わりと1R、2Rともに余裕があったように見受けられましたが。
三崎和雄:ん〜、余裕ですか。試合なんで余裕はないんですけれど、いつもは自分から勝負をかけるような感じなんですけど、今回はちょっと負けられない試合、勝って決着をつけないといけない試合だったんで、冷静に試合を運んだのがこういう結果を生んだのかなと思いますね。

最初に下になりましたが?
三崎和雄:そうですね。ただ、上になっても下になっても落ち着いて自分の出来ることは全て出して、結果それで負けたら後悔が残らないだろうと思ってたので、上とか下とかっていうのは意識して無かったですね。

國奥選手の印象はいかがでした?
三崎和雄:そうですね、コレは僕なりの最高の褒め言葉なんですが、ズルい選手でしたね。思った通りでしたね。下になっても固いガードでなかなか崩れなくて、あのまま3Rに持ち込まれると判定負けになってしまうような試合になってたと思いますね。その辺の技術テクニックは上手いですね。ポイントで勝つ勝ち方を知っている選手でしたね。

國奥選手からのプレッシャーのようなものはありませんでした?
三崎和雄:プレッシャー・・・ん〜、前に出て来られるプレッシャーっていうのはありましたね。でも、それ以上のプレッシャーをかけているつもりだったので、そこまでのプレッシャーっていうのは無かったですね。ただ、僕のプレッシャーを消してしまうような何かはありましたね。國奥さんのポイントって言うのは、基本的に上になってコツコツ殴るって言うのが國奥さんのスタイルだと思うので。だから下になっても殴り返していけばイーブン、もしかしたらそれ以上になるだろうって自分の力を信じてました。

対策のようなものはありましたか。
三崎和雄:その國奥さんのスタイルに持ち込ませないっていうのが対策ですかね。自分の勢いだけでいくと、それが空回りしてしまうって思ったので、冷静かつアグレッシブにいって國奥さんのスタイルを崩そうとは考えていましたね。

2Rのボクシングでは打ち勝っていたと思うんですけど。
三崎和雄:打撃で倒すつもりは今回無かったんですけど、練習ではボクシングを結構やっていたこともあって、パンチが当り始めてきたのを本能というか、感じたので、そこで作戦を変えて打撃でいきました。

カットしたパンチは覚えていますか。
三崎和雄:最後のストレートだったと思います。その前にも2、3発パンチが的確にヒットしたので、カットはその後のストレートですね。

切り応えはあったんですか?
三崎和雄:そうですね(苦笑)。まぁ感触はありましたね。心地いい感触でした。

逆にローを重ねられてたと思うんですけど。
三崎和雄:今回はボクシングに重点を置いていたので、キックの試合でもないし、3Rぐらいだったらローも耐えられる自信もあったので。ハイキックぐらいですね、注意してたのは。

逆に打ち合いの時に國奥選手のパンチは見えてました?
三崎和雄:そうですね、わりと見えてましたね。ボクシングで見るとパンチも早いし、回転もしてたんですけど、パンチの速さでいくと、郷野さんをはじめみんなとスパーリングをこなしてきてたので、ボクシングに対しては問題なかったですね。打撃で倒すというより、当てて当ててポイントを稼ぐって感じでいったので、それが良かったんじゃないかって思いますね。

外に出て行くという発言がありましたけど?
三崎和雄:パンクラス・ミドル級の日本人で誰が一番強いんだって言うのは、國奥選手もベルトを巻いていた選手なんですが、自分もその下で強豪選手とやる機会をつくって貰っていたので、じゃぁお客さんから見てどっちが強いんだ?って思ってたと思うんですよ。そこで勝った選手っていうのが外に出て行くんだと思うんですよね。そういう意味でもこの試合は絶対負けられない試合でしたね。

外で具体的に闘いたい選手って言うのはいますか。
三崎和雄:そうですね。今は『PRIDE 武士道』もあるし、ミドル級の選手も結構出てるので、そこのグレイシーとかシュートボクセとか、その辺とやりたいですね。今回はカードも決まっているので無理ですけど、日本人選手の中で負ける選手も出てくると思うので、そこに食い込んでやろうと思ってます。

中に目を向けるとアルメイダ選手なんかがいるんですが?
三崎和雄:そうですね・・・会場がどうのとか、ベルトがどうのとかではなく、もう一度アルメイダ選手と闘って、前回は向こうの巧さに負けてしまったところもあるので、その辺の対策をしてもう一度闘うチャンスが欲しいですね。結果というのは、ベルトにせよ何にせよ、後からついてくると思うので、とりあえず闘えるチャンスを貰いたいですね。

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