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■ 日時:7月09日(金) P'sLAB東京
: 試合に向けての意気込みをお願いします。
■ 北岡悟:初めての外国人選手との対戦なので、今までやってきたことを問われるというか・・・そういう試合です。初めて日本で試合をするということで、相手はすごい意気込んで来ると思うので、きっと今後も日本によばれ続けたいと思って来るでしょうから、そうはさせないように。ちょっと六本木で遊びたくてしょうがないと思ってるだろうから、六本木に行かせないように(笑)、したいなと思います。
■ 佐々木有生:後に繋がるような試合ができれば良いなと思っています。自分がやりたいこととか、やってきたことが出せれば、それで良いと思っています。
: 初来日の選手ですが、相手のプロフィールを見ての印象は?
■ 北岡悟:そうですね。マーカス・アウレリオに勝ってる選手なので、しかもグラップリングで勝ってるので、組み技は相当強いんだろうなっていうことになりますよね。マーカス・アウレリオっていえば『ZST』のチャンピオンなので、こいつに勝ったら僕の方が『ZST』より、三段論法で『ZST』(の選手)より更に上ってことになりますね(笑)。まぁ、結局自分も組み技が得意なので。僕のパンチじゃ失神とかしないと思うので(笑)、痛くても。失神できるパンチを僕は打てないので、僕も勝つとしたらやっぱ組技で勝つことになると思います。
: 自分の組技を試す?
■ 北岡悟:そうですね。でも試すだけで終わったら意味ないんですけどね。あの〜「なかなかやれたな」と思って、で、結局負けちゃった、「あんたの方が弱いです」って言われても意味がないので。試した上で勝つというか。周りの人にも世界と較べてどうだとか言われるんですけど、較べてどうだって言われても・・・。まぁ、人との尺ではなく、自分自身が目指しているものがあるので、そこに到達するまでの過程にしか過ぎないというか、所詮対戦相手は対戦相手に過ぎないので・・・・・・そういう感じです。
: 佐々木選手は対戦相手の印象はいかがですか?
■ 佐々木有生:対戦相手の印象・・・印象ないですね。写真しかないので。
: プロフィールを見た感じでは?
■ 佐々木有生:その〜、柔術とかうんぬんかんぬんは別にして、そのムンジアルの優勝をみんなが『凄い凄い』っていうのを聞いて、『あぁ、凄いんだな』っていう感じで。後は・・・何でしょうね・・・印象・・・まぁ、強いんだろうなっていう印象はありますけど。間違いなく。そういう印象しかないですね。タックルでガンガンくるのか、殴ってガンガンくるのか。
: 試合に向けてビデオ等を見ての研究は?
■ 佐々木有生:いや、それがないんですよね。出来れば良いんでしょうけど。
: 特に対策は?
■ 佐々木有生:ビデオあればそれが一番良かったりするんでしょうけど、ないものを探してもしょうがないですからね。
■ 北岡悟:ビデオが無いんですよ(笑)。僕もビデオを見たいんですけど・・・。誰か持ってないですかね?
■ 佐々木有生:対策・・・対策っていうのは無いですね。対策っていうより、自分が強い外国人選手とまた試合するのに、前と比べて何が出来て何が出来ないのかっていう、1つ1つの積み重ねじゃないかと思うんですよ。出来なきゃ負けるでしょうし、自分が思った通り出来れば勝てるでしょうし。それを出せるか出せないかっていう、そこの問題になってくると思いますね。まぁ、何でしょう・・・みんなには毎回毎回『大変だね』って言われるんですけど、自分にとっては良い試合じゃないかなと思います。あと、グレイシーの選手なんでね。そういう意味ではやる気はありますよ。『グレイシーには負けたくない』っていう。
: 今回、チーム・グレイシーの選手に勝って、次は本物のグレイシーファミリーに繋げたいという気持ちは?
■ 北岡悟:グレイシー・・・そうですね、あんまりそんなこと考えてませんでしたね。佐々木さんは以前、ホドリゴ(・グレイシー)と対戦してますよね?
