： 花井選手はパンクラスマット初参戦となりますが、まず格闘技を始めたきっかけをお聞きしたいのですが。 ■ 花井岳文：小さい頃、小学校に入る前に近所に少林寺の道場ができて、母親に無理やり入れられたのが最初ですね。僕は好きではなかったんですよ、人を殴ったりとかは。それがそのままずっと続いてるって感じですね。 ： 無理やり入れられて、好きでもなくて途中でやめようとは思わなかったんですか。 ■ 花井岳文：何回かやめてますよ(笑)でも、中学で剣道、高校で柔道・空手。で東京の専門学校に行ってた時に骨法の道場に通ってましたね。 ： 骨法出身といえば今回出場する矢野卓見選手もそうですが、接点はあるんですか。 ■ 花井岳文：後輩ですね(笑)僕のほうが年下ですけど、骨法の時は僕が先輩でしたね。なので「ZST」の時とかは控室で話をしたりしてますよ。 ： そうなんですね。でも少林寺・剣道・柔道・空手そして骨法と凄いキャリアをお持ちですね。 ■ 花井岳文：そんな凄くないですよ(笑)なんとなくやってたところもありますし。その後静岡に戻って少しフラフラしてたんですけど、友達に誘われてキックボクシングのジムに行って、キックはやってないんですけど、そこで知り合ったのがいまの先生ですね。それからですね、いろんな試合に出るようになったのも。 ： 所属名が「養成館」から「TWIST」に変わりましたが。 ■ 花井岳文：それは独立して自分の道場を持ったんですよ。それで名前が変わりました。 ： では、パンクラスに対してですが、どんな印象をもたれてましたか。 ■ 花井岳文：不思議な縁があってですね、僕が足関を覚えたのは、船木さんの本をみてなんですよ。船木さんの本を友達が持っていて、一番最初に開いたのが「ヒールホールド」だったんですね。それで覚えたのがきっかけで、それから足関節師になったんである意味師匠ですね(笑)パンクラスは僕の中では、伝説の団体なんで、一番最初に競技性を打ち出したじゃないですか？プロの興行の中に一番最初に競技として格闘技を取り入れたんで、昔から憧れの団体でしたね。だから元々ファンの人がリングに上がちゃうようなもんですよ(笑) ： 対戦相手の大石選手にはどうような印象をお持ちですか。 ■ 花井岳文：いや、みてないんで(笑)うーん、人のビデオとかみないんですよね。ホームページでみたんでレスラーらしいというのはわかってるんですけど(笑)相手によって作戦とかも考えないですし、それをすると相手のペースになりそうなんで。僕が考えることは、自分のパフォーマンスをちゃんとやることで、それが格闘技だと思ってますから。相手がどうとか作戦がどうっていうのは、スパーリングパートナーが考えることですから。作戦をたててどうするとかって興味ないんですよね。 ： 今回の一戦は打撃なしのキャッチレスリングルールですが、花井選手自身打撃ありとなしでどっちがやりやすいというのはありますか。 ■ 花井岳文：うーん、打撃のありなし・・・よくわかんないですね。なんでキャッチの方がやりやすいということにしといてください(笑) ： そんな適当でいいんですか(笑) ■ 花井岳文：ぶっちゃけて言うと、「なんで俺は打撃ありの試合に出るのかな」って思ってるんですよ(笑)なんか総合の選手のようにいわれますけど、僕は組み技師ですから。 ： なるほど、今年の5月の「RED ZONE.4」(打撃禁止ルール)では、修斗ランカーの池本誠知選手相手にその組み技師ぶりを発揮して、見事一本勝ちを納められてますよね。その試合後には「今日は大阪で、うまいもんいっぱい喰って、いい女といっぱいやって帰ります！」という強烈なマイクアピールがありました(笑)今回の試合への意気込みも強烈なのをお願いします。 ■ 花井岳文：ないですね、全然(笑)最近燃え尽きぎみなんで(笑)元骨法ファイターは、もうダメなんじゃないですかね(笑)矢野さんも最近元気ないし(笑)いま思うとその池本さんとの試合がピークだったんじゃないかと思うんですよね(笑)そのあとの「ZST」では引き分けと負けですし・・・結局その池本戦の後も、まっすぐ静岡に帰ってますから(笑)大人しくとっとと帰りましたね。いい思い出といえば、浜松でうなぎ弁当食べたことぐらいですよ(笑) ： そうなんですか(笑)では、当日会場にお越しになる方へここをアピールしたい、ここをみてくれというのをガツンとお願いします。 ■ 花井岳文：別にないです(笑)僕の試合をみたいっていうファンがいるとは思えないですし(笑)ただ、勝っても負けても派手な試合はします。まあレスラー相手ということで・・・ハァー(ため息)あんまりレスラーとは相性がよくないんですよね・・・なんか動きが少ないじゃないですか、レスラーって。技の交換がないですし。僕は関節技師なんで、テイクダウンをとるのが仕事じゃないで。関節技を極めるのが仕事ですからね。でもヒールホールドって禁止なんですよね？じゃ間違ってヒールホールドをかけないように頑張ります(笑) ■ 花井岳文選手database