ。多分「いらっしゃいませ」だと思うんですけど、メッチャ高い声で「ウワァワァワァ!」って言うから、何かオレ間違ったんかなって思って、店員と3秒くらい見つめ合って「あぁ、いらっしゃいませって言ったんや」ってわかって。1000円カットだから券を買うんですね。知ってます? 1000円カットってね、1000円入れたらカードが出てくるんですよ。そのカードを店員に渡して「じゃぁ、ここどうぞ」みたいな感じになるんですけど。それでですね、とりあえず1000円のカードを買ってですね、じゃぁ「こちらにどうぞ」って感じで僕が座るわけですよ。そこで僕を担当してくれる人がですね、「じゃぁ、本日は?」って言ったんで、これはオレがどういう髪型にするかを聞いてきたんだと思った訳ですよ。「もう、今日は透くだけでいいんで」っていう言葉の「今日は透くだけで」って言った時に、「本日は担当させてもらいます○○○です」とかって、「自己紹介かい!」みたいな。「いらねぇよ、そんなの!」みたいなね。「なんでぇ、自己紹介しやがって!」「しかも○○○なんてちょっとエエ名前やんけ!」みたいなね。まぁ、もうちょっとお爺さんがかったおじんなんですよ。ほんで大丈夫かなって思いながらね、「いや、別に自己紹介はいいんで、今日ね、形はいいんでとりあえず透いて下さい」と。「透くだけでいいんで、ちょっとお願いします」と。

もうここだけで5分間ぐらいは経ってますからね。“10分間のおしゃれ”なのに。もう5分くらい経ってるから、大丈夫かなって思って、○○○さんの手を見ると、「透いて下さい」って言ったにも関わらず、普通のハサミを持ってるんですよ。素人の僕から見ても透きバサミぐらいわかるんですよ。「透きバサミは一番端のヤツや。○○、ちゃうぞ」みたいなね。もう何するんやろって思ってたら「あぁ、間違った」みたいな顔して「あぁ、思い出した」みたいな感じで透きバサミを持ち出して、まぁカットする訳ですよ。「大丈夫か」と。○○はと。「こんなんでまたオレは変な髪形にされたらイヤやで」って思いながらですね、まぁ、カットは普通にね、○○さんも免許を持ってることだしコトコトコトコトやってくれるんですよ。正直トロくて、10分どころじゃなかったんですけど。まぁ、ちょっと散髪してるとですね、耳が出てくるじゃないですか。僕、結構長かったんで、上げながら透いてると耳が出てくるんですよ。それで○○○さんはですね、「あっ!こいつなんかやってたんやな」って思ったらしくて、「お客さんは若い頃何かやってらっしゃったんですか?」って言い出したんで、「そうそう、若い頃は・・・」って、誰が年寄りやねん!って。アホか、今もやってるわ!ってね。今、現役や!みたいなね。それでですね、最後ですよ。あの、櫛がですね、一回だけ使うやつなんですよ。そのお客さんにだけ使う櫛を僕にくれるって言い出したんですよ。「お客様にこれを差し上げてますんで」って「別にいらんいらん、そんな」って言ったら、○○○さんが3秒くらい迷って、「いや、うちの店ではお客様にこれを差し上げてるんです」って、何で2回も言うねん!って。何で2回も言うねん、いらんって。「いらん」って言ったら、「じゃぁ、代わりにこちらをどうぞ」って絆創膏ですよ。絆創膏くれたんですよ。何や意味がわからへん。何で絆創膏やねん。「まぁ、エエわ、とりあえずありがとうございました」って言ったら「また来るんですか?」ってみたいな感じだったんで、「もう来へん、来へん、心配せんでも」みたいに思いながら、あぁ、良かった良かったって。もう、この間、すでに30分ぐらい経ってますよね。“10分間のおしゃれ”が。あの〜、まぁ、大した盛り上がりもなく、このまま終わっていくのかというのも、これまたどうかなって思うんですけどね(笑)。ここ(P'sLAB横浜)で喋ってるからホラ、ちょっと盛り上がりがなかっただけで、ホントはもっとこう、リアクションとかあったら面白かったんだけど(笑)。でも、ホントね、大阪ってすごい突っ込みどころがあるなっていうのがわかりました。さすが大阪って思いました、あれ。もう、別に(テープを)止めても良いですよ(笑)。

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