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■ 第5試合 パンクラス(ネオブラ優勝者選抜チーム) vs チーム・クエスト【3 vs 3 先鋒戦】 ウェルター級戦 5分3ラウンド ×伊藤崇文(1R 3分35秒、TKO(レフェリーストップ)/パンチによる)ヒース・シムズ○ 伊藤選手は立ち上がりがいつもと比べ、若干前足に体重が残って、いつもと形が変った状態でした。いつもは後ろ足に重心が乗っていて、相手との距離を上手く後ろ足で稼いでいく形です。後ろ足で体の角度を変えて自分の形になるんですが、打ち気に早ったのか、ボクシングの練習を多くし過ぎると、そういう傾向が出ます。前足に重心が乗って、動いても動かなくなってしまいます。体の角度というのは後ろ足に乗っていて、後ろ足を動かすと体の角度というのは自由に変わるのですが、前足に乗っていて、後ろの体を入れても、自分の頭の位置が変わらないので、逃げてるのだけど(パンチなりが)当たる形になります。それは伊藤選手に対して技術的な部分だと思いますが、そういう意味では先手先手を取られました。出を取られてしまって、自分のぺースを取れませんでした。ただ唯一、その中で左のロー、右のローという形の、相手の左足を殺していくという所では、すごく良い展開もあったのですが、そのリスクが多かったです。細かいパンチを受けて、相手に対して良い角度で組めない所に、近い間合いからの、アッパー、ショートフックを貰って、それが結果的にTKOに繋がっていったという所では、シムズ選手のパンチング技術が伊藤選手に優ったと言う所かなと思います。伊藤選手は何としてもテークダウンを取って自分のペースでレスリングをしてもらいたかったのですが、それは許して貰えませんでした。試合後にリングの中で大泣きしましたが、心が弱かったという事では無くて、そろそろ技術的な細かい部分での向上を、もう1回研究されると良いかなと思いました。 >>> N E X T |