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: 7/27(日)後楽園ホール大会・NIGHT TIMEで、現ミドル級王者、ネイサン・マーコート選手(コロラド・スターズ)との対戦が決まった山宮選手ですが、そのVSネイサン戦のお話をうかがう前に、前回、6/7ディファ有明でのVSニルソン・デ・カストロ(シュート・ボクセ・アカデミー)戦を少し振り返っていただきます。戦前には“茅ヶ崎湘南アッパー”でのKO宣言もあり、打撃で真っ向勝負を挑んだ試合でしたが・・・ ■ KEI山宮:あの試合では、まぁ・・・今の流れというか、そういう中で、勝たなきゃ全く意味がないということを改めて気付かされたというか、そういう感じですね。メインだから膠着しちゃマズイとか、そういうのが多少頭の中にあったんですけど、今のパンクラスでは完全に“勝負”の部分が重要になってきてるんで、どんな形であれ勝たなきゃ全く意味がなかったんだなぁって。ハイ。実感しました。 : カストロ選手と闘ってみての印象はいかがでした? ■ KEI山宮:いや、強かったんですけど・・・タイプ的には多分、ユージン・ジャクソン(※1999年11月・UFC-Jで対戦)に近いものがあると思うんですね。案外、寝技の得意な選手とかにはコロッと負けるんじゃないかなぁってタイプの選手なんじゃないですかね。おそらく。立ち技での勝負だったらちゃんと強いんでしょうけど。そういうのを試合の中で感じました。 : パワーはありました? ■ KEI山宮:それはやっぱり外国人特有の力を感じましたね。 : 久々のメインイベントというのはいかがでした? ■ KEI山宮:いやぁ〜っ、本当はそういうのも考えなきゃいけなかったんでしょうけど、相手がコワイやつだったし、試合の後、自分がどうなるかも全くわかんなかったんで、そういうのを考える余裕もなかったですね。まぁ、その時点で、気持ちがしっかりと落ち着いてなかったかも知れないですね。 : 最後、グラウンドで上になられての相手のパンチで試合を止められてしまいましたけど、ダメージというのはいかがだったんですか? ■ KEI山宮:いや、なかったですね。打たれてて、思ったより(パンチが)軽かったというか、パウロ・フィリョ(※2001年1月・DEEP2001で対戦)みたいにガツーンっていう感じじゃなかったんですね。で、向こうが打ち終わるのを待ってたみたいな感じだったんですけど。ガードを固めて。でも、そこで止められちゃったんで。まぁ、その時点でしょうがないんでしょうけど・・・。僕的には(相手が)パンチを打つのを早く終われ終われって、打ち終わりを待ってちょっと暴れようと思ってたんで。でもまぁ、しょうがないですね。だからダメージは全くなかったんですけどね。ハイ。 : では、練習自体は結構早くに再開できたという感じですか? ■ KEI山宮:そうですね。やっぱりまぁ、負けたのがすごい悔しかったんで。練習はわりとすぐ再開しましたね。あの〜〜負けて悔しいって思ったのが久しぶりだったんです。ハイ。 : もう1回っていう気持ちはありますか? ■ KEI山宮:ありますね。今回に関しては。失神とかで負けてれば別にそういうのもなかったかも知れないですけど。ああいう形で終わってしまったんで。もう1回やりたいですね。 : あの試合から2ヶ月弱という、短い間隔で7/27後楽園ホールでの試合が決まり、その相手が現ミドル級王者ということなんですけど、対戦相手の名前を聞いた時っていうのはどういう心境でした? ■ KEI山宮:いや、別に・・・「嫌です」とか、そういうのはもう別にないし。オファーがあるのはありがたいことなんで、もう「やります」って感じで。相手の強さは十分わかってるんで。階級とかそういうのは関係なく強いと思いますし。そこまで体重差もあるとは思わないんで。普段試合をしている階級の選手と闘うつもりで。前回のカストロ選手よりも、技術的には高いものがあると思ってるので。確かに(カストロ選手は)打撃とかすごい圧力でしたけど、結局殴りあいの喧嘩みたいな試合で終わったんで、今回はまぁ、ああいう展開の試合にはならないでしょうし・・・。まぁ、いわゆる普通の試合っていったら変ですけど(笑)、総合格闘技の試合になると思うんで。 : 階級制になって、これまでネイサン選手とは対戦する機会もなかったんですけど、ネイサン選手に対してはどんな印象をお持ちですか? ■ KEI山宮:テクニシャンって感じですね、僕は。本当にもう、何でもできるオールラウンドプレーヤーって感じですかね。