尾崎社長:だいぶ難産だったんですが、(8/31両国大会の)最後のカード、菊田早苗選手の相手が決まりましたので、ご報告させていただきます。オーストラリア、マチャドブラジリアン柔術所属のエルヴィス・シノシック選手です。シノシック選手は、U.F.C.でティト・オーティズ選手の持っておりましたライトヘビー級のタイトルにも挑戦した経験がありまして、相当な実力者です。私もU.F.C.で何度か会っていますが、長身で、すごい器用な選手です。打撃もできます。寝技も相当強い。アブダビ・コンバットでもベスト8に進出しています。こういう強豪に最終的に決まりました。当日、試合はセミファイナルで行われます。(近藤選手と)どちらがメインというのはいろいろあったんですが、今回は近藤有己選手がタイトルマッチ(第10代無差別級王者決定戦)ということで、菊田選手にはセミファイナルに回っていただきました。シノシック選手に関しましては、強い選手です。菊田選手にはぜひとも勝っていただきたいと思っております。ありがとうございました。

菊田早苗:ようやく相手が決まって、とにかく頑張るしかないという感じなので、当日は一本取れるように頑張りたいと思います。

シノシック選手の印象はいかがですか?
菊田早苗:日本ではまだ名が知られていないと思うんですけど、U.F.C.では常連ですし、ジェレミー・ホーンという実力者から一本で勝っているということで、非常に強いなというのが印象に残ってます。日本に来た時にフランク・シャムロック選手といい勝負をしたという試合(K-1)があって、すごい実力者だなという印象があります。

今回は、「一本取らなければ」というプレッシャーが大きいと思いますが、いかがでしょうか。
菊田早苗:そうですね。(プレッシャーは)いつもあるんですけど(笑)、そろそろ一本勝ちしたいなというのはあるんですが、結構、ブラジリアンではないんですが、それに近い寝技の実力を持っている選手だと思うので、かなり厳しい試合になると思っています。

最終的にシノシック選手に決まった経緯をお教えください。
尾崎社長:2転3転、4転5転ぐらいしたんですが(笑)、みんな強豪です。名前は出しませんが、強豪です。両国国技館で10周年で、菊田早苗という選手にぶつけるには、それなりの場数も踏んでなきゃいけないし、ある程度名前ももちろんないといけないし、実力もないといけない。そうしないとお客さんにも納得してもらえないだろうということで、探した選手です。日本ではあまりなじみのない選手ということですが、知ってる方は知ってますよね。ただ、もちろん菊田選手が言ったように、海外での評価のほうが高いかもしれない。オーストラリアではおそらくトップでしょう。2転3転、4転5転としましたが、そういったレベルの選手を探してた時に、ちょうどシノシック選手がスケジュールも空いていて、うまくブッキングできた、という経緯です。

今回の試合に関するテーマはどう設定されていますか?
菊田早苗:そうですね。何だかんだ言って、僕もU.F.C.は本場では出ていないので、そういう意味では、U.F.C.ということを考えると、向こうの方が有名かも知れない。そういうところで、自分の実力というのがわかると思いますし、それを一本で終えて、次にタイトルマッチで強豪選手と当たれるように頑張りたいと思います。

シノシック選手の攻撃で気をつけることは?
菊田早苗:そうですね。打撃が結構ハイキックとか、ミドルキックとか、やっぱり長身なんで、気を抜けないというのと、寝技に関しても191cmという長身なので、170cmそこそこの人とやるよりは、190cmというのは僕の身長から考えると、同じ体重でもすごくやりづらいっていうのがありますので、そのへんが簡単にパスガードしたりだとか、一本取ったりだとかいうのが簡単ではないというのが難しいところではあります。

試合までの間に特別な練習は?
菊田早苗:そういうのはないです。

GRABAKAの他の選手も、今回、海外の強豪と戦うわけですが、それについてはいかがですか?
菊田早苗:そうですね。何だかんだ言って4人出るんで、ちょっと今回4人ともなかなか厳しいなぁと思うんですよね。ただ、VS強豪ということで、(自分の)実力も測れるので、これを乗り越えて、必ず勝ってGRABAKAという存在を強くアピールしていきたいと思います。