今日の近藤選手の試合を見ていかがでしたか?
菊田早苗:まぁ、実力差があったって感じなんで、特に思うことは無かったですけども。でも一応勝ってくれてひと安心ってとこですね。

5月の試合が決まって今の感想はいかがですか?
菊田早苗:そうですね。パンクラスに入団して3年経ちますけど、いつかやるだろうなと思いながらその時が来たらやるかって感じだったんですが、決まった時は「あぁ、やっと決まったんだな。」って感じはありましたね。まぁ、入団した時にやろうと思っても、自分は実績も無いのにそんなに簡単にはやれないだろうし、自分は強いからやりたいんだって思っても、認められてないから出来なかったんで。今回、自分がチャンピオンでランキング1位の近藤選手を迎える形になるんですが、まぁ、近藤選手とやらずにチャンピオンって言うのもあったんで、ちょうどいいんじゃないかなとも思いますね。

やり残していたことをやるという感じですか?
菊田早苗:う〜ん、そうですねぇ……そうですね、これに勝ってからじゃないとこれから先の色々な面白い展開って言うのが見えてこないんで、やり残していたことをやるってことかもしれないですね。

逆に、これに勝ってからこそチャンピオンって言うのもありますか?
菊田早苗:う〜ん、そういう事よりやっぱり近藤選手とは前からやりたかったていうのもありますね。近藤選手はベルトも2回獲ってますし、ismの選手で誰が僕とやるのに残っているかというと結局そこに残ってたのは近藤選手だったんですよね。今まで大事な節目節目に生き残ってたのは近藤選手だと思うんですね。そういう意味でもやりたい人とやっとやらせてもらえるって感じですね。パンクラスの中でやりたい選手は、近藤選手しか残ってなかったですから。

改めて対戦相手としてみた近藤選手の評価はいかがですか?
菊田早苗:そうですね。う〜ん、やっぱりやっかいだなぁとは思いますね。打撃のタイミングとか、打撃の間合いとかがすごく巧いんですよね、膝蹴りなんか当たる時にしか出さないから。まず空を切るって言うのがほとんど無いんですよね。強いんですよ。さっきの試合とか見てて思ったんですけど、相手もやられっぱなしなんですよね。(近藤選手は)ガードも何もしないですから。もし自分がああいう状態になってもなんとか一発は当てたいなと思いますね。見てるとなんか当たるような気もするんですよね。あんなにノーガードで来たら、バーンって。

菊田選手としては、もう既に近藤選手を攻めるポイントっていうのは見えていますか?
菊田早苗:えぇ、見えてます。まぁ一番は攻めのポイントもそうなんですが、試合に向けてのコンディションが重要なんですよね。去年の11月にコンディション的にも大失敗をやってしまったんで、反省を込めて万全で臨みたいですよね。あと、寝技になったら間違いなく取れるはずなんですよね。3Rもあるんで間違いなく。ただ、一本負けって言うのが、グローブをつけてからの一本負けって言うのがティトとの試合(2000年12月・UFC-J)ぐらいなんで、ティトも一階級重いぐらいの感じでしたから、そういう意味でも取れるときは確実に極めたいと思いますね。

それでは期待しているファンに向けての一言をいただけますか。
菊田早苗:そうですね、まぁ面白い試合になりますよなんて言えるほど余裕もないんですが、真剣に勝つだけなんで壮絶な試合を足を運んで見にきて欲しいと思います。間違いなくつまらない試合にはならないと思います。

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