第4試合 スーパーヘビー級戦/5分2R
×セハク(1R 1分25秒、KO)高森啓吾○

高森選手は、パンクラスMEGATONという名を連ねての形では初めての試合です。それに対して、RJW/CENtrALのセハク選手、改名しての登場です。プレッシャーの話をしたばかりですが、高森選手も相当あったと思います。試合前に自己紹介をして、パンクラスMEGATONを作り、自分がリーダーですという事を闘う前に言った上での一種デビュー戦です。そういう意味で背負うものがあってのKO勝ちで、最高のスタートでした。
試合は開始早々から、両者外側からのフック気味の重いパンチの応酬で展開しましたが、高森選手のパンチがセハク選手の鼻柱を捉えた時点で流血しました。セハク選手はどうも試合前から既に鼻が折れていて、鼻血の大変出易い状態でした。鼻を折った人というのが世の中に多くいるかいないかはわかりませんが(笑)、鼻が折れていると凄く嫌です。思ったよりも危険だったりします。目、眼球の近い辺りで骨折すると、ちょっと鼻をかもうとしただけでも目があっという間に腫れてしまう事もあります。眼球近くの鼻骨に亀裂があると、そこから加圧して空気が漏れて、空気の玉が出来て眼球の周りが腫れたりします。その圧力が眼球自体を傷めたり、視神経を傷めたり、脳を刺激したりと大変危険な場合もあります。鼻の奥の血管が切れたりすると、簡単に出血が止まりません。セハク選手も出血量が多く、止まらなくなってしまったという事も含めての高森選手のKO勝ちでした。
そういう中で諸々あったとはいえ、プレッシャーを跳ね除けて前に出ていったという所に、高森選手が勝利に値するその勇気を称えたいと思います。セハク選手は怪我をちゃんと治して、再出発してもらいたいなと思います。

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