尾崎社長:対戦カードが決まりましたので、皆様にご報告出来ることになりました。ただ、まず最初にご報告しなければいけないのは、郷野聡寛選手の対戦相手、デビッド・テレル選手に関してです。テレル選手は、8月21日の『U.F.C.』でマット・リンドランド選手と対戦しましたが、その際に痛めた拳を、練習中に再度また痛めてしまったと。挫傷ということで、ドクターから3ヶ月から5ヶ月は試合が出来ないと診断され、今回欠場ということになってしまいました。テレル選手に関しては誠に残念ですが、テレル選手に代わる郷野選手の対戦相手は、もうほぼ交渉が済んでおり、後はサインをするだけという現状になっております。近日中に皆さんにご報告出来ると思いますので、宜しくお願い致します。また、今回対戦カードが変わったことに関しましては、深くお詫びを申し上げたいと思います。

さて、この度、新たに4試合が追加で決まりましたが、柳澤龍志選手とアイスマン選手、この2選手に関しまして、新日本プロレスさんと上井氏に感謝の言葉をこの場を借りて述べたいと思います。ご尽力いただきまして、このカードが決まりました。是非期待していただきたいなと思っております。今回、ismから2名、GRABAKAから3名、MEGATONから2名ということで、今、現時点でノッている、気持ちが高揚している選手ばかりです。是非、熱戦を期待していただきたいと思っております。対戦カードを見ていただくとわかると思いますが、内容の濃い試合になるのではないかと、手前味噌ながら思っております。宜しくお願い致します。



柳澤龍志選手から、今回のVS野地竜太戦に向けてのメッセージ
「全く懐かしさというのはなくて、ただ1つの格闘技団体に参戦するという意識しかない。闘いのことしか今は頭に無い。対戦相手の野地選手には、強いという印象を持っている。『K-1』に上がっている時の野地選手を見ているので、その時から闘うことになったら手強いだろうなと思っていた。俺はプロレスラーなので、試合ではインパクトしか考えていない。大会の中で一番良い試合をしたい。一番インパクトを残すような試合をしたいと今は考えている。野地選手に言いたいのは、ともに名前が上がるような試合をしようと。最後に、今回はヒールなので、ブーイングも宜しく。」

アイスマン選手から、今回のVS菊田早苗戦に向けてのメッセージ
「パンクラスで試合をするのが長年の夢だった。遂にその時が来たが、他のみんなは俺が菊田のかませ犬だと思ってるかも知れないけど、俺が今まで培ってきたもの全てを出して、菊田を全力で倒しに行く。楽しみにしていてくれ。」





野地竜太:前回の試合は非常に短い試合だったんですけど、すごい学ぶ点が多かったので、その反省を活かして、今まで練習をしてきました。相手の柳澤選手は、『K-1』の時も僕も見ていたので、強い選手だと思います。本当に柳澤選手が言った通りインパクトのある試合をして、そういう内容が出来ると思っています。自分の練習してきたことを出して、勝ちたいと思います。

菊田早苗:前回、あんまり良い試合が出来なかったので、今回は練習面でいろいろ変えて、何ヶ月も厳しい練習をしてきたので、今回は自分の力を出せれば良い結果が出ると思っています。アイスマン選手のコメントであったんですが、かませ犬とかそういう意識はまったく無く、いつもギリギリで闘っているので、本当にこう、今回はまぁ、相手云々というよりかは、自分との闘いなので、そういう相手のことを気にする余裕もなく、全力で勝ちにいきたいと思います。

菊田選手は練習方法を変えたということですが、具体的には?
菊田早苗:そうですね。やっぱりどうしても僕の場合、闘うことによって寝技が出てくると思うんですけど、一時は寝技しかやらないとか、バランス良く練習とか、いろいろ試していって、あまり成果が出なかったところがあるので。寝技中心ではあるんですけど、細かい作業の地味な練習を繰り返しやってきたり。やっぱり総合格闘技なので、いろんなことが出来て、そこでやっぱり「これ」っていうアイディアを持っている人が勝てると思うので、そういう流れの試合にしていきたいということで、そういう練習をしてきました。

寝技以外も練習していると。
菊田早苗:そうですね。(試合で)やるやらないは別にして、例えば膝蹴りの練習をやるとか、ボクシングの練習でも、絶対にやらないと思っていた、例えばアッパーの練習をするだとか、そういう、いろんな場面を想定しての練習を、細かい練習をやってきましたね。スタミナ面でもいろいろとやってきて。そういう中で、もっとこう、余裕を持って最後に寝技につなげたいなって感じになってきてるので。どっちかと言うと、今までは試合なんかでもプレッシャーを感じてたりだとかあったんですけど、今回に関しては相手は関係無くて、自分の力をどれだけ出せるのかなと。パフォーマンスをお客さんに見せたいので、楽しみにしてます。

