第4試合 ライトヘビー級/5分3ラウンド
○郷野聡寛(1R 0分29秒、反則/ローブローによる)ニルソン・デ・カストロ×

これは開始早々、お互いの様子を見ていっての強い打撃が、不運にも郷野選手のファウルカップを直撃して、会場にもファウルカップの音が響き渡るぐらいの強さでアクシデントが発生してしまいました。それからの郷野選手は、様子を見ながら救急車で運ばれて、病院で検査を受けた後に会場に戻って来ました。そのくらい大きなダメージだったので、カストロ選手の反則負けでも仕方ないし、その中で故意で狙ったわけではないので、試合をしたいという気持ちは解りますが、カストロ選手からローブローではないという様な発言もありましたが、そういうものを一切認めて謝罪をしてくれないと、やはり紳士のスポーツですから、お互いを人間的には信じて闘うというのがパンクラスならではの一つの構図だと思いますから、きちんと手はずを取って次の試合に臨んでもらいたいです。

少し時間を待てば試合が出来るのでは、と思うかも知れませんが、強いローブローというのは、女性の方は解らないと思いますが、睾丸が傷ついて凄く腫れます。場合によっては下半身不随になったりする場合もあります。そのあまりの衝撃に下半身が不随になってしまうような大きな怪我に繋がったりとか、あの状態で過呼吸になってしまいます。あまりの衝撃に呼吸を荒くしている間に過呼吸症候群、体を維持するのも危険な状態に失神してしまうような傾向になってしまいます。それの衝撃というのは、本当に危険な部分です。無理やり立たせて試合が出来るという範疇ではありません。担当レフリーの梅木の判断は間違いではないと思いますし、この試合を没収するにあたって審判団が協議をして、しかもドクターとも協議をして、2段、3弾でのミーティングをして試合を没収しました。ですからファンの皆さんは、また元気になった郷野選手を改めてまた見て下さい。担架で運ばれる郷野選手が声をかみ殺しながら涙を流していました。何の為に僕はここまで苦しい練習をして来たんだというように、涙で言葉になりにくい言葉でうめいていましたが、また治して、体を良い状態に仕上げて、返り討ちにするなりリベンジするなり復活するなりすれば良い事なので、今は体の調子を元に戻して、それからまた復活してもらいたいです。そんな期待をする、この試合でした。

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