佐藤選手には、以前「Monthly interview」の方で、7/27(日)後楽園ホール大会・DAY TIMEでのVSジョン・ローバー戦のお話を少しお聞きしてますので、今回は試合10日前(※インタビューを行ったのは7月17日)の現在の心境などについてうかがいたいと思います。早速なんですけど、ジョン・ローバー選手の試合映像はご覧になりました?
佐藤光芳:あの〜3試合ほど。昔の(パンクラス)ルールのやつを見ました。昔のルール(※掌底の頃)と、パンクラチオン・ルール。

試合映像をご覧になっての印象はいかがですか?
佐藤光芳:ん〜恐そうですね。いや、ちょっと、見た目でひいてしまうんで。ちょっとヤバイかも知れないですね。

ローバー選手の技術的な部分はどうですか?
佐藤光芳:何か、思ったより、一応普通に何でもやるなぁ〜って思いましたね。普通、恐そうな外国人選手って、上になってブン殴るとかじゃないですか? 一応、いろいろ技かけるなぁ〜っていうぐらいですかね。

高橋義生選手との試合(1999年6月・後楽園ホール)はご覧になりました? お尻への攻撃?
佐藤光芳:いや、お尻よりも、ブレイクの後にチョークをガァーッとやってきて。ちょっとアレですね。プロレスみたいですね。それはそれで何か、良いんじゃないですかね。僕も高橋選手にブレイクの後、殴られましたからね(笑)(2001年2月・後楽園ホール)。これで僕がジョン・ローバーにやれれば、良い三角関係になるんですよ(笑)。まぁ、どうでもいいんですけど。

あの〜(笑)、スゴいキャラクターの立ってる選手じゃないですか? そういう選手との対戦ということに関してはいかがですか?
佐藤光芳:そっちの方がお客さん的には面白いんじゃないですかね。僕もまだファン心がとれないんで。あんまり。まぁ、普通に何か、地味に強い人よりかは面白いんじゃないですか。観る側にとっては。

前回お話をうかがった時には、“梅木(繁之)式アンクルホールドで”っておっしゃってましたが?
佐藤光芳:あれはもう、ダメです。あれはあの・・・ジョン・ローバーって、昔、アンクルホールドをかけられて、折れてもギブアップしなかったじゃないですか(1997年12月・横浜文化体育館)。僕の心が折れます。

では(笑)、別の技を考えてらっしゃいます?
佐藤光芳:考えてますよ。梅木式。

それも梅木式?
佐藤光芳:梅木式を普段の練習で使ってて、で、佐藤式。梅木式だと極まらない。縁起悪いんで(笑)。

今回、DAY TIMEのセミファイナルなんですが、そのへんで意識することってありますか?
佐藤光芳:いや〜っ、何か、今回後半じゃないですか。後半だとちょっと難しいんですよね。気持ちがずっと張ってるから疲れちゃうんですよ。試合する前から。例えばメインだったら、「今日は最後だから」って覚悟ができるんですけど。セミファイナルって一番ダメですよ。まぁ、でも、光栄なことなんで。良いです。ハイ。

今回の試合で楽しみな部分ってあります?
佐藤光芳:楽しみな部分? 僕がまたどれだけ殴られるのかなぁ〜って。何されるのかなぁ〜って。

自虐的な楽しみですね(笑)
佐藤光芳:そうですね〜。まぁ、僕がMだったらスゴい感じるんだろうけど(笑)、僕、Sなんであんまうれしくはないですけど。まぁ、今まで10試合ぐらいやってますけど、その中・・・それに比べたら結構楽しみはデカいですね。

パンクラスでのVS外国人選手というのは、オマー・ブイシェ戦(2001年7月・後楽園ホール)以来ですよね。
佐藤光芳:そうです。2回目です。ちょうど2年ぶりですね。

外国人選手との試合っていうのは、やっぱり日本人選手との試合とは違いますか?
佐藤光芳:いや、まぁ、まだ1試合しかやってないんでよくわかんないですけど、極端に、スゴい粘るか、あきらめ早いか、どっちかじゃないですかね。今度はスゴい粘る人じゃないですか。ギブアップしない人ですから。まぁ、でも、強いかも知れないけど、そんなに有名じゃない日本人選手と試合するよりも、こういう見た目も恐そうで、そういう人との方が面白いんじゃないですか。だから良いんじゃないですかね。ハイ。

では、今回の試合で、佐藤選手ご自身の中でのテーマというか、課題というものはありますか?
佐藤光芳:僕はですね・・・今までの試合を振り返ると、僕が最初に攻めて、相手がそれに対抗してっていう感じで試合をやってきてるんですけど、実は僕はカウンターの人なんですよ。自分から攻めるのは苦手なんですよ、ホントは。でも、今までは自分から攻める試合をやってきてたんで、できれば今回はジョン・ローバー選手から攻めてきてくれると、僕的にはやりやすいんですよね。まぁ、梅木(繁之)さんがそうであるように(笑)。ハイ。だから先に攻めてきてほしいですよね。カウンターの方が疲れないですからね(笑)。僕も高校生の頃からこういう格闘技をやってきて、ドンドンドンドンそういうカウンターで疲れない闘い方が身に付いてきたんで。その方がやりやすいですね。

今のお話は掲載するとマズいですよね。ローバー選手が見るかも知れないですから。
佐藤光芳:いやいや全然全然。僕は結構、心が大きいですから(笑)。まぁ、僕的には全然大丈夫です。

では、ちょっとVSジョン・ローバー戦から話題を変えて。最近、何か良いことありました?
佐藤光芳:今日、今なんですけど、ホント私事なんですけど、今まで自宅からこのジム(GRABAKAジム)まで来るのに35分チョイかかってたんですよ。今日、道を変えたら25分で着きましたね。それが今日、ビックリしたことです。良かったことですね。

では、GRABAKAの中でみると最近1つ良い話題がありまして、石川選手がインドネシアで見事勝利を飾りましたが、そのことに関してはいかがですか?
佐藤光芳:いや、あれは嘘ですよ(笑)。別に僕が見たわけじゃないし(笑)。多分、嘘ですね(笑)。前、(石川選手は)1回九州で試合したじゃないですか(2001年12月・長崎市平和会館ホール)。あれだって勝ったからって、僕、信じてないですもん(笑)。観てないし。

石川選手のあの試合は、佐藤選手の中ではないことになってるんですね(笑)。
佐藤光芳:ないって言うより、多分、負けたんじゃないかって(笑)。膝十字とかで。でも、それって多分、日頃の行いが悪いから信じてもらえないんですよ。狼少年じゃないけど(笑)。

では、そういう日頃の行いが悪い石川選手に(笑)、VS門馬戦に向けての応援メッセージを贈っていただくとしたら?
佐藤光芳:そうですね・・・まぁ、普通に体調管理とかしっかりして、試合で油断とかしなければ、普通に勝てると思うんで、得意の膝で(笑)、やっちゃって下さい(笑)。

わかりました(笑)。では、最後ということで、佐藤選手を応援していらっしゃるファンの皆さんへのメッセージをお願いします。
佐藤光芳:ハイ。僕はまぁ、自分の試合を一生懸命やることしかできないんで。僕の一生懸命を観たら、多分、24時間テレビでマラソンしてる人を観た時ぐらいの感動は出ると思うので、それを観に来て下さいって感じですかね。できれば、昼と夜、両方観に来て下さいって感じですね。

佐藤光芳選手database