菊田選手は、年末の試合に出るだとか、ホイス選手との試合に関してなど、いろいろあると思いますが、そのあたりはいかがでしょうか?
菊田早苗:そうですね。あの〜、ホイスに関しては、すぐには難しいと思うんですけど、絶対にやれると思ってるので、必ずそれは実現させたいと思います。ただ、今回は自分のパフォーマンスを見せるためにリングに上がりますけど、また年末はそのホイス戦とか、強豪選手に一歩でも近づけるように、例えばグレイシーファミリーだとか、そういうグレイシー系の選手と是非闘ってアピールして、来年あたりにそういうところを攻めていきたいと思ってます。ただ、今まで何度もやりたいと思ってもなかなかマッチメイクって難しいところがあるので、そうですね・・・(苦笑)、流れがあるので・・・(苦笑)。
尾崎社長:榊原社長の方に、菊田選手がホイス選手と闘いたいと言ってることについては、もう伝えてあります。ですから、私は菊田選手が一戦一戦こなしていけば、もしかしたらもっと早く可能性はあると思っています。
菊田早苗:ホイスとの闘いになれば、グレイシーに寝技じゃなく違う形で勝つ選手はたくさんいると思うんですけど、絶対自分は(寝技で)取れると思ってるので。何故かと言えば、今細かい練習もしているし、寝技に関してはどうしても警戒してくる選手が多いので、上手くいかないという場合も多いんですが、グレイシーはやっぱり寝技で当然勝負してくると思うので、そういう勝負になれば自分は絶対判定ではなく取れると思ってるので、その辺をアピールしたいと思っています。

野地選手は、初戦で反省点がいろいろ見つかったとのことですが、それは具体的には?
野地竜太:そうですね、実際ああいう負け方は、空手、キックを含めても初めての負け方だったので、ホントに一瞬一瞬が命取りになると言うか、そういうミスをおかさない、おかす確率を低くしていくのが練習だと思いますし、逆にそういうチャンスを増やしていくのも練習だと思うので、今まで頭では分かって練習してきたんですけど、実際ああいう体験をして、ホントに一瞬で終わらせることが出来る。逆に言ったら終わってしまうと感じたので、常にそういう意識で、特に打撃の練習なんかしてきたので、そういうところを出せれば良いなと思っています。

柳澤選手は寝技も上手い選手ですが、その辺に関してはいかがですか?
野地竜太:もちろんそういう状況になったら、対応せざるを得ないとは思うんですけど。まぁ、やっぱりやってみないとわからないところもありますので、チャンスがあれば僕が取るかも知れないし、ずっと防御になってしまうかも知れないし、まだ分からないんですけど、相手が寝技を仕掛けてきたら、それに対応するしかないと思ってます。まぁ、自分からいくことは、よほどのことがない限りは無いと思ってますけど。

菊田選手は、4月の試合が終わった後に「モチベーションが上がらない」というような発言がありましたが、どうやってモチベーションを上げてきたのでしょうか?
菊田早苗:ちょうど今、表紙になっている『ガテン』でも書いてある通りなんですけど(笑)、リフレッシュと言っても、一瞬だけで終わっちゃったりして、気持ちを入れ替えるのはなかなか難しいんですが、違う分野を経験して、それが良いリフレッシュになって、やっぱり自分の本来やるべきことと照らし合わせて、細かいことが抜けてただとか、職人の仕事を目の当たりにして、『自分も、もっとこういうことをやらなきゃいけない』だとか、いろいろこう、気付く場面が多くて、そうやってるうちに練習自体が深まっていって、自信も出てきて、そうなってくると早く見せたいなと。自分が最大に活かせる場はリングしかないので、試合へのモチベーションがデカくなってきたので、相手云々というよりは、早く自分のパフォーマンスを見せたいなと。今回の試合に限ってはそう思っています。繋げられるなら、年末に一気にいきたいなと思ってます。

違う分野とはとういうことですか?
菊田早苗:そうですね・・・役者業ですね。ちょっと真剣に一時期やってたんですけど、やっぱり似てる部分がすごくあって。いろいろそのへんで、出ることで、まぁ、試合がパッとしない時だったので、賛否両論あったと思うんですけど、やっぱり実際やってみて、マイナスは無いなと実感したところで、本当に良い経験が、こういう時期だからこそ出来たということで、本当に良かったなと思っています。