■ 佐々木有生:そうですね。僕は・・・そうですね、勝ってグレイシー・・・ハイアンとかとは対戦したいなと思いますけど。ただ、今は、これに勝って、また何が足りないのか、どうしたら強くなれるのかっていうのを、自分の中にイメージがあって、それを修正していく形の中で、勝ってハイアンとやりたいなって、それぐらいですね。そこまでグレイシー、グレイシーっていう拘り・・・やってみたいという気持ちはありますけど、拘りはないですね。確かにグレイシーというブランドはあると思いますけど。でも、強いヤツはもっといっぱいいるじゃないですか。まぁ、そういうヤツに勝ちたいなっていう方が強いですね。意識的に、気持ち的に。例えば(デビッド・)テレルなんか、どう頑張ったってグレイシーより強いじゃないですか。そういうヤツに勝ちたいなっていう方が意識的には強いですね。
: 今日、手を合わせてみて、お二人はお互いどういう印象を持ちましたか?
■ 北岡悟:重かったです。ウチ(ism)の先輩とかでも重い人はいるんですけど、その人より重く感じましたね。柔らかくやってるのか、すごく重く感じました。
■ 佐々木有生:脱力です。
■ 北岡悟:すごいネトっと押さえ込まれて、スパーリングで本当に押さえ込まれて本当に動けないなって思いました。
■ 佐々木有生:久し振りですね、そう言えば。昔やったときよりも全然強かったというか、昔一緒に練習してたんですけど、久し振りに手を合わせただけで、「あっ、強くなったんだな」って。いろんなことしてきてるんだなって、やりながらちょっと思ったんですけどね。空いた時間の中でいろいろ一生懸命やってんだなって思いました。
: 何年ぶりぐらいですか?
■ 佐々木有生:いや、もう2、3年ぶりぐらいですかね。
■ 北岡悟:そうですね。まだ自分が東京道場の頃ですね、練習したのは。だからismになってからは全然やってないので。練習行きたいですよ、GRABAKAに。行かせていただけるのであれば行きたいですね。
■ 佐々木有生:大丈夫なんじゃないですか?
■ 北岡悟:大丈夫なんですかね・・・?
■ 佐々木有生:担当者が菊田さんなので・・・自分の判断では(苦笑)。
■ 北岡悟:今後のことを考えたら気にしてられないというか、そういう感じはしますね。自分だけじゃなくて、近藤さんとかも僕らと練習するだけじゃなくて、GRABAKAの人と練習した方が、いろいろと良いんじゃないかなと思うんですけど。別にこれは近藤さんがどうこう言ってたことじゃなくて、僕が勝手に思ってることなんですけど。
: では、vsグレイシーに対して、ismとGRABAKAで特に連合軍であるという意識はありませんか?
■ 佐々木有生:連合軍という意識ですか? ないですね、僕は。自分の中で、連合軍っていうよりも、グレイシーに対してっていうか、柔術系に対してのものはありますけど、たぶん無いんじゃないですかね、連合軍って考えは。でも、みんな勝ってくれれば良いなってそれはもちろん思いますよ。みんなもそうだと思いますけど、自分が勝って1勝しないと、勝ち越しってないじゃないですか。それは連合軍うんぬんかんぬんっていうよりも、自分が勝たないと。グレイシーとか柔術に対して。
■ 北岡悟:自分は一番最初に出る先鋒なんですけど、自分が負けて、その後2人を観るのはツラいというか寂しいので、勝って、2人とも勝って欲しいなって気持ちで観たいですね。負けたからって「2人とも負けろ!」とは思ったりしませんけど(笑)。あと、連合軍とか関係ないと思うんですけど、単純に石川も佐々木さんも知り合ってから結構長いので、そういうのもあるので、同じリングにはずっと立ってきましたけど、こういう形で一括りにされてやるっていうのは別に悪い気持ちはしませんし、すごい僕は2人とも尊敬してますので、一緒に闘えてすごい嬉しいなと思います。
: 石川選手は現在風邪をひいているとのことですが、佐々木選手から見て石川選手の様子はいかがですか?