ハイ。 : 最近の唯一の負けが、竹内選手(SKアブソリュート)との判定負け(2002年10月・後楽園ホール)だったんですけど、あの試合にはネイサン選手の苦手な部分が出てたと思いますが・・・。 ■ KEI山宮:そうですね。 : そういうのをご覧になって、ネイサン選手の穴っていうのはどんなところだと思います? ■ KEI山宮:穴ですか? 穴はですね・・・試合のビデオとか見てて、ちょっとオヤッ?ってところがあるんですけど、あえてここでは(笑)。まぁ、穴をチョコチョコ突くというよりは・・・何ていうか、何が何でも負けられない、負けちゃいけないっていう、そんな気が今回はするんで。だから絶対勝ちにいくっていうか、殴り合いをしなくちゃ男じゃないとか、そういう闘いの美学みたいなものを一切捨てて、勝ちにいく試合をしたいと思います。 : 階級的に1つ下のミドル級から上がってくる選手ということに関してはどうですか? ■ KEI山宮:いや、そうは思ってないですね。チャンピオンが乗り込んでくるっていう感じで。まぁ、そういうふうに見られるんでしょうけど、自分的には強いやつと(試合が)組まれたって感じの意識でいるので。でも、やっぱり負けたくはないですよね。まぁ、(ネイサン選手が)ライトヘビーで闘いたいって言ってるのも聞いてましたし、そういうつもりで身体作りをしているのは毎回見る度にわかってたので、そのうち来るんだろうなぁ〜とは思ってましたけど・・・。まぁ、負けたくないですね。ホントに負けたくないですね。ハイ。 : 前回の試合との間隔が短い中での試合ですけど、精神的な部分ではいかがですか? ■ KEI山宮:いやぁ〜まぁ・・・もう、どうでもいいですね(笑)。モヤモヤしたものがずっとこう、何ヶ月か続いてるんで。そういうのを振り払いたいんで。だからもう、勝つしかないですね。 : では、7月27日にそのネイサン選手を一蹴した後、今後どうしていきましょう? ■ KEI山宮:そうですね・・・大阪プロレスに行きます!(笑) いや、WWE(笑)。田尻選手が重症らしいので。(笑)。車の上でパワーボムをくらって、フロントガラスに突っ込んで。そのガラスで全身切って重傷。まぁ、どこまで本当かわかんないですけど(笑)、「田尻、重症」って東スポに出てたので。これはチャンスかなって(笑)。 : 入れ替わりますか?(笑) ■ KEI山宮:ハイ(笑)。田尻選手に僕の変わりに道場に顔を出してもらって(笑)。P'sLABの指導とか。 : 山宮選手のお友達のお母さんしか間違えないじゃないですか(笑)。 ■ KEI山宮:いや、でも、この前(漫画家の)平松先生にも言われましたよ。「田尻に似てるって言われない?」って(笑)。 : そうですか(笑)・・・。で、今年下半期はどうしていきます? ■ KEI山宮:ん〜目標を立てるとアレなんですよね。上手くいかない、調子を崩したりもするんで。ただ、やっぱりこう・・・チャンピオンと試合したいですよね。できれば。 : 菊田選手。 ■ KEI山宮:ハイ。味わってみたいですよね。ああいう、やっぱ菊田VS近藤戦とかを観た後だと、影響を受けない人はいないと思うんで。これをやってる人間として。やっぱり普段接している近藤さんがああいうスゴイ試合をしたら、「ヨシッ、頑張ろう!」みたいな気持ちになるんで。・・・チャンピオンに挑戦したいですね。 : わかりました。では、そろそろまとめに入らせていただくとして、あと2つだけ。先ずは12日(土)に誕生日を迎えて、31歳になった男のコメントをお願いします(笑)。 ■ KEI山宮:そうですね・・・数字は関係ないですね。さっき道場で鈴木(みのる)さんに言ったら、「気にしてるヤツほどそうやって言うんだよ」って言われましたよ(笑)。ただ、現役選手としてはそんなに若い方ではないと思うので、とにかく怠けないように頑張ります。まぁ、この競技の中ではアレですけど、31は別に世の中に出たら、まだ若手の方ですからね。そんな悲観的になるんじゃなくて、前向きに前向きにいきます(笑)。ポジティブシンキングで(笑)。 : では、これで最後ということで、恒例のファンの皆さんへのメッセージを。昨年12月(ディファ有明)のVS郷野戦からこれまで、山宮選手のファンの皆さんはモヤモヤしたものが続いていらっしゃると思いますので、そういうファンの皆さんへのメッセージをお願いします。 ■ KEI山宮:まぁ、「次こそは」と。本当に勝ちたいし、勝たなきゃいけないと思ってるんで、何が何でも勝ちにいこうと思ってます。 ■ KEI山宮選手database |