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: 試合を振り返っていかがですか? ■ 前田吉朗:いやぁ、面白くなかったですね。 : それは試合がご自分の思い通りにいかなかったからですか? ■ 前田吉朗:試合がっていうより、自分がですね。 : 具体的には? ■ 前田吉朗:思ったより自分が弱かったっていうか・・・自分が思っているより自分が弱かったんで、ガッカリしたっていうか。 : 倒せる打撃が出来なかった? ■ 前田吉朗:そうですね。何回も良い状態を作って、ああいう状態で決着をつけれんかったっていうのは、すごい何か、やるせなかったですね。はい。 : 結構良いのが入っていましたけど。 ■ 前田吉朗:はい。多分、パイシャオン自体は4回ぐらい失神してますね。多分、(パイシャオン選手が)下になって僕が顔踏んだ時も、殴った時も、全部一回、目が白目むくんですよ。でも、そういうのもすぐまたバッて戻って来るんで、途中でもう、何か嫌になったっていうか、『何やこいつ、殴ってもどうもならんのかな』って。 : グラウンドでの強さは感じましたか? ■ 前田吉朗:いや、特にそんなにグラウンドがすごい強いっていうのは思わなかったですね。それ以上に何か、打たれ強いみたいな・・・。 : 体調が悪かったということもない? ■ 前田吉朗:そうですね。体調は別に普段通り良かったんで。 : 噂では右小指を痛めているということですが? ■ 前田吉朗:あぁ、痛めてるって言っても、別にそんなには・・・。はい。 : 打撃には影響しませんでした? ■ 前田吉朗:影響はしてないですね。はい。 : むしろ相手の方が打たれ強かったということで、ガッカリする必要はないのでは? ■ 前田吉朗:いや、自分の持ち味である、当てたらちゃんと追い込んで終わらすっていう、それを出来なかったんで、もっとしっかりせなあかんなと。 : 結果が気に入らない? ■ 前田吉朗:いや、判定が気に入らないんじゃなくて、自分の中でもう、『こいつ嫌やな』って思いながらやってたっていうのがすごい・・・試合に勝って勝負に負けたって感じですかね。 : その感じが3ラウンド終わった後も『まだやるぞ』という気持ちに置き換わったのですか? ■ 前田吉朗:いや、なんちゅ〜んですかね? もう終わっても向こうが来るんで。リング上がったら相手もきっと殺す気で来てるんで、じゃあ僕も『こいつ、殺してやろう』って思って。はい。だったらもっと早よそうせいって話ですよね。 : 顔面踏み付けなど、試合中はそういう殺気が見えた気がしますけど。 ■ 前田吉朗:そういうことせな終わらんかなって思って。 : それでも起き上がってきました。 ■ 前田吉朗:もうゾンビですよ! あれが今までのヤツだったら試合中に5回ぐらい死んでますよ。 : ジャングルの森の中の出身らしいですが。 ■ 前田吉朗:あぁ、でもそんな感じしますね。力とかもムッチャクチャ強いですよ。 : 今までやってきた中で一番手強かったですか? ■ 前田吉朗:手強かったですね。一番手強かったですね。 : 1ラウンドが終わった時点で、かなり息が上がっているように見えました。 ■ 前田吉朗:上がりました(笑)。 : スタミナが切れた? ■ 前田吉朗:いや、切れてはいないですね。まぁ、いつも息上がるのが早いんスよ。でも、別にそれでも動けるんで。普段でも結構息上がってますよ。1ラウンドごとに、1回1回すごい息上がってるんですよ。 : 形としては11連勝になりました。 ■ 前田吉朗:こういう形の連勝だったらいらないですね。 : 負けに等しい? ■ 前田吉朗:負けとか負けじゃないとかじゃなくて、自分が楽しくなかったんで。やりながら。それが一番っスよね。 : パイシャオン選手はもう1回と言ってますが? ■ 前田吉朗:やります。 : 山本篤選手も会場にいましたが、やらなければいけない相手がたくさんいますね。改めてどうですか? ■ 前田吉朗:そうですね。いつでもやりますよ。 : 次の目標は? ■ 前田吉朗:目標ですか? もう今は、取り合えず何て言うか・・・リフレッシュします。今日はホンマ疲れましたね。心身ともに。 : マイクを持つかと思いましたが? ■ 前田吉朗:マイク持つの申し訳なくて、持てなかったですね。 : ポスターにも謳われて、前田選手のピンの興行のようでしたけど? ■ 前田吉朗:それであんな試合をしてしまったのが情けないって話で。 ■ 前田吉朗選手database |