尾崎社長:本日はお集まりいただきありがとうございます。このタイトル(無差別級)はパンクラスが1994年12月17日・両国国技館で、くしくも今回と同じ会場ですが、創設されました。パンクラスのベルトの中でも一番歴史のあるベルトであります。この度、新規約制定というのと、セーム・シュルトのタイトル返上によりまして、ここにいる2人が第10代無差別級タイトル王座決定戦に臨むこととなりました。この2人とはご存知のとおり、このタイトルを2度獲得した(第5代・8代)ことのある近藤有己、そして元UFCの王者であり、新日本プロレス所属で活躍されている、ジョシュ・バーネット選手です。ジョシュ・バーネット選手はみなさんご存知のとおり、心技体揃った、素晴らしい選手であることは間違いないと思います。新規約に基づきまして、ジョシュ・バーネット選手は、新らしいランキングの中で7位にランキングされました。私どもは、近藤有己、そしてジョシュ・バーネット選手でタイトルマッチを行えることをすごく誇りに思っております。
 今回、この対戦が決まりました経緯については皆さんご存知かと思いますが、改めましてここで新日本プロレスさんと上井役員に心から感謝を述べたいと思います。8月31日、このタイトルが出来た両国国技館で、第10代無差別級王者が決定いたします。皆様、ぜひご期待ください。

ジョシュ・バーネット:(日本語で)オレハ 無冠ノ帝王 ダガ オマエヲ タオシテ 真の王者ニナル

近藤有己:このタイトルを2回自分は取ってるんですけど、今回ジョシュ・バーネット選手と試合して、勝ってチャンピオンになることが、今までよりも一番価値があると思ってますので、ぜひ勝って、価値ある一勝をあげたいと思っています。よろしくお願いします。

近藤選手に質問です。菊田選手とのタイトルマッチと比べて、気持ちとしてはいかがですか? 外国人選手との闘いということで考えも違いますか?
近藤有己:日本人、外国人ということでは特に関係ないですね。やっぱり菊田選手もすごい強い選手だったんで、そのへんは変わらないですけど、今回は無差別級なんで、その分今回はやる気が何割か増してますね。

体重アップ等の練習は行ってますか?
近藤有己:特にやってないですね。もう期間もないですし、増やしてもそんなにあまり意味のある増え方はしないと思うので、自分の最高のコンディションを作っていくことがまず大事だと思います。

調子の方はいかがですか? 上り坂でしょうか?
近藤有己:いや、そんなことはないですね。特に・・・平坦に(笑)。上りも下りもないです。上がり下がりがないのが調子が良いということだと思うので。

両選手に質問です。試合に向けての特別な練習等はありますでしょうか?
ジョシュ・バーネット:私はプロレスラーの一人として、どんな闘いであってもプロレスラーの強さを見せつけます。(日本語で)ジゴク ノ レンシュウ
近藤有己:特に変わったことはないですね。

フィニッシュの技は考えてますでしょうか?
ジョシュ・バーネット:先ほど、近藤選手が特に対策をやってないと言ってましたが、それであれば、こちらのパンチやキャプチュードバスターで仕留めようと思います。
近藤有己:僕はあんまりフィニッシュの技とかにはこだわらないんで。その場その場で一番最高のものを出したいと思っています。ただ、やっぱり気をつけなきゃいけないのはキャプチュードバスターだと思うので。この間の新日本のG1で技を見せてもらって(8/15・両国国技館)、彼は僕の目の前でやってくれたので。目の前でやってもらって、(それで試合で)かかるほど自分も甘くないので、たぶんその技はかからないと思いますから、新しい技を用意してもらったほうがいいんじゃないかと思います。
ジョシュ・バーネット:近藤選手がキャプチュードバスターの切り返し方を考えたとしても、それが技を止める理由にはならないので、心配ありません。

バーネット選手はUFCというよりも、新日本の看板を背負っているという意識のほうが強いですか?
ジョシュ・バーネット:UFCで以前闘ってましたが、今は新日本プロレスの一員となったことを素晴らしい選択だと思っていますし、その代表として、今回だけでなく、他団体に討って出る考えは常に持っています。

近藤選手もパンクラスを背負う気持ちはありますか?
近藤有己:もちろんあります。
尾崎社長:今回本当に久しぶりに、約9年ぶりですかね、両国でやりますので、皆さんこの試合を楽しみにしていて下さい。本日はありがとうございました。