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: 間近に迫りました11月30日(日)両国国技館大会で、芹澤健市選手(和術慧舟會 駿河道場)をチャレンジヤーに迎えての、ウェルター級王座2度目の防衛戦が決定しました。現在ウェルター級3位にランクインしている芹澤選手とは今回が初対戦となりますが、そのVS芹澤戦のお話をうかがう前に、まずは前回の試合、8/31両国国技館大会でのVSクラウスレイ・グレイシー(ハウフ・グレイシー柔術アカデミー)戦を少し振り返っていただきたいと思います。両国国技館という会場での試合は初だったと思いますが、実際そこで試合をしてみていかがでした? ■ 國奥麒樹真:(気持ち的に)何にもなかったですね。会場に入ってからも、そこでどうこうっていうのはなかったですね。 : 会場が大きいということで、リングまでの花道も後楽園ホールとかより長かったと思いますが、そういう点ではいかがでした? ■ 國奥麒樹真:あれは気持ち良いですよ。気持ち良かったですよ。 : では、両国だからとか、何かそういう普段と変わった気持ちはなかった? ■ 國奥麒樹真:いつもと一緒ですね。 : わかりました。では、対戦相手のクラウスレイ・グレイシー選手ですが、グレイシーという名前の付く選手とは前回が初対戦でしたけど、実際闘ってみていかがでした? ■ 國奥麒樹真:上手かったと思います。まぁ、まだ全部はわからないと思いますけど。やってる感じ・・・。もうちょっとやってみたいなって思いますし。 : あの試合を観ててクラウスレイ選手の打撃の上手さに私もびっくりしたんですけど、その辺で國奥選手に試合中戸惑いはなかったですか? グレイシーという名前が付く選手ということで、どうしても寝技のイメージが強かったと思いますけど。 ■ 國奥麒樹真:いや、グラウンド、寝技も強かったと思いますけどね。その・・・隙、隙って言うんじゃないですけど、躊躇なくたたみかけて来るところなんかはやっぱりすごいなと思いました。まぁ、あとからビデオで見直して見て。 : 試合結果は非常に残念なものになってしまったのですが(國奥選手の判定負け)、このVSクラウスレイ・グレイシー戦というのを今振り返ってみて、國奥選手にとってどのような一戦だったのでしょうか? ■ 國奥麒樹真:ん〜、ただ単に普通の一戦ですよ。別にそんな大きな意味は自分の中にはないですね。 : わかりました。では、今回のVS芹澤戦に関してですが、今年2月のグランキューブ大阪大会で、芹澤選手がリング上から國奥選手と伊藤崇文選手に対戦表明をしましたけど、そのことはご存知でした? ■ 國奥麒樹真:知ってましたよ。それは後で映像を見て知ったんですけど。 : それを見た時、どのような心境でした? ご自分の名前が挙がったということで。 ■ 國奥麒樹真:いや、まぁ、やるのかな?って思ったぐらいで。結局試合を組むのは選手の側じゃないですから。まぁ、対戦するのかな〜って思ったぐらいですね。 : 名指しされたってことに関してはいかがでした? ■ 國奥麒樹真:いや、何も思わないですよね。僕と対戦したいんだっていう(芹澤選手の)意思が伝わったぐらいで。 : 2月の対戦表明以前に、芹澤選手のことを何か特別な意識を持って見てらっしゃいました? ■ 國奥麒樹真:いや、ウェルター級の選手っていう感じで見てたとは思いますけど・・・。 : そんなに特別意識していた訳でもなかった? ■ 國奥麒樹真:みんな意識してないですよ、別に。 : 昨年8月(梅田ステラホール)には冨宅飛駈選手に一本勝ちしてますけど、あの試合はご覧になりました? ■ 國奥麒樹真:見ましたよ。 : その時の印象っていかがでした? ■ 國奥麒樹真:忘れましたね。その時のことは。まぁ、冨宅さんに勝った選手って感じで見てたとは思いますけど。その時どう思ったかっていうのはちょっと忘れました : では、2月の國奥選手への対戦表明以降、芹澤選手への意識っていうのは変わりました? ■ 國奥麒樹真:別になかったですね。そういうのは。 : では、今回対戦が決まってからはどうですか? 