第6試合 ミドル級キング・オブ・パンクラス タイトルマッチ/5分3ラウンド
○ネイサン・マーコート(1R 1分29秒、KO/スタンドのパンチによる)竹内出×

前回のこの試合の展開と同じ立ち上がりだったことが印象的でした。マーコート選手の開始早々のクリーンヒットが竹内選手の顔面を捕らえます。ここまでは前回と同じです。そしてその後、パンチの当たった後、前回はマーコート選手が拳を壊します。その後に焦って一気にたたみ掛けようとしたところを、ボクシングでいうクリンチの形から、もみあってテークダウンして竹内選手がグラウンドでパンチのダメージを回復していくという流れの中で判定にもつれていきました。そして今回はパンチの当たった後、明らかに竹内選手は効いていました。その時に、どうもまたマーコート選手の拳が壊れたようなのですが、一歩間を置いて、適確にダメージを積み重ねるパンチを打ちながら、最後のKOに結び付けました。同じ鉄を踏まない、ノンタイトルでも負けた試合に対して自分で良く考え実行して反省して、それを次の勝負に結び付けるという、さすが、チャンピオンに返り咲いた男は違う、という一つの象徴の様な試合でした。それだけに、このミドル級K.O.P.のベルトは相当ハードルが高いなと思います。我々が考えているよりも、これは相当レベルの高い所での応酬を経てこないと腰に巻く事は出来ないんだな、というイメージが残りました。思い切りの良い試合をしてくれた竹内選手も当然リターンマッチの可能性はあります。そういう意味では、マーコート選手にはハードルの高い選手が彼のベルトを脅かすという、厳しい試合が続くと思います。今回の試合でも拳を痛めてしまったような情報も聞いてます。ですから早く治して、より強いチャンピオンとして、ベルトを守ってもらいたいです。そんな試合でした。