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: 尾崎社長:ウェルター級王者・國奥麒樹真選手の2度目の王座防衛戦ということになります。挑戦者は芹澤健市選手、和術慧舟會の選手で、パンクラスで負けなしの選手です。素晴らしい試合になることを確信しております。皆さん、是非ご期待下さい。 ■ 芹澤健市:今回、タイトルマッチなんですけど、このビッグチャンスをいただいたパンクラスの尾崎社長、関係者の皆さんに、本当にお礼を述べたいと思います。自分としてはまだ早いかなというのもあったんですけど、ちょっといろいろ身体の調子とか年齢的なものもあって、今やらなければ、次はないんじゃないかと。そういうところまできてましたので、今までのキャリアとか、自分の人生全てをぶつけて挑戦したいと思います。勝てばまた次があると思いますけど、自分としては納得いく負け方であれば、引退する・・・気持ちでいます。よろしくお願いします。 ■ 國奥麒樹真:引退をかけて、自分の人生全てをかけて、とおっしゃってますので、それを真っ向から受け止めて、芹澤選手の人間力というか、人としての大きさをしっかりリングの上で確認、受け止められればいいと思います。試合の当日は、チャンピオンとしての自信と誇りを持ってリングの上で戦いたいと思います。よろしくお願いします。 : お互いの印象をお聞かせください。 ■ 芹澤健市:印象は、バランスのいい選手、隙がないというか穴がないというか、そういう印象で、今もどう戦おうか考えているんですけど、挑戦者ですので、全部ぶつけて失礼のないように戦いたいと思います。 ■ 國奥麒樹真:年齢も自分より上ですし、道場もご自分で持たれているので、背負っているものが違ってくると思うんですよ。そういったものも全部含めて、人としての大きさですよね。そういったものを感じ取りたいです。リングの上で。それがどういったものかということを。それに自分もしっかり応戦して戦っていきたいと思います。 : 前回の後楽園ホール大会(10月31日)で、郷野聡寛選手が試合終了後、「自分の試合はタイトルマッチのどれか1試合よりも面白くなる」という挑発的な発言がありましたが、それについてはいかがですか? ■ 芹澤健市:ああ、オレかなと思いましたけど(笑)。まあ、何て言うんですかね、僕と國奥選手のことじゃないかと思ったんですけど、僕はそういうの聞いて、「見てろよ」という、そういう気持ちになったし、あんまり人のことはとやかく言わないで、自分は黙って勝負してほしいという気持ちがありましたけど、別に気にはしてないですね。逆に燃える材料ができましたね。 ■ 國奥麒樹真:自分の方も、冷静に受け止めて、芹澤選手のおっしゃったように、自分のことに集中して。それを観て決めるのは観客の皆さんだと思いますので、それで判断してもらいたいと思いますけど。 : 現段階で試合展開はどうなると思いますか? ■ 芹澤健市:内容っていうのはともかく、周りで「面白くない」だ、何だっていうのを吹き飛ばす試合をね、僕と國奥選手だったらできると思ってますので、回りのヤジを、外野を黙らせたいというのはありますね。 ■ 國奥麒樹真:内容はやってみないと、はじまってみないとわからないと思うんですけど、とにかく自分は、チャンピオンとして誇りをもってリングに立とうと思っています。 : フィニッシュのイメージはありますか? ■ 芹澤健市:イメージは沸いてないです、まだ。すいません。 ■ 國奥麒樹真:試合の流れですね。流れで極められる時は極めたいし、パンチで倒せる時は倒せればいいと思います。 : 芹澤選手に質問です。さきほど引退をかけるという発言がありましたが、これはいつ決めたのでしょうか? ■ 芹澤健市:引退はですね、いろいろデビュー当時から腰とか首とか、今年の6月にはヒザのじん帯を切って、医者からは「ムリだ」と言われたんですれど、気持ち的な部分で、試合に向けて気持ちをもっていくだとか、体調を整えるだとか、そういう部分で、なかなか最近大変になってきて、中途半端な形で試合に出るのも相手に失礼だし、お客さんにも失礼だし、自分で納得いかない、そういう状況が続いたんです。毎試合毎試合、この試合が最後かなと思っているんですけど、試合になると良い感じで動いて、やってこれたので。いつも、毎試合、引退かな?引退かな?と思ってきたんですけど、この試合は良い区切りで、自分の人生の中での区切りとして終わらせても良いかなという気持ちになったので、口に出したんですけど。まあ、本当に納得したらですけどね。本当に納得したら、辞めると。 |