5月28日(金)の後楽園ホール大会で、パンクラス初参戦の杉内 勇選手(team ROKEN)との対戦が決定している前田選手ですが、そのVS杉内戦のお話をうかがう前に、先ずは今年3月に出場した『club DEEP』(福岡)での試合と、先月の『DEEP』(大阪)での試合、2試合についてお話しをお聞きしたいと思います。3月の『club DEEP』では、前田選手にとって初となるタッグマッチ、しかもグラップリングルールでの試合(前田吉朗&武重賢司VS今成正和&辻 昌樹)でしたが、実際闘ってみて、その試合形式自体に関してはどのような感想をお持ちですか?
前田吉朗:意外と・・・まぁ、やりゃぁできるんかなみたいな。って感じですね。

難しさとかは感じませんでした?
前田吉朗:いや、そんなに難しいとかでもなく。はじまったら、普段やってることが出たって感じで。

試合自体は楽しかったですか?
前田吉朗:いや、楽しくなかったです。まぁ、淡々とやってたって言うか。

グラップリングルールということに対しての戸惑いはありました?
前田吉朗:そうですね〜、まぁ、どっちかって言ったら、そりゃぁ総合の方が良いですけど、でも絶対嫌だっていうほどのものもないですね。

試合自体は、開始僅か26秒で前田選手が辻選手から一本目を奪取(腕ひしぎ十字固め)して、その後今度は前田選手が今成選手から二本目をとられてしまいましたけど(ヒールホールド)、このタッグマッチで初遭遇となった“足関十段"今成選手の印象はいかがでした?
前田吉朗:まぁ、強かったですね。

昨年2月のプロデビュー以来、初のギブアップになったわけですけど、タップした後の心境ってどんな感じでした?
前田吉朗:まぁ、仕方ないんじゃないですかね(苦笑)。

タップすることに関しては、もう潔く?
前田吉朗:そうですね。はい。

前田選手から初のタップを奪った今成選手へのリベンジのお気持ちは?
前田吉朗:そうですね〜、機会があれば。ん〜、どうしてもっていうのはないですけど。

是が非でもってほどのものでもない?
前田吉朗:ん〜、そうですね。はい。まぁ、悔しいって気持ちはもちろんありますけど、実際仕方ないし。

わかりました。では、この『club DEEP』での試合が、デビュー以降、初のパンクラス以外での試合になったわけですが、他団体さんのリングに上がってみての感想は?
前田吉朗:あんまりわかんなかったですね(苦笑)。

ホームリングではないっていうことで、試合に向けての意気込みは変わってきました?
前田吉朗:いや、普段通りですよ(笑)。

わかりました(笑)。では、先月の『DEEP』での試合、VS梅村 寛(アライブ小牧)戦についてお聞きします。前回の試合、3月の『club DEEP』でのタッグマッチで、一本とられたということがあっての試合ということで、試合前の心境に何か変化はありました?
前田吉朗:いや、3月の試合とは全く違うと言うか、もう別物なので、全然関係なかったですね。

試合自体は、1ラウンド2分26秒という短い時間で、前田選手が梅村選手からマウントパンチでのTKO勝利を奪って圧勝したわけですけど、それは思い通りの展開だったのでしょうか?
前田吉朗:どうですかね? でも試合内容は僕の中では最悪でしたね。あんまり練習も十分にできてなかったっ ていうのもあって。最悪でしたね。硬いって言うか。

ご自分的には最悪の試合ながらもきっちり勝利して、総合・シングルでの連勝記録を9に伸ばす結果になりましたが、勝った瞬間の心境ってやっぱり嬉しかったですか? それともホッとしました?
前田吉朗:何も思わなかったですね。勝った時には。

連勝記録ということに対してのご自分の中でのプレッシャーというのは・・・。
前田吉朗:ないですね。はい。

では、勝ったのに何も思うことがなったVS梅村戦ですが、この試合で何か得るものはありました?
前田吉朗:ん〜、やっぱり経験ですね。あ〜、でも終わった後にホッとしたって言えばそんな感じかも知れないですね。

