7月25日(日)後楽園ホール大会【NIGHT TIME】で、『パンクラスvsチーム・クエスト 3vs3対抗戦』への出場が決定している三崎選手ですが、対抗戦の中の大将戦、vsアート・サントーレ戦のお話をうかがう前に、先ずは前回の試合、5/23『PRIDE武士道 其の参』での、vsジョルジ・パチーユ・マカコ(シュート・ボクセ・アカデミー)戦に関してお話をお聞きしたいと思います。『PRIDE』さんには初出場ということでしたが、実際に闘いを終えて、『PRIDE』という闘いの場にはどのような感想をお持ちなりました?
三崎和雄:まぁ、最高の舞台じゃないですかね。お客さんもたくさん入ってたし、熱気もあったし、それとやっぱりレベルの高い選手が集まってくるので、会場としては最高の舞台じゃないかなと思いますね。

演出面も非常に豪華な感じがしましたが、その辺に関してはいかがですか?
三崎和雄:闘う前ですからね。正直その時はそういうことは感じてなかったですね。花道とリングにいる相手しか見てないですから。回りがどうだったかなんて全然憶えてないですね。いつも、パンクラスの会場でもそうですけど。まぁ、リングに上がって試合がはじまれば、最近はセコンドの声とかを気にしながら冷静に闘うようにはしてますけど、闘いに挑みに行くその間っていうのは、もう相手のことだけしか見てないですね。

パンクラスでプロデビューしてから初のパンクラス以外のリングということで、心境的に普段と違うところはありました?
三崎和雄:ん〜、何て言うか・・・思ったより気持ち良く闘えましたね。すごいリラックスというか、気持ち良い、変に緊張することもなく、思いっきり堂々と試合ができたかなと。

試合前はいかがでした?
三崎和雄:やっぱり『PRIDE』っていう名前ですよね。そのネームバリューの大きさというか。そこに自分が出るんだという、その認識が大きかったですね。

では、対戦相手のジョルジ・パチーユ・マカコ選手に関してですが、“クリチバのショットガン”という異名を持つシュート・ボクセの強豪でしたけど、実際闘いを終えて、その印象ってどのようなものでしょうか?
三崎和雄:やっぱり思った通りハートの強い選手だったなって印象がありますね。もちろん技術的にも、寝技にいった時の細かいところでの対処だったりとか、パスしても「これ、極めれないな」って思ったところもあったし。上手さももちろんですけど、気持ち、メンタル面でも強いものを感じましたね。でも、相手がガクッて落ちた部分とかもあって、これがパンクラスのリングだったら決めにいったのかなっていう気持ちも正直あるんですが・・・ん〜、今回は作戦通りに闘えたというか。熱くなってたらいってたと思うし、もう相手を倒すって決めてたらいってたと思うし・・・。でも今回は、例え判定でも勝利をっていうことを前提に置いてたので。それは自分の作戦だったからああいう試合になりましたけど・・・。あの試合を観ていろいろ思う人もいると思いますが、自分的には作戦通りの試合ができたから、まぁ満点を付けようかなって思いますね。

では、試合内容に関しては、もう100%の出来だと?
三崎和雄:そうですね。練習してきたことは、練習した型通りに、15分間が過ぎたかなって思いますけどね。もうこれをどれだけ練習したかなって思うぐらい、この型を練習してきたので。

試合中に「ヤバい!」って思った瞬間はありました?
三崎和雄:ん〜、まぁ、バックを一瞬とられたりもしましたけど、その時でも「ヤバい!」って感覚はなかったですね。まぁ、焦りがなかったってことは、「ヤバい!」ってことがなかったってことですかね。

セコンドの声はよく聞こえてた?
三崎和雄:そうですね。聞こえてましたね。一人一人の声が全部良く聞こえてましたね。みんな何言ってるのか全部わかったし。

『PRIDE』出場という経験を通して、新たに何か掴んだこととかはありますか?
三崎和雄:まぁ、さっきも言ったように、今回は待って待って相手が出てきたところに自分がいって抜けてっていう展開だったんですけど、もう自分が決めたことができるんだなっていうのが一番大きかったと思うんですよね。その時その時の相手を見て、また作戦を練っていくことがあると思いますけど、そこで倒しにかかると決めたら試合でも倒しにいけるし、前回のようにポイント差でも何が何でも勝つと決めたらそういう闘い方もできると思うし、寝技で一本とりにいこうと決めたら、そういう闘いもできると思うし。だから前もって作戦を練って、自分の決めた通りに試合でも動けるんだなっていうのがわかったというか。

試合中のその場その場の感情に囚われてしまうことはなくなったと?
三崎和雄:そうですね。まぁ、もちろんそういう部分も多少は必要だと思いますけど。一か八かで打ち合わなきゃいけないってなったらもちろん打ち合いますけど・・・。でも、やっぱりプロとして、そういう技術面でも見せる部分が必要だと思いますし。前回の試合に関しても、僕は技術で相手に対抗したと思ってますから。相手が勢いで来て、自分が同じように勢いで打ち合ったら、それはもう半分半分の確立になってしまうので、そこは技術で、ポイントでも勝つって決めてたので。そこはまぁ、わかる人にはわかるんじゃないかなと。




では、今回、7/25(日)後楽園ホール大会【NIGHT TIME】でのvsアート・サントーレ戦に関して。今年2月の後楽園ホール大会でパンクラスに初参戦した選手で、その時は渋谷修身選手(パンクラスism)と対戦しましたけど、試合をご覧になっての印象はいかがですか?
三崎和雄:印象は・・・まぁ、寝技がねちっこいというか、タフな選手だなって感じですね。寝技で相手の動きを止めるというか、ズルズルとくる選手かなってイメージがありますね。