■ 佐々木有生:どうですかね・・・見た感じですか? 大変だと思いますよ。1ヶ月おいてまた試合って。気持ち作ったりとか、そんな無尽蔵に人間ってエネルギーが出てくる訳じゃないと思うんですよ。また空になったものを蓄えないといけないっていうか。そういう大変さはあるんじゃないですかね。難しいところだと思いますよ。やっぱり仕事やってたって、皆さんそうだと思いますけど、いつでもモチベーションがある訳じゃないじゃないですか。いつも同じように一生懸命、一生懸命出来る訳じゃない。でも、そういう中で気持ちって作っていかなきゃいけない。それがプロだから当たり前ってなるかも知れないですけど、やっぱりプロだからこそ大変だと思います。だからヒクソンみたいに自然の中にエネルギーをもらいに行ったり、サーフィンやる人もいたり。そういう意味では、今一番大変なんじゃないですかね、石川君は。
※ここで中元広報が、風邪による高熱のために今回の公開練習を欠席した石川選手のコメントを紹介
■ 中元広報:対戦相手のジョー・ダース選手の印象は、「去年、三崎選手と試合をした時の印象で言えば、試合の最初の方で結構三崎選手が押されていたので、柔術のチャンピオンということもあり、寝技がかなり凄いな」と。試合間隔が6月・後楽園ホール大会でのvsネイサン・マーコート戦から1ヶ月しか空いていないことに関しては、「問題ありません。GRABAKAの先輩たちもそういう間隔で頑張ってきているので、僕も同じように1ヵ月という間隔は問題ありません」と。試合に向けての意気込みは「昨年7月にインドネシアで一本勝ちしてから、それ以降一本勝ちが無いので、久々の一本勝ちを今回も狙います」とのことです。
: これだけ暑いとコンディションを整えるのが大変ではないですか?
■ 北岡悟:まぁ、練習中は大丈夫なんですけど、電車で移動している時がツラいですね。あの〜、駆け込んで入った時の汗だく感ってヤツ?(笑)。 逆に冷房が効き過ぎてて気持ち悪くなったりとか。あと、周りの人の体臭が気になりますね(笑)。
■ 佐々木有生:去年より暑いですよね? 去年、こんなに暑くなかったですよね? いや、暑いですね。ホント、サウナで練習しているような感じですよ。もう、窓を開けても意味ないし。外出ても暑いし。のぼせちゃいますよね。ただそれだけなんですけど(笑)。でもしょうがないですよね、これだけは。コンディションどうですかって言われても・・・。暑いものはしょうがないですからね。なるべく水浴びをするようにしてますけど。それぐらいですかね。あと、来週ぐらいから天候がちょっと崩れて、涼しくなってくれることを祈って(笑)、試合の日も暑くならないことを祈って、やっていくだけですね。
: 外国人選手は体臭が強かったりしませんか?(笑)。
■ 北岡悟:佐々木さんの相手の方が体臭は強そうですよね。何となくですけど(笑)。
■ 佐々木有生:あ〜でも、外国人選手と結構対戦してきましたけど、臭いに関しては・・・何て言うのかな・・・「これはハーブなんだ」と(笑)。臭いとかじゃなくて、自分にそう思い込ませるようにしてますけどね。で、かいでも臭いとかじゃなくて・・・。
■ 北岡悟:結構、試合終わった後に気になったりしますよね(苦笑)。シャワーとか1回入っても取れなかったりしますよね。
■ 佐々木有生:あぁ、取れないですね。何かクリームとかあるじゃないですか。ああいうのを塗ってきてくれれば良いんですけどね(苦笑)。
: 1番の敵は『臭い』ということで・・・?(笑)。
■ 佐々木有生:大丈夫です。ハーブと思います。怒られちゃいますよね(笑)。臭いはハーブだと、『香りだ』と思えば大丈夫です(笑)。
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