わかりました。では、5/28後楽園ホール大会でのVS杉内戦に関してですが、4月のVS梅村戦から1ヶ月ちょっとしか空けない中で臨む試合になりますけど、調整期間が短いということでの不安とかはないですか?
前田吉朗:ないですね。

昨年11月の両国大会(VSバレット・ヨシダ戦)以来、半年ぶりの東京での試合ということになりますが、地元・大阪での試合の時とは心境的に何か違いはあったりします?
前田吉朗:そうですね。何か、出てくるのが面倒臭いみたいな(苦笑)。

会場にいらっしゃるお客さんに対してはどうですか?
前田吉朗:何にもないです(笑)。

試合会場の大きさ、当日のお客さんの人数というところで、意識したりする部分ってあります?
前田吉朗:別にその辺はあんまり何も思わないって言うか・・・。

緊張の度合いが変わるとか、そういうのもないですか?
前田吉朗:そういうのもないですね。最近、あんまり緊張しなくなってきたんですよ(笑)。

わかりました(笑)。では、対戦相手の杉内選手に関して。対戦相手に杉内選手のお名前を聞いた時の心境っていかがでした?
前田吉朗:はぁ?って。え〜、そうなんやって。杉内選手か〜みたいな感じですね。はい。

今回、連勝記録が二桁、10連勝がかかった試合になりますけど、そのプレッシャーとかはあります?
前田吉朗:あんまりないですね。はい。

周りの方からの期待とかプレッシャーとかは感じます?
前田吉朗:何か会う度に言われますね(笑)。「連勝やね〜」みたいな感じで。でも言われても「へぇ〜、そうな んや」みたいな返しなんで(笑)。

前田選手的には「好きに期待して下さい」って感じなんでしょうか?(笑)。
前田吉朗:そうですね(笑)。

では、このインタビューのように淡々とした心境で臨むことになりそうな今回のVS杉内戦ですが、この一戦に前田選手ご自身はどんなテーマを持って臨むのでしょうか? 連勝記録でもなければ・・・
前田吉朗:じゃぁ、連勝記録で(笑)。連勝記録でお願いします(笑)。

・・・(笑)。こんな勝ち方がしたいとか、こんなことを見せたいとかっていうのはないですか?
前田吉朗:最近ないっスね。

勝ち方に対する拘りとかもない?
前田吉朗:ないっスね。

これで決めたいっていうのもない?
前田吉朗:ないっスね。

その心境は近藤(有己)選手に近づいてきてるかも知れないですね。
前田吉朗:別に近づきたいとかっていうのもないんですけどね・・・。あッ!! 飛び膝をあてようと思って臨みます。

とってつけたように(笑)。
前田吉朗:飛び膝をね、練習したりして(笑)。

わかりました(笑)。では、話題を変えて、今後に関してお聞きします。パンクラスのフェザー級では飛び抜けた存在になりつつある前田選手なんですが、今後は何を目指して闘っていきましょう?
前田吉朗:ん〜、取り敢えずは試合して、強くなってって感じですね。あと、修斗系の選手とは対戦してみたいっていうのがありますね。

対戦してみたい選手っています?
前田吉朗:ん〜、ランカーの方であれば。はい。

勝利する自信は?
前田吉朗:いや、結構、僕の中で自信がないから試合してみたいんですよ。

わかりました。では、これで最後になりますが、半年ぶりの東京での試合ということで、前田選手の試合を楽しみにしていらっしゃる東京近郊にお住まいのファンの皆さんへメッセージをお願いします。
前田吉朗:まぁ、飛びますんで観て下さい(笑)。はい、それだけです(笑)。

では(笑)、もう一つ。今回、東京までお越しになれない、地元・大阪で前田選手を応援していらっしゃるファンの皆さんへ。
前田吉朗:頑張って観に来て下さい(笑)。

わかりました(笑)。何か言い残したことがあれば?
前田吉朗:ありません(笑)。

前田吉朗選手database