： 飯田選手は7月ネオブラッド・トーナメント以来の参戦となります。まずそのネオブラッド・トーナメントのお話をうかがいたいのですが、まずアライケンジ選手との一回戦はいかがでしたか。 ■ 飯田崇人：打撃でやりあいたかったんですけど、自分がびびってしまったことが反省点ですね。後でビデオをみてアライ選手が倒れたときに距離を詰める自分の姿が無様で(笑)まわりからも「もうちょっと殴り合えよ」って言われましたし。最後ももっと殴ってから極めたかったんですけど、腕がとれるなって思ったらすぐにいっちゃいましたんで。隙があったらすぐいっちゃうんですよね。 ： でもそれは格闘技としては当然のことだと思うんですが。 ■ 飯田崇人：そうなんですけど、もっと組み立てられるようになりたいんですよね。まだ考えてやれる余裕がないんですよ。あとアライ選手に関しては今日は寝技になったんで俺が勝ったけど、打撃ならどうなるかわからなかったですし、今すぐじゃなくてお互いにもっと完成度を上げてもう一度対戦したいっていう気持ちはありますね。 ： では関直喜選手との決勝戦なんですが。 ■ 飯田崇人：テンション的に負けてましたね。関選手には「何がなんでも」っていう気持ちがあったと思うんですけど・・・自分はやりたいことをやろうとした時に(関選手の)セコンドの高阪さんと眼が合っちゃって何もできなくなっちゃいましたね(笑)やっぱ世界のTKがセコンドに付いてるとびびりますよ(笑)一回戦でアライ選手に勝って、俺はいけるだろうって気持ちで決勝に行ったんですけど、その気持ちがカラまわりして、逆に関選手は「何がなんでも」っていう気持ちで臨んできたので、その差が出ましたね。自分にとっても不本意な試合でしたね。何もさせてもらえなかったんですけど、終わった後も顔も無傷でダメージはなかったですし、関選手にとっても不本意な試合だったと思います。試合後にそんな話もしましたし。アライ選手とはもう一度っていう気持ちはあるんですけど、関選手とは別にもう一回対戦したいとは思わないですね。 ： 普通は勝った選手よりも負けた選手ともう一度対戦して、リベンジしたいっていうのがあるんじゃないですか。 ■ 飯田崇人：それなら、北岡さんとやりたいですね。北岡さんは関選手に勝ってますし。 ： では、ネオブラッドトーナメントとしてふり返っていかがですか、準優勝という結果でしたが。 ■ 飯田崇人：二回戦負けですから、準優勝という肩書きは恐れ多いですね。四人しか出てないトーナメントでしたんで。歴代のまあ門馬さんは別として優勝・準優勝という肩書きの人と並ぶのは申し訳ないですね。まあこの結果は一生悔いが残る結果ですね。 ： では、今回ディファ有明で対戦する大石幸史選手の印象をお聞きしたいのですが。 ■ 飯田崇人：ウェルター級でチャンピオンを除けば一番対戦したくない選手ですね。自分の中の評価でいけば一番強い選手だと思ってます。僕の一番苦手とするレスリング力のある選手ですし。まあ自分もネオブラッドでケガをしてから試合をしていない間は、レスリングの強化に励んでたんで、その強化した部分と自分の持ってる得意な部分で勝負したいと思います。 ： 大石選手は元々「RJW/CENTRAL」に所属してましたが、その時に飯田選手との接点はあるんですか。 ■ 飯田崇人：少しありますよ。まあお互いまだアマチュアでやってた頃ですけど。なので今でも会場で会えば話をしますし。その頃の印象はまあ慧舟會だったっていうのもあるんでしょうけど、寝技の極めの印象が強いですね。今は寝技というよりパンチとタックルでの押し込み、パウンドっていう印象がありますけど、まあ試合をみてるとスタイルを模索してるっていうのは感じますね。ただ自分との試合ではまた寝技で極めにくるかもしれないですし、あまり印象にとらわれず何も考えないで闘うようにしようとは思ってますね。 ： 大石選手は現在ウェルター級ランキング1位の選手ですが、大石選手に勝てば一気にベルトへ近づくわけですけど、そういった意識はありますか。 ■ 飯田崇人：全くないですね。ランカーとは全員とやりたいですね。その上で力をつけて挑戦したですね。まあ今のランカーでいけば一番最後に対戦したかったのが大石選手なんですけど(笑) ： 現在パンクラスで3戦されてみて、ご自身の闘いぶりをどう評価されますか。 ■ 飯田崇人：どーしょーもないですね。まだまだ全然ダメですね。1勝2敗ですよね。うーん、自分のイメージとリング上でのパフォーマンスの差がありますね。まだまだ全然ダメです。上がる前はもっと自分はやれると思ってましたから。 ： 今大会には「A-3」から内藤征弥選手、パンクラスゲートに佐々木哲選手と3選手が出場しますが、「A-3」として全員がいい結果を残したいっていう意識はありますか。 ■ 飯田崇人：あんまりないですね(笑)「A-3」だけじゃなくて慧舟會は別に仲間意識とかないですし。 ： それは飯田選手だけじゃないですか(笑) ■ 飯田崇人：そんなことないですよ。まあ3人とも勝つにこしたことはないですけど、「みんなで頑張ろう」みたいなのはないですね。門馬さんの試合の時とかは、門馬さんが勝って握手してる時とかムッっとしてますから、僕は(笑)まあ勝たせるためにセコンドに付いてるんで、「負けろ」とは思ってないですけど、門馬さんが勝って喜んでるのをみるとカチンときますね(笑) ： そんなこと言っていんでしょうか(笑) ■ 飯田崇人：まあみんなそうじゃないですかね。多分慧舟會の選手は慧舟會同士でも試合を組まれてもできると思いますよ。元々大石選手も同門でしたし。 ： では、最後にファンの方へのメッセージをお願いします。 ■ 飯田崇人：少なくてもノーランカー対ランキング1位という試合にするつもりはないですから。全く胸を借りるという意識もないですから、注目してみてください。 ■ 飯田崇人選手database