芹澤選手の過去の試合映像とかご覧になりました? ■ 國奥麒樹真:対戦が決まってからは試合映像を見ましたよ。 : いかがですか? 芹澤選手の闘い方とかは? ■ 國奥麒樹真:そうですね・・・。まぁ、無難に何でもこなせるというか、寝技でも極めを持ってるし、立ち技もバランス良く打てるっていう。 : 先日タイトルマッチの調印式があって、そこで芹澤選手の生の言葉っていうのを國奥選手もお聞きになってらっしゃいますけど、そこで“引退”という凄い重い言葉が出ました。あの発言をお聞きになった時の國奥選手の心境っていかがでした? ■ 國奥麒樹真:動揺はしなかったですけど・・・まぁ、そういう気持ちなんだなって。そういう気持ちだから、今度の試合にはそういう思いを全てぶつけてくるんだなって。 : 芹澤選手のその言葉を聞いて、國奥選手の中で今度の試合に向けての意識が若干でも変わってきたというのはありますか? ■ 國奥麒樹真:いや、ないですよ、別に。同じです。あの言葉を聞いてから何か変わるというのはないですね。 : わかりました。では、タイトルマッチという大きなものが懸かった試合なので、これはちょっと的外れな質問かも知れませんが、今度のVS芹澤戦で楽しみにしている部分って何かありますか? ■ 國奥麒樹真:ん・・・試合の時はいつも・・・攻防とかが楽しみですけど。技の攻防とか。芹澤選手も前回の試合から変わってきてる部分があると思うし、自分も前の試合から成長した部分があると思うので、それをリング上でぶつけあって。そのやり取りっていうのが結構楽しみですね。 : あの〜、試合中に嬉しくなったりすることってあります? 例えば試合の攻防の中で、「こいつスゲェな」って思って嬉しくなったりとか。何か漫画の世界の話みたいですけど(笑)。 ■ 國奥麒樹真:いや、もう必死ですからね。そこまで余裕はないですけど。そこまで余裕を持ちたいですよね(笑)。 : わかりました(笑)。では、今度のVS芹澤戦から少し話題を変えます。國奥選手もパンクラスのチャンピオン、また旗揚げメンバーということで、これは是非お聞きしておきたい話題ですが、パンクラスで最初にできたベルト、無差別級のベルトになりますけど、ジュシュ・バーネット選手の手に渡り、新日本プロレスさんに流出してしまいました。パンクラスをある意味象徴する、最も歴史のあるベルトが他の団体さんに渡ってしまったという事実を、國奥選手はどう捉えてらっしゃいますか? ■ 國奥麒樹真:いや、大変なことだなって思いますけどね。ましてや別に最初からランキングに入ってた訳でもないし、今、新日本プロレスに参戦している選手が持ってるということで。だけどまぁ、強い選手が持っているということに関しては、全然異議がないというか。ジョシュ・バーネット選手が、そのタイトルに値するだけの実力を備えてるっていうのはみんなわかってることなので。だから全然おかしなことじゃないと思いますし、変なことじゃないと思いますね。 : では、そのジョシュ選手が8月の両国でベルトをまいた後、リング上に新日本プロレスさんの選手が上がってきて、新日本さんのロゴマークが大きく入った団体旗を誇示しました。あの光景をご覧になっていかがでした? ■ 國奥麒樹真:いや、やっぱりあれは(パンクラスのリングを)占領されたって感じになりますよね。あれを普通にみたら。・・・そういう感じです。 : ・・・・。わかりました。では、これで最後になります。恒例の、ファンの皆さんへのメッセージをお願いします。 ■ 國奥麒樹真:あの〜、今回タイトルマッチが3つありますけど、それ以外でも、1試合目から非常に興味深い試合ばっかりなので、僕は全部楽しめると思います。そう言った意味では、お客さんには堪能していただきたいと思いますね。両国大会を。で、楽しんで帰ってもらいたいですね。 : ご自分の試合に関してはいかがですか? ■ 國奥麒樹真:そうですね・・・。芹澤選手の引退がかかってるとか、そういうところに意識を傾けなくて、普通に一対一の、男と男の闘いっていうところを観てもらえればそれでいいと思います。 ■ 國奥麒樹真選手database |