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このタイトルは新設の王座です。パンクラスで6個目のタイトルとなります。スーパーヘビーに関しましては、本当に私ども、タイトルを早く決めたいなというのがございました。今回、高阪選手を迎えて、現在スーパーヘビーで、パンクラスのリングで連勝を続けているウォーターマン選手とこういうカードを組めるというのは、非常にプロモーターとしても幸せな思いです。スーパーヘビーの迫力ある試合を、是非ご期待いただきたいと思います。 ■ 高阪剛選手 このようなスーパーヘビー級っていう、新設されるタイトルを、ロン・ウォーターマン選手という素晴らしいファイターと競い合うことが出来て、本当に光栄に思っています。この試合が決まってから、それこそ血のにじむようなトレーニングをしてきました。このタイトルを取るということを自分に対するプレッシャーとして捉えて、日々やってきましたので、後はもう、このロン・ウォーターマン選手に勝って、タイトルを手にしたいと思っています。 ■ ロン・ウォーターマン選手 まず、私も初代スーパーヘビー級の王座を賭けてのこの闘いに、出場出来る事を非常に誇りに思っております。最近の6年間でいうと、これほど試合に賭ける意気込み、集中力が増した事はありません。それぐらい、この試合に対しては、練習に対しても身が入っておりますし、必ず王座を取りたいという気持ちが非常に強いです。気持ちの上でも、精神的にも、肉体的にも高阪選手に全く劣っていませんし、負けるところは無いと思いますので、是非この試合にご期待下さい。 : 目の前でロン・ウォーターマン選手をご覧になって、改めてどう思いましたか? ■ 高阪剛:自分はこの前の記者会見の時に、一度お話ししたと思いますけど、このスーパーヘビー級っていうカテゴリー、いわゆる無制限の体重の中で、無制限の体格の選手と闘うことに誇りを持ってるんですよね。その中で、ロン・ウォーターマン選手というのは、その中でも、世界の中でもトップレベルの選手だと思います。そういう意味では、倒し甲斐のある選手だなと思っています。 : 思ったよりも大きいとか、印象としてはどうでしょうか? ■ 高阪剛:まぁ、普通ですね。はい。 : 「血のにじむような練習」とさっきおっしゃってましたが、お話し出来る範囲で作戦を教えていただけますか? ■ 高阪剛:いや、もう作戦どうのこうのって言うよりも、やっぱりスーパーヘビー級っていう、この中で闘い続けるためには、もう小細工無しで真正面から試合が出来ないといけないと思うんですよ。だから、明後日の試合もそういう風にしていきたいと思います。小細工抜きで。もう、正面からぶつかっていきたいと思ってます。 : 「血のにじむような練習」ということで、特に普段と変えた点とか、そういうところは何かありましたか? ■ 高阪剛:一番大きかったのは、やっぱりスパーリングですね。藤田(和之)選手であったりとか、パンクラスのチャンピオンである高橋(義生)さん。吉田秀彦、その他、ヘビー級で日本の第一線で活躍している選手達に協力をしてもらいましたので、すごく仕上がりの良い状態にもっていけたと思ってます。そういう選手達っていうのは手加減してくれないんですから。だから、こっちもケガするかしないか、倒すか倒されるかぐらいのギリギリのところでスパーリングこなしてきましたので。ここにこうして試合をするための準備が出来ているってことは、それを乗り越えてきたんだなと思っていただいて結構だと思います。 : ウォーターマン選手に高阪選手の印象をお聞きしたいのですが? ■ ロン・ウォーターマン:高阪選手の『U.F.C.』での試合を含め、何試合か観たことがあります。まず、技術的に非常に素晴らしいものを持っている選手だということは認めます。ただ、最近の戦績を見ると、それが活かされていない部分もありますので、勝機は私に充分あると思いますが、高阪選手のもう1つ素晴らしいところは、精神的にも非常に強いという面で、決して心が折れないというところだと思いますので、その点でも私は決して負けないつもりで試合に臨みたいと思ってます。 : 特に警戒している点は? ■ ロン・ウォーターマン:高阪選手は特にグラウンドが素晴らしいですけど、スタンドも出来ますので、全ての局面において警戒しなくてはいけないと思いますので、決して油断しないように用心してかかりたいと思っています。 : いつ頃から高阪選手に注目していましたか? ■ ロン・ウォーターマン:高阪選手は世界的に知られている選手なので、以前から意識の中にはありましたけど、高阪選手がパンクラスのスーパーヘビー級の初代チャンピオンになりたいという意思表明をして、それを聞いた瞬間から、是非自分との対戦が実現すれば良いなという、より具体的な意識に変わってきました。 : ウォーターマン選手はベルトというのは初めてですか? ■ ロン・ウォーターマン:今回、セコンドとして一緒に来ているスコット・アダムス氏がプロモートしている『W.E.C.』、ワールド・エクストリーム・ケージ・ファイティング・チャンピオンシップの、去年行われた大会で、世界ヘビー級選手権に出場して、その時にチャンピオンになって、それが初めてになります。今回チャンピオンになれば2度目ということです。 : 高阪選手に。お話し出来る範囲で結構ですが、ロン・ウォーターマン選手の穴というのあれば、どの辺だと思いますか? ■ 高阪剛:それは言えないでしょう(苦笑)。まぁ、試合っていうのは、とにかくリング上がって始めてみないと分からないものなんですけど。自分は特にそういう、リングに上がってゴングが鳴ってから組み立てていくっていう形でいつも試合をやってますので。まぁ、あったとしても言えないし、リングの中で見つけられれば良いなと思ってます。 : 同じ質問をウォーターマン選手に。 ■ ロン・ウォーターマン:先ほども申し上げましたが、高阪選手はオールラウンド・ファイターで、寝ても良し、立っても良しですので、これといった弱点はありません。ただ、勝敗を分けるのは、いかにこのベルトに対する執念が強いかという点だと思いますので、それが勝敗を左右するのではないでしょうか。 |