チーム・クエストと言えば、レスリングにスタンドでのパンチってイメージがありますけど、そういうイメージの選手ではないですよね?
三崎和雄:そうですね。どちらかと言えば柔術家っぽい選手ですよね。

今回は「パンクラスVSチーム・クエスト 3vs3対抗戦」とという括りの中の一戦、大将戦で行われる試合になりますが、通常のワンマッチとは意識的に違うところはありますか?
三崎和雄:まぁ、いつも言ってますけど、格闘技はあくまでも個人競技なので、1対1の闘いなので、まずそこに目を向けてしまいますね、僕は。でも、そうは言ってもやっぱり背負ってるものもありますし。GRABAKAだったりパンクラスだったり、背負ってるものがあるので、その背負ってるリングに敵が来る訳ですから、そこはきっちりと勝ちたいなっていう気持ちがありますけどね。

【NIGHT TIME】のメインイベントで、赤コーナーから登場するということに関してはいかがですか?
三崎和雄:ん〜、特に意識はないですけど・・・。まぁ、でも、やっぱりお客さんは昼・夜と観に来てくれるので、その最後、メインに相応しいような、満足してもらって、「またパンクラスを観に行こう」って思ってもらえるような試合をもちろんしたいとは思いますけどね。でも、それは変に「魅せてやる」って意識ではなく、自分のいつものスタイル、闘いを観て、そう思ってくれれば良いと思うので。だからいつも通りに闘おうと思ってます。まぁ、自分の闘いを観て、何かを感じてくれれば良いかなって感じですね。

vsチーム・クエストに臨むパンクラスの他の2選手は、三崎選手と同じGRABAKAの山宮恵一郎選手と、ismの伊藤崇文選手ですが、今回、GRABAKA・ismの混成チームになりますけど、そのことに関してはいかがでしょう?
三崎和雄:まぁ、山宮さんは完全にGRABAKA、同じチームなんですが、伊藤選手は・・・まぁ、ある意味兄弟分(笑)なんで。伊藤選手とはism、GRABAKA関係なく近い仲なので、すごい嬉しいですよね。同じチームとして闘えるってことは。

では、三崎選手の前に登場する、先鋒の伊藤選手と中堅の山宮選手にエールを贈るとしたら、どのようなエールになりますか?
三崎和雄:ん〜、やっぱり出だしが肝心なので(笑)。やっぱり3勝したいですよね。ここはもう、自分のホームリングに敵が入ってくる訳ですから、一人でも生かしておく訳にはいかないので。だからここは3人きっちり葬り去りたいですよね。

全勝、3連勝と。
三崎和雄:そうですね。

では、今回はチームとしての闘いでもありますが、やはり先ほど三崎選手がおっしゃったように、格闘技は基本的に個人の闘いですから、三崎選手個人としては、今回のvsアート・サントーレ戦で何を重要視して闘うのでしょうか?
三崎和雄:それはいつもと同じように、やっぱりハートですね。気持ち、ハートを前面に出すような試合をして、もちろんその中に技術とかいろいろなものを組み込んで、一本勝ちかKOを狙っていきたいですね。




では、今回のvsアート・サントーレ戦の先のことについてお聞きします。今年2月の後楽園ホール大会で、試合後にリング上からアピールした『PRIDE』さんへの出場も現実のものとなった現在、今年下半期に関して何か明確な目標などはありますか?
三崎和雄:ん〜、まぁ、何かを手にしたいっていうのももちろん先にはありますけど、まずはそれを手にするために、自分自身に磨きをかけなきゃいけないっていうか、肉体的にも精神的にも技術的にも、まだまだ磨きをかけなきゃいけない部分がたくさんあるので。これからが夏本番ってことで、稽古もかなり厳しいものになってきますけど、それに耐え、まだまだ稽古を積むことがとりあえず今の僕の課題ですね。更に自分のレベルアップを図ることが課題です。

『PRIDE』さんへの再出場ということに関してはいかがですか?
三崎和雄:ん〜、まぁ、欲を言えば交互に出場できれば良いかなって思いますけどね。ホームリングで闘って、次に大きな舞台で闘って、そこでいろいろなものを吸収して、それでまたホームリングでそれを発揮してって感じで。まぁ、パンクラスが自分のホーム、本拠地だと思ってるので、そこで一番良いものを出せれば良いと思ってますから。そのためにもいろいろな修行っていう意味で、交互とは言わないまでも、また外に出て行きたいと思いますね。

わかりました。では、三崎選手の試合のことからちょっと話題を変えて。今回、『ネオブラッド・トーナメント』が10回目ということで、2001年、第7回の優勝者である三崎選手から、準決勝に出場する8選手に何かエールを贈っていただけますか?
三崎和雄:まぁ、トーナメントなので過酷な闘いですけど、最後は自分との闘いだから、そこで譲るか譲らないかで一番頂点に辿り着けるか着けないかになってくるので、自分を信じて頑張って下さい。

ありがとうごさいました。では、これで最後です。今回の三崎選手の試合を楽しみにしていらっしゃる皆さん、そして三崎選手を応援していらっしゃるファンの皆さんへのメッセージをお願いします。
三崎和雄:自分のホームリングで、僕が暴れる姿を楽しみに待ってて下さい。頑張ります(笑)。

何か今回、今までと違って普通ですね(笑)。
三崎和雄:まぁ、いろんな人が見てるってことを僕は知ってしまったので(苦笑)、あんまりもう無茶はできない・・・(苦笑)。

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