： 5月18日(日)横浜文化体育館大会で、久松勇二選手(TIGER PLACE)との再戦に臨む三崎選手ですが、再戦に向けてのお話の前に、先ずは前回の試合、一度目のVS久松戦(3/8ディファ有明)をあらためて振り返っていただきたいと思います。前回の試合から2ヶ月ちょっとが経過しましたが、今、あの試合について思うことはどんなことでしょう？ ■ 三崎和雄：ん〜思うこと？　そうですね〜、意識の問題だったかなって思うんですよ。試合の内容うんぬんというよりも、まぁ、久松だからっていうのがあったんですね。頭の中に。試合の時、リングに上がった時はもちろん思いっきりやってるつもりではいますけど、もちろんやるつもりで上がってますし。でもその練習過程として、「今回、久松だからな」っていう考えを持って、ちょっと練習をやってしまったなって思うんです。だから調整とかもなかったと思うし、自分を高めるための練習っていうのも(なくて)、いつもと同じ練習をしてたと思うんですよ。前回はそういうのがあったんで、今回は自分の意識を変えて、自分を高めて、妥協をしない練習をしてますし。今回、再戦ということで組まれてるので、大分重いものだと思ってますんで。まぁ、相手は同じですけど、内容的に重いなって思ってますんで。 ： 前回の試合の後はそそくさとリングを降りて、久松選手のマイクアピールを聞くこともなく、ご自分でもすごい納得のいかない感じで控室の方に引き上げてました。試合後もノーコメントでしたけど、あの時はどんな心境だったんですか？ ■ 三崎和雄：ん〜・・・試合直後・・・。そうですね〜・・・まぁ、ミス。ミスったなって感じですね。まぁ、とられたとかじゃないですけど、「あぁ、やってしまったな」って感じですよね。 ： それはやっぱり自分自身に対する歯がゆさとか、悔しさとかですか？ ■ 三崎和雄：ん〜・・・自分に対してなのかな〜？　ん〜・・・そうですね〜・・・。もっと考えることがあったかなって。まぁ、ホントに何も考えずにリングに上がってっていうことだと思うんですよ。ホントにもう、繰り返しになりますけど、久松だからっていう感じで練習もやってたし。だから試合が終わって、そういう考えで試合をしてたらいかんなと。今後、試合をするにあたって、やっぱり自分の持ってる全てのものを出し切って闘わなきゃいかんなと。だから試合前の練習過程でも、そういうものを想定して練習しなければいけないなと。ちょっと認識不足だったかなと。そう思いますね。そういう意味では、良い経験って言ったら良い言い方になってしまいますけど、今度は同じ間違いはないんじゃないかなと。 ： 1月の後楽園ホール大会ですごい良い勝ち方をして、三崎選手ご自身からもベルトっていう言葉が出て、さぁ、次は久松選手っていう状況の中で、ここできちっと勝ってもっと弾みをつけたかったっていうのが、これはもうファンの皆さんも期待してたと思いますし、三崎選手の中にもあったと思いますが、現状、ちょっとトーンダウンも否めないかなって感じています。そのへんに関してはいかがですか？ ■ 三崎和雄：そうですね・・・前回は自分の勉強不足と言うか、認識不足に尽きると思うんですよ。まぁ、ベルトっていうのは、そんなに先走ってたらいけないものだと思いますし。遅かれ早かれ、自分の中では確実に焦点に入れてるんで。まぁ、後は周りの流れと、会社の流れもありますんで、そんな中で一番良いタイミングでそういう試合をさせてもらえれば良いかなって思ってますね。だからそれ(ベルト)に拘らず、1試合1試合を大事にしていきたいって思いますね。それは試合前の意識を高めた練習も含めて、1試合1試合をこなしていきたいと言うか、そうしていきたいですね。 ： では、そういう思いを持って臨む、5月18日(日)横浜文化体育館での久松選手との再戦ですが、この再戦のオファーがあった時の心境ってどういうものだったのでしょうか？　率直に「早いな」とか思いました？ ■ 三崎和雄：いえ、それはないですね。やっぱり前回ミスったっていうのがあったんで、その失敗を(取り返す)、まぁ、もう1回チャンスを与えてくれたと言うか。そのミスを帳消しできるチャンスをもらえたかなと。だから、今度は勝負するところかなと思います。 ： では、最初に話が来た時も全く抵抗なく？ ■ 三崎和雄：そうですね。 ： 前回、試合前のインタビューで同じ質問をしましたが、実際に一度闘ってみて、久松選手はどんな感じでの選手でした？ ■ 三崎和雄：ん〜わからないですね・・・。まぁ、全てを僕も出した訳じゃないし、向こうも出した訳じゃないでしょうから。だからわからないですけどね・・・。まぁ、圧倒的なものは感じなかったですよね。パワーと言うか、力と言うか。強い人って言うのは、練習も含め、組んだ時とか練習した時に、そういったものを必ず感じますけど、(久松選手に)それが全くないっていう訳じゃないですけど、自分の力で防げないほどのものは感じなかったですね。 ： では、今回の再戦で三崎選手がやろうと考えてることを、無理のないところで教えていただけますか？ ■ 三崎和雄：ん〜全く考えてないですけどね。実は(笑)。流れで。ん〜成るように成るかなみたいな。 ： 分かりました。では、ちょっとだけVS久松戦から話題を変えて。当日は三崎選手と久松選手の試合が第5試合で、その後のセミファイナルに郷野選手が出場します。そしてその後のメインイベントが菊田選手です。横浜大会ではGRABAKAの3選手が、セミ前、セミ、メインと続きますが、そのあたりは意識しますか？ ■ 三崎和雄：意識と言うか、自分が一番最初なんで、やっぱり景気をつけたいなっていうのがありますね。良い流れを、良い運をバトンタッチしたいと思うんで、そういう意味ではお客さんがワァッて沸くような、スッキリするような感じで郷野さんにバトンタッチして、郷野さんが更に盛り上げて、最後は菊田さんにしめてもらおうかなって思ってますね。 ： あと、ちょうどこの日、遠いブラジルの空の下で、三崎選手や郷野選手、菊田選手と同じく必死で闘ってらっしゃるGRABAKAの選手がいます。 ■ 三崎和雄：あ〜(佐々木)有生ですね。そうですね。 ： それはもう、(佐々木選手に)任せたよ、こっちはこっちで頑張るからって感じですか？ ■ 三崎和雄：ん〜やっぱりできることならヤツにもいてもらいたい、僕が試合してる時は一緒にリング下で闘って欲しいし、逆に僕もアイツのところに行ってやりたいし。っていう気持ちはもちろんありますけど、やっぱり格闘技は個人の闘いなんで。まぁ、練習の過程でお互いやるべきことはやってきたんで、あとは自分1人で、そういう勝負事っていうのは掴み取るものだと思うから、良いように考えてお互い勝利をおさめたいですよね。僕は特に足踏みしてる相手じゃないし、きっぱり勝って当たり前の選手なんで。有生はホントここで勝負してもらいたいと思いますし、一気に名前を上げてもらいたいんで。それによってGRABAKAとしてのチームの底上げにもなると思いますし。 ： では、試合後のお話で、5月18日以降に既に何か決っている予定はありますか？ ■ 三崎和雄：18日の後ですか？　何かあったかな・・・。今のところは何もないですね〜。まぁ、さっきの話じゃないですけど、今は、僕にはそんな遊んでる時間っていうのはないかなって思いますし。もちろん息抜きっていうのは大事だと思いますけど、気を許す時間っていうのは必要ないなって思ってるんで。気を許せる時間が持てるようになるまでは、軽い息抜き程度にしとこうかなと。 ： 何かやりたいことはあります？ ■ 三崎和雄：ん〜試合前は大分いろんなことを節制してますからね(笑)。やっぱ(笑)・・・。 ： ・・・(笑)。あの〜、サーフィンはどうですか？ ■ 三崎和雄：サーフィンにも行きたいですけどね。近藤選手とサーフィンに行きたいかな(笑)。前々から一緒に行きましょうって言ってるんですけど、タイミング的にどっちかが試合だったりとか、今回のように両方とも試合だったりとかで。やっぱ行きたいですよね、サーフィン。 ： サーフィンで思い出しましたけど、三崎選手に腹を立てていたヒカルド・アルメイダ選手が、三崎選手がサーフィンをやっている写真を見た後に、「ヤツは良い奴だ」って言ってましたね(笑)。あと、「一緒にやろうぜ」って。 ■ 三崎和雄：言ってましたね(笑)。僕も直接言われたんですけどね。「こっちにサーフィンやりに来い」って。まぁ、それまでは向こうも、階級を落としてでも(三崎選手と)試合がしたいって言ってましたけど、向こうが落としてやれるものならこっちだってやりたいし。逆にこっちから頼んででもやれるものならやりたいし。ん〜どこでどうなるかわかんないですよね(笑)。 ： アルメイダ選手から直接誘われて、三崎選手は何と答えたのですか？ ■ 三崎和雄：直接って言っても英語で喋ってるから良くわかんなかったですけど(笑)。まぁ、何となくで。 ： それはアルメイダ選手が佐々木選手との試合の前ですか？ ■ 三崎和雄：試合後ですね。 ： アルメイダVS佐々木戦の結果もありますから、三崎選手的には複雑な心境ですよね。 ■ 三崎和雄：そうですね・・・でも、直接アルメイダ選手に僕はもともと憎しみを持ってるわけじゃないですからね。むしろ格闘家としては、尊敬っていうか、してますからね。アルメイダ選手の寝技のテクニックだったり、精神的なものだったり、そういうのを買ってる部分があるんで。 ： わかりました。では、最後に恒例のモノを(笑)。5月18日(日)横浜大会での、三崎選手の試合を楽しみにしていらっしゃるたくさんのファンの皆さんへメッセージをお願いします。 ■ 三崎和雄：最近なんか・・・入場とか良いですねって結構言われたりとか、試合が好きですって言ってくれる人が最近結構増えてきたんですよ。が、しか〜しッ！みんな男でした(笑)。ん〜女の子はかすりもしないです。声もかけてこないですね(笑)。まぁ〜そろそろ来ても良いんじゃないかと(笑)。女性の皆さん！　そろそろ振り向きましょう！みたいな(笑)。新規募集中です(笑)。 ■ 三崎和雄選手database