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: 12/21(日)ディファ有明大会がいよいよ目前に迫ってきました。その第2試合(ウェルター級戦/5分2ラウンド)で、パンクラス初のインドネシアからの選手、リンソン・シマンジュンタク選手(バイオ・ファイティング・クラブ)との初対戦が決まっている伊藤選手ですが、そのVSリンソン戦のお話をうかがう前に、まずは前回の試合、10/4グランキューブ大阪大会でのVS花澤大介13(総合格闘技道場コブラ会)戦に関して少しお聞きしたいと思います。メインイベントで組まれた、伊藤選手の約1年ぶりの復帰戦でしたが、残念ながら戦前におっしゃってた一本勝ちはできませんでした。しかし判定ながらも勝利で復帰戦を飾り、試合後、リング上からパンクラスに対するいろいろな想いをブチまけた一戦でした。あの試合を振り返ってみていかがですか? ■ 伊藤崇文:あ〜っ、結果的に勝ったから良かったもののっていう試合で、自分で点数をつけたら0点です。ストレスの溜まる試合でした。自分が試合後に。スカッとも何ともしない。 : 復帰戦ということで見て、技術・・・。 ■ 伊藤崇文:いや、全部が固いですね。身体つきも納得できる身体つきじゃないなと思いますね。自分の中で。後で映像を見てですけど。会場の雰囲気とか、明るさとかもあると思いますけどね。自分の中でその時のベストを尽くした状況で挑んで、あの中でやれることは全部やったっていう。でも、固かったですね。技とかも、練習したことが何も出てない。いろんなプレッシャーがやっぱりありましたね。 : 1年ぶりの復帰戦を、ご本人的には納得いかないかも知れませんが勝利で飾って、良い出だしだとは思いますが・・・。 ■ 伊藤崇文:そうですね。勝ち癖つけるためには勝ってる方が良いと思うので。OKですね。 : では、その次の試合が、今度の日曜日(12/21)のディファ有明大会で決まってますけど、対戦相手はインドネシアから初参戦ということで全く未知の選手です。この試合は、伊藤選手的には復帰第2戦目ということでもあり、また、11/30両国大会での船木顧問発言後に行う初めての試合でもあります。そのへんで今回の試合に対して何か思うところはありますか? ■ 伊藤崇文:復帰2戦目とかはもういいですね。それはいいので。相手のことに関しても、情報があんまりないっていう現状と、今まで闘ってきた選手と比べたら、やっぱり技術的にはちょっと落ちるんじゃないかって今のところ勝手に自分では思ってるんですけど、別に余裕があるわけではないので。前回よりかはっきり言って緊張してるし。前回以上にスカッと勝ちたいなと思うので油断はしてないですけど。まぁ、自分の強さとパンクラスismの強さを見せないといけないところにきてるので。あの船木さんのアホみたいな発言があったところなので。まぁ、実際、船木さんが引退してからの今のルールで(船木さんは)やってないんで、別にどうこう言われたくはないですね。それがismが可愛いからとか、それ故に尻を叩いてるっていうものだとしても、はっきり言って僕はあの発言は無責任だと思うので。実際、今のismの練習内容とかを見て言ってるならいいですけど、全くノータッチの状態で、高橋(義生)さんも「(ismに)練習に来たくない」とは言ってないって、あの発言の後みんなに言ってたので、何で2人の責任にするのかなって思うし。自分で、1人の名前だけで言えば良いのにって正直思いましたね。でも、どちらにしろそういうふうに見えるのなら、ismの強さをもっともっと出していかないといけないと思うし。ismになってから練習方法も試行錯誤しながら変えてきてるんですけど、あの発言からまた少しづつ変わってきてるので。鈴木(みのる)さんもismじゃなくてMISSIONですから。ismはismの選手が主役なんで。ism、パンクラスの中には、まだ船木さんも鈴木さんもいるとは思います。船木さんはもう引退してるし、鈴木さんはMISSIONになってるんですけど。でも、ismのリングには船木さん・鈴木さんはもういないんですから、口を出すのはいいですけど、主導権を握るのは僕らで良いと思うので。 : では、今回のVSリンソン・シマンジュンタク戦で、伊藤選手は一番何をお客さんに見せたいですか? ■ 伊藤崇文:僕がスカッと勝つところ、強いところを見せたいですね。別に脚色とかそんなんは・・・。正直、前回の復帰戦の時からそんなんは考えてないんですけどね。ただこの後に何々があるっていう。もちろん今回の後にもいろんな闘いが見えてくるんでしょうけど、これはこの一戦に絞って。この後に何があるかは考えなくて、ismはこうあるべきだっていうことを各自がリング上で見せて、全勝でこの大会は終わりたいですね。まぁ、山宮もGRABAKAに移籍して、後半3つがGRABAKA勢の試合なんですけど、確かにGRABAKAの選手はすごく強いし、船木さんの言う通り世界に通用する選手だとは思います。郷野(聡寛)選手もこの間の両国で、世界の強豪と言われるブラジルの選手と闘いたいって言ってましたけど、でも、世界と闘う前に僕らを世間に認知させないといけないんで。パンクラスというものを。そういう闘いを先ずわからせていきたいですね。要するに、国内で誰か?を競うのではなくて、僕らを日本の中で打ち出していきたいですね。外で闘うっていうよりも、世間にちゃんとわからせていかないと。ただの強い人とか、Tシャツ着た普通の入場する強い人なんかに僕は憧れてないんで・・・。