もともと格闘技を始めたきっかけを教えていただきたいのですが。
門馬秀貴:もともと観るのは好きだったんですよ。で、きっかけは「バーリトゥードジャパン」を観にいってですね。エンセン選手がランディー・クートゥアーとやった時だと思うのですけど。

では、昔からよく格闘技をご覧にはなられていたんですね。
門馬秀貴:そうですね。パンクラスも観てましたし。

そういえば、専門誌のインタビューでプロレスにも興味があるって言われてましたね。
門馬秀貴:チャンスがあればやってみたいですね(笑)

元々はどこの団体が好きだったんですか?
門馬秀貴:うーん、新日本プロレスですね。で、タッグマッチだったら、全日本プロレス。ロード・ウォーリアーズとか好きで観てましたね。

いま総合の世界で活躍されてる方で、もともとプロレスファンという方は本当に多いですね。
門馬秀貴:今も観に行きますよ。DDTとかも、橋本(友彦)選手と面識があるで、DDT行きますよ、よく。新日もこの間、中邑(真輔)とはRJWで練習してたんで観に行きましたし、NOAHも観に行きましたし。だから、美濃輪選手がプロレス技を出すときは興奮しますよ。

門馬選手自身が試合でプロレス技を出してやろうというのは?
門馬秀貴:全くないですよ、ないっすよ(笑)スパーリングとかでは、冗談でかけたりするんですけど、鎌固めとか。西村(修)選手が好きなんで。

では、「バーリトゥードジャパン」がきっかけとなって、観る立場からやる立場になったわけですが、実際やる立場になってみていかがでした。
門馬秀貴:そうですね、関節技とかも実際かけたこともなければ、「こんなのほんとに極まるのかよっ」って感じだったんで、どんなもんなんだろうなって気持ちで寝技の道場を探していたら、たまたま「格闘技通信」にここ(A3)がオープンするっていう記事が出てて、その時は「PRIDE」に小路晃が出てるのとかも知らなくて、自宅からもっと近い所に(和術慧舟會)東京本部があるとかも知らないという状態で入りましたね。で、入ってから4ヶ月ぐらいで、アマ修斗に出て負けちゃったんですけど、でその次も負けちゃって、それが悔しくて・・・そっからですね、試合とかを意識するようになったのは。

今では、プロのリングで7戦7勝です。
門馬秀貴:いまだに信じられないですよね、パンクラスのリングに上がっている自分というのが。客観的に想像つかないですよね。(パンクラスの)旗揚げ戦を次の日新聞でみて衝撃を受けた記憶がありますから、秒殺に。その時はまさか自分が上がることになるとは・・・本当に想像つかないですね。

前回の参戦した「ネオブラッド・トーナメント」での3試合を振り返っていただけますか。
門馬秀貴:一回戦(vs大久保一樹戦)は3Rきっちり闘ったんですけど・・・スタミナがちょっと心配だったんですけど(笑)まあ何とか闘えたんで、その前にネオブラッドに向けていい練習ができていたんで、自信を持って臨めましたね。一回戦は結構緊張してたんですけど、二回戦(vs鈴木雅史戦)は余分な力も抜けて闘えましたね。後で観ると一回戦と二回戦とでは、打撃の距離も全然違いましたから。

決勝の北岡戦は5秒でのKOという衝撃の結末でした。
門馬秀貴:北岡選手がカットしてたのはわかっていましたし、北岡選手の試合も結構テレビで観てたんですよ。結構タックルで倒しにくる展開が多いと思っていたんで、いいタイミングで(ヒザ蹴りが)入りましたね。

決勝戦を含めて「ネオブラッド・トーナメント」では、インパクトを残されたと思うのですが。
門馬秀貴:まあでも、それから9ヶ月たってるんで、忘れてる人も(笑)賞味期限切れぎみなんで(笑)でもほんと、いい試合ができればいいですね。

では、対戦相手の國奥選手の印象ですが。
門馬秀貴:体が凄い強い印象がありますね。うーん・・・ほんとぶつかっていくだけですね。自分はほんとにメリットがあるんですけど、國奥選手はメリットのない試合をよく受けてくれたなと思いますね。

前ミドル級王者vs昨年のネオブラッド・トーナメント優勝者ということで、注目が集まってますが。
門馬秀貴:それはもう全然・・・客観的に見れないから「注目されてるよ」とか言われても、全然ピンとこないんですよね。だからもうほんと、國奥選手相手に自分がどれだけできるのかなっていうのが・・・自分の実力がわかるんじゃないかなと思いますね。

今まで、プロで負け無しでこられてますが、無敗ということへのこだわりというのはありますか。
門馬秀貴:いやっ、もうそんなのは全然、まったくないですね。勝たなきゃ勝たなきゃっていう気持ちは全然ないんで。とにかくいい試合しようという気持ちで臨んでるだけなんで・・・やりたいことができればいいかなっていう。で、結果がついてくればっていう。

今度の試合でアピールしたいという点は?
門馬秀貴:そうですねぇ・・・・、うーんアピールしたいですけどねぇ(笑)どうなるかやってみないとわからないですからねぇ。まあとにかくアグレッシブに、もう練習したことができれば、それでいいと思ってます。練習でやってる動きができれば、きっとお客さんも喜んでくれると思います。打撃も寝技もレスリングもいろいろためしてみたいですね。

今後パンクラスで闘ってみたい相手というのはいますか。
門馬秀貴:いやー、もうとにかく國奥選手のことしか頭にないんで、それをクリアーしてからですね。次の対戦相手を意識するのは。

前ミドル級王者の國奥選手に勝てば、ミドル級のタイトル争いにも名前が上がってくるかと思いますが、ベルトに対する興味は。
門馬秀貴:もちろんありますね。ただあのー、國奥選手に勝つにしてもやっぱ判定じゃなくて一本勝ちしないと、タイトルマッチ組まれたとしても説得力がないと思うんで、価値を高めるためにも國奥選手から一本とって、ベルトに挑戦したいですよね。

もともとプロレスファンでしたら、ベルトというものに対する思い入れがあるんじゃないですか。
門馬秀貴:ありますね、はい。カッコいいですね。ネオブラッド獲ったときに、國奥選手がとなりでベルトを巻いてたじゃないですか。

あーっ、そうですね、昨年の7月大会では、ネオブラッド優勝の門馬選手とウェルター級チャンピオンになった國奥選手がならんで表彰されたんでしたね。その時はまさかとなりの人と闘うなんてことを。
門馬秀貴:もう全然思ってなかったですね(笑)その時は。

では、最後にファンの方へのメッセージをお願いします。
門馬秀貴:まあ9ヶ月ぶりで、あいさつがわりじゃないですけど、「ネオブラッド・トーナメント」よりインパクトのある試合を残せるように、今一生懸命練習しているんで、目を離さずに瞬きをしないで観ててください。いい試合ができるように頑張ります!!



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