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: 昨年10月31日の後楽園ホール大会以来、約半年振りのパンクラス参戦となりますが、この間にアメリカ・フロリダで行われた『A.F.C.』大会に招聘され、アメリカン・トップ・チームのマルセル・フェレイラ選手にアウェイながら引き分けて、また『コンバットレスリング』大会では4連覇5度目の優勝という偉業を達成するなど、大活躍してきた竹内選手ですが、この2つの闘いをまずは振り返っていただきたいと思います。では、『A.F.C.』の試合からお願いします。 ■ 竹内出:「アメリカの大会で試合しないか?」という話があって、パンクラスの試合との間でスケジュールが合ったので出場しました。ルールとかもよくわからなかったんですけど、まぁ、経験を積むと言うか。敵地になるだろうというのは分ってたんですけれどね。 : 会場の雰囲気はどうでした? ■ 竹内出:後楽園ホールっぽい感じでしたね。 : アウェイということでブーイングなどはありました? ■ 竹内出:入場の時とかにありましたね。 : アウェイというのがジャッジ等にも反映されてました? ■ 竹内出:判定なら全部相手の勝ちになるだろうと思ってましたけど。最初から判定で勝てるとは思ってなかったので。(結果はドロー) : アメリカで試合をしてみての率直な感想は? ■ 竹内出:アウェイということも少しは影響するかも知れないですけど、リングの中でやること自体は変わらないと僕は思ってます。ただ調整がしにくいというか、飛行機に何時間も乗ったりして。しかも今回は対戦相手の情報が何もなくて、ただ柔術の黒帯で、背がデカイという程度で、そういう意味では(やりにくい)。 : 相手選手の印象はいかがでした? ■ 竹内出:ブラジリアン柔術がものすごく強いと聞いていたので、寝技でやったらおもしろいように極められちゃうのかな?というような不安と言うか、そんなに強い柔術家と対戦したことがなかったので、どうなんだろうって思ってましたけど、結構普通にできたと言うか、十字(固め)だとか三角(絞め)だとかを取られる気はしなかったです。ただ柔術的ポイントだとそうとうやられていると思います(笑)。 : アメリカン・トップ・チームの選手と対戦してみての手応えはいかがでした? ■ 竹内出:そうですね、こういうルール(柔術的ポイントのない)なら。 : それでは『コンバットレスリング』大会での4連覇5度目の優勝についてお聞きしますが、あの大会は竹内選手の中でどのような意味を持つ大会ですか? ■ 竹内出:ライフワークにしてますから(笑)。 : 4連覇5度目の優勝ということで、かなり自信にも繋がっていると思いますが? ■ 竹内出:ありますね。毎回出る度に今年は負けるんだろうなとか思いますけど、出ると勝っちゃう(笑)。 : 大会自体は毎回レベルアップしている感じはしますか? ■ 竹内出:みんな強いですけど、僕もあのルールで勝てる練習をもう何年もやっていますし、だから普段やっていることをそのまま出せると言うか、相手が何をしてきても怖くはないという大会なので。ただまぁ、最近プロの選手があまり出てこなくなったので、負けたらリスクは高いですね。 : 先日の第10回『コンバットレスリング全日本選手権』で優勝した時の竹内選手のガッツポーズと表彰式での(思いきり舌を出している)表情がとても良かったんですが?(笑)。 ■ 竹内出:あれはスティーブ・ウィリアムスのマネをしただけで、誰も気付いてない(笑)。 : 竹内選手からは物静かな印象を受けるので、あれはあの時の感情の表れかなと思ったんですけど。 ■ 竹内出:いえ、違いますね。 : 3/14『K-1 BEAST 2004』(新潟)では、スティーブ・ウィリアムス選手のセコンド(vsアレクセイ・イグナショフ戦)についてましたけど、あれはどういうご縁があったのですか? ■ 竹内出:僕が『I.W.A』に上がってるんで(笑)。 : えっ?!(驚!) ■ 竹内出:マスクを着けて(笑) : 本当ですか?!(笑) ■ 竹内出:嘘ついちゃだめですよね(笑)。 ■ 松本氏(SKアブソリュート代表):僕が『K-1』の審判団をやっている関係で、「彼(スティーブ・ウィリアムス)が総合の試合をやったことがないので、手伝ってくれないか」ということになって、僕と竹内とで練習してたんですよ。それで竹内と仲良くなってセコンドについたと。 : 竹内選手が総合の師匠なんですね。 ■ 竹内出:まぁ、一緒に練習したと言うか、気をつける点とか。