でも、今一番ismに必要なのは強さですからね。面白いとか、すごいとかっていうのは今いらないですから。徹底的な、絶対的な強さがismには必要ですけど、何かそれだけじゃ嫌ですね。でも今必要なのはそれだけっていう。え〜、スカッと勝ちます。ism全勝でいきましょう。これは。 : 前回の試合、大阪ではメインイベントでしたけど、今回はガクッと前に来て第2試合という状況ですが、このことは伊藤選手に火を点けることになりますか? ■ 伊藤崇文:やっぱり、当然後ろの方が良いですけどね。一番良いのはメインだと思います。でも、存在感ってことで、今回のメインの選手とも勝負したいなと思います。さっき強さだけが必要って言いましたけど、やっぱりプロなんで、どうしてもそういう記憶とかっていう部分に見られると思うんですよね、勝手に。それは意識せずに今まで自分が培ってきたものとかで出していければと思います。それができれば、僕はメインと変わらないんじゃないですかね。それは面白いとか、試合がすごいとかじゃなくて、伊藤崇文という人間の存在感ですよ。それで勝負、ismの選手は勝負できると思うし、伊藤崇文なら絶対確実に勝負できます。 : 対戦相手が初参戦のインドネシアの選手ということで、お二人のこれまでの実績から考えて、ある意味伊藤選手が勝って当たり前、負けたら逆に大変だって見方をおそらくファンの皆さんもするのではないかと思いますけど、そういう意味でのプレッシャーってどうですか? ■ 伊藤崇文:そのプレッシャーは意外とないですね。負けてリスクがあるどうこうより、ただこの選手自体がどういう選手で、総合自体が発展途上の国の選手なんで、どこまでこの数ヶ月で強くなってるのか?伸びる選手は、多分すぐグッと伸びると思うので、純粋にこの選手と勝負がしたいなと思います。でも、良く考えたらアレですよね。そんな存在感がすごいとか言わなくても、パンクラスismでこれだけのことをやってきたっていう、僕ら、自分はやってきたっていう自信があるので、徹底した強さを見せれば十分に越えれるのではないかと今思いますね。わざとこう見せたりとか、そういうのを意識しなくても。格の部分が基本的に違うんで。他の道場とかの野郎とは。だからそれで勝負したいと思います。 : わかりました。では、ちょっと話題を変えます。今回のディファ有明大会の見所の1つに、山宮恵一郎選手のGRABAKA移籍後の初試合っていうのがあると思いますけど、山宮選手のGRABAKA移籍を、伊藤選手はどう考えていらっしゃるのか? ■ 伊藤崇文:本人の意思がはっきりしてたので、僕は良いと思います。このismの中からでも他のところに行きたいって選手がいれば、出て行っても構いませんけどって感じですね。そういうスタンスですね、僕は。別に刺激もくそもないですね。個人が強くなれば良いだけの話なんで。その結果、ismが強くなってれば良い。でも、他のところで強くなりたいと思うなら、出て行けばいいんじゃないですか。これもちょっと無責任な発言になると思うんですけど、でも基本的には個人の闘いなんで。僕はそれで良いと思います。山宮のやったことに良い悪いはないですね。本人が正しいと思ったら正しいし。 : わかりました。では、これで最後ですが、ファンの皆さんへのメッセージです。去年の11月(横浜文化体育館)が、関東のファンの方は伊藤選手の試合をご覧になった最後になりますので、1年1ヶ月ぶりの関東での試合ということで、関東在住の伊藤崇文ファンの皆さまへお願いします。 ■ 伊藤崇文:じっくり伊藤崇文を観て下さい。僕の強さを観て下さい。それで今回で判断して下さい。 ■ 復活!!おまけトーク。 : では、ここで思いっきり話題を変えてちょっとプライベートなお話です。ディファ有明大会が21日で、その3日後は12月24日(水)、クリスマス・イブです。カップルの皆さんにとっては素敵なイベントの日ということになっていますけど、「クリスマス」に対しての伊藤選手のスタンスを教えて下さい。 ■ 伊藤崇文:どの女と過ごそうかなって、今結構悩んでますね(笑)。 : 載せていいですか? ■ 伊藤崇文:いいですよ(笑)。どうしようかな?って。僕からチョイスできると思うので。 : どうでしょう?伊藤選手はこういうイベント的な要素に「ノる」タイプなのか?全く・・・。 ■ 伊藤崇文:ノるような女の子がいたらノります。何て言うのかな?ん〜、別にクリスマスやからっていうんじゃなくて、どんな時でもノるような娘がいたら、まぁ、ノっとこうかなって。別にそれで毛嫌いとかはしたりしません。要するに僕のモチベーションが上がるかどうかっていう、対戦相手がいるかどうかですね(笑)。それだけのことだと思います。 : 相手次第。 ■ 伊藤崇文:もう、相手次第ですね。相手がジルバできたらジルバで、タンゴできたらタンゴでと(笑)。踊り返してやりますよ。 : ではそんなに毛嫌いをしてるわけでもない? ■ 伊藤崇文:そんな意識はないですね。だから、別にイチャついてるカップルを見て「いいな〜」っていうのもないですし。逆にブッさいくな彼女を連れてたら「俺って嫌やな〜」とか、もっと可愛い娘だったら「いいな〜」って思う(笑)。すごい正直な、多分反感を買うようなコメントだとは思うんですけど(笑)、ここはもうはっきりと言っておきます。相手が素敵であればあるほど、時間とマネーは使うかなっていう。もしど真ん中の直球だったら、時間とマネーは、ふんだんに、使わせて、いただきます!と(笑)。 ■ 伊藤崇文選手database |