リング上でのあいさつ
稲垣克臣:今日は、どうもありがとうございました。子供のころからプロレスラーにすごく憧れていて、プロレスラーの強さはもちろん、厳しい練習にも耐えて、自分に厳しく、やさしい心をもったすごい人がプロレスラーだと思って、そういう人間になりたいと思って、レスラーに入門しました。僕の先輩というのは、自分の思い描いていた強さと、自分に対しての厳しさとやさしさを持った、すごい先輩たちばかりで、いろんな人にめぐり合えて。パンクラスに入って、後輩が入ってきて、その後輩達もすごい強さを持って、強いハートをもって、そういう選手たちと一緒にやってこれたことはものすごいことだと、ほんとに良かったと思います。これまでやってきて、強さとやさしさが大切だと僕は感じました。これから大阪でそんな心の部分を教えていきたいと思います。
旗揚げの時は、練習生として練習ばかりで、何の力にもなれませんでした。今は十年間やってきて、パンクラスの力になれると思います。今日、第1試合で武重選手がああやって救急車で運ばれたんですけど、いつ死んだり、あるいは自分が人を殺すことになるか分かりません。リングで選手は命をかけています。そこで闘う選手たちの、オレは力になっていきたいと思います。どうも、ありがとうございました。