でも、あまり時間もなかったので。 : 『コンバットレスリング』の大会は『K-1』の後でしたよね。ウィリアムス選手がいつものあのポーズ(アッカンベー)ができなかった悔しさを、俺が(表彰式で)代弁してやろうと? ■ 竹内出:そこまで深く考えてないですよ(笑)。 : やっと(セコンドについていた)謎が解けました。 ■ 竹内出:結構みんな(セコンドについたことは)気付いてるんですよね。 ■ 松本氏:友情が結構芽生えてましたよ。 ■ 竹内出:『I.W.A』を見に行きましたから。(笑) : 近々マスクを着けて出場するプランなんかがあるのですか?(笑) ■ 竹内出:ありますけど、マスク着けちゃうんで言わないです(笑)。 : では、今回の対戦相手である國奥麒樹真選手(パンクラスism)についての印象はいかがですか? ■ 竹内出:僕が学生の頃からプロでやってて、その頃から強かったし、無差別級でも試合してた選手なので、レスリング・打撃・寝技と全部バランスの良い選手だと思ってます。上(マウントポジション)取っても強いし。 : どのような闘いにしたいですか? ■ 竹内出:勝てれば何でも良いです(笑)。 : 國奥選手はウェルター級とミドル級の両方で試合している選手です。竹内選手は身体も大きくて、ミドル級でも(ウェイトが)いっぱいいっぱいのところで試合してらっしゃるという印象があるんですが、そういう意味で自分の方が有利だと感じません? ■ 竹内出:いや、それはないですね。82kgでやっている國奥選手を見ても、身体も大きいですし、力負けしているふうにも感じないし、ちゃんとミドルの選手になっていて、それは普通一つの階級で試合をしてる選手にしてみれば不思議なくらいなんですけどね。75kgでもきっちり絞って動いているし。だからミドル級でやるから僕が有利だとか特に思ってないですね。 : 竹内選手は普段は何キロぐらいで、試合の時はどのくらい絞りますか? ■ 竹内出:僕は減量した後にあまりリバウンドしないので、試合がこまめに続くと全然何キロも絞るという感じじゃないんですよ。試合がずっとなくて減量しなければ、もりもり食べて最近は88〜89kgぐらいまでいきましたけどね。 : 今回はどれぐらい落としますか? ■ 竹内出:4kgちょっとぐらいじゃないですかね。 : 竹内選手は、当時ミドル級王者だったネイサン・マーコート選手に一回負けただけで(2003年3月・ディファ有明)、パンクラスではそれ以外で負けてないんですが、今回の対戦相手である國奥選手も元ミドル級王者ですので、今回勝利すると、現王者のヒカルド・アルメイダ選手とのタイトルマッチが見えてくるかと思います。その辺については意識しますか? ■ 竹内出:國奥選手に勝たないと始まらないですけど、勝てばアルメイダ選手と対戦したいですね。 : アルメイダ選手についての印象は? ■ 竹内出:グラップリングはハンパじゃないレベルの選手だと思ってます。できればあまり対戦したくないくらい強い選手(笑)。 : アメリカで柔術の強豪と試合をしてきて、手応えを掴んでいても対戦したくない選手ですか? ■ 竹内出:チャンピオンがアルメイダ選手だから闘いたいんですよ。 : では、2月の後楽園ホール大会で、國奥選手に勝利している三崎和雄選手(パンクラスGRABAKA)はどうです?意識したりしますか? ■ 竹内出:國奥選手に勝ってるんだから強いとは思います。そのうち対戦するだろうとは思いますが、vs國奥戦の前なので今は特別意識してないです。 : ランキングでは竹内選手(2位)の上にネイサン選手(1位)がいて、その上に現王者のアルメイダ選手がいますが、挑戦できるとしたらすぐにアルメイダ選手という形が良いですか? それともネイサン選手と1勝1敗ということで、もう一回きちっと勝利してからアルメイダ選手に挑戦する方が良いですか? またはタイトルを取ってからネイサン選手の挑戦を受ける形が良いですか? ■ 竹内出:そっち(ベルトを巻いてネイサン選手の挑戦を受ける)の方が良いですね。どちらかと言うと。もう、年も年なので(笑)。 : では、これだけは言っておきたいってことは何かありますか? ■ 竹内出:イエローカードには気を付けようかなと。僕らは敵地に行くのはわかってるので、イエローカードが出たとしても勝てるぐらいの試合をしようと思ってます。微妙(な判定)じゃキツイって分ってるので。 : 最後に竹内選手を応援していらっしゃるファンの皆さんへメッセージをお願いします。 ■ 竹内出:必ず勝ちます。以上! ■ 竹内出選手database |