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: いよいよ明日に迫った後楽園ホール大会で、折橋 謙選手(チームPOD)との対戦が決定している太子郎選手ですが、今回のvs折橋戦のお話をうかがう前に、前回の試合、7月(後楽園ホール大会)のvs米屋利展(AACC)戦についてお聞きしたいと思います。総合、そしてパンクラスデビュー戦となったあの一戦を、先ずは太子郎選手の方で振り返っていただけますか? ■ 太子郎:そうですね・・・練習してきたことが出せて、一番良い形で勝てたから良かったんじゃないかなって思いますね。 : 試合当日、会場の後楽園ホールに向かっている中での緊張感っていかがでした? ■ 太子郎:いや、特に緊張感はなかったですね。 : では、実際に後楽園ホールに入って、試合を迎えるまでの時間はいかがでした? ■ 太子郎:そうですね・・・本当に楽しみなだけだったので、特に問題なかったですね。 : 入場曲が鳴って、花道を歩いてリングに入って、いよいよ試合開始を告げるゴングが鳴る前に米屋選手と向かい合った時の心境はいかがでした? ■ 太子郎:「あ〜、後楽園ホールってそんなに広くないんだな」って思って、あと、「お客さんとの距離も結構近いんだな」って実感しましたね。 : それでゴングとともに試合が始まって。時間的には僅か15秒という本当に短い試合でしたけど、試合中は結構冷静にいられたのでしょうか? ■ 太子郎:そうですね。冷静と言えば冷静だったと思います。 : あの試合内容は作戦通りでした? ■ 太子郎:作戦通りと言えば作戦通りでしたね。 : 今だから明かせる、あの試合での作戦というのはどういうものだったのでしょうか? ■ 太子郎:まぁ、でも、相手もどういう出方をしてくるかわからなかったので、様子を見ながらって感じだったんですよね。それと、練習してきたことの結果が出たっていうだけで、特に考えることはないですね。 : もっとリング上にいたかったっていうお気持ちはなかったですか? ■ 太子郎:それはなかったです。でも、やっぱり爽快でしたね。勝利して勝ち名乗りを受けると。ホント爽快でした。 : 総合のデビュー戦だったので、もちろんKO勝利というのは初めての経験だったと思いますけど、KO勝ちということに関してはいかがですか? ■ 太子郎:あんまり手応えとか、感触はなかったですけど・・・。まぁ、試合のリズムと言うか、試合当日の一日の流れとかがわかって勉強になった試合でしたね。 : ご自分であのデビュー戦に点数を点けるとしたら、100点満点中、何点でしょう? ■ 太子郎:ん〜、それでも60点ぐらいじゃないですか。 : 足りない40点というのは、どの辺でですか? ■ 太子郎:まだまだ全然100点って・・・。もっとこう、頂点に近づいて、そういった時に、結果が出た時に良い点数が出ると思うので。まだまだ60点もいってないんじゃないですかね(笑)。 : ご自分的には、あの試合内容と結果は、全然思っていた以上の出来だったのでしょうか? ■ 太子郎:ど〜ですかね・・・。まぁ、あんなもんじゃないですかね(苦笑)。 : 同じ日の【DAY TIME】に、チームメイトの野地竜太選手(パンクラスMEGATON)と三浦広光選手(パンクラスTOKIN)がデビュー戦を行って、MEGATON&TOKINとしては2連敗で太子郎選手の試合を迎えることになりましたけど、その辺でのプレッシャーはなかったですか? ■ 太子郎:ん〜、特には意識してなかったですね(笑)。 : 野地選手の試合はご覧になりました? ■ 太子郎:見てましたね。 : どうお感じになりました? ■ 太子郎:まぁ、ホントに呼吸って言うか、間合いって言うか、その辺が難しい競技だなってあらためて・・・。 : 気持ちが引き締まるというか、そういう良い効果はありました? ■ 太子郎:そうですね。やっぱりあれだけの選手でも、デビュー戦はああいう結果になることがあるんだなって実感しましたね。 : 試合後の周りの皆さんの反応はいかがでした? ■ 太子郎:やっぱり喜んでいただきましたし、「また頑張れ」って声をかけていただいて、それが励みになりますね。 : わかりました。では、衝撃の15秒KO勝利で終わった7月の試合から4ヶ月を空けての今回のvs折橋戦ですけど、この4ヶ月間は何に力を入れて練習を積み重ねてきたのでしょうか? ■ 太子郎:総合に向いているような身体にするために、先ずは身体作りを中心に置いて、それから7月のデビュー戦に向けたトレーニングの倍以上のトレーニングをしてきました。7月の試合で良い結果が出たから、すぐに次の試合をっていうわけではなくて、「少し時間を下さい」と周りの人たちには伝えましたね。もっと自分を追い込んでいきたいし、もっと体調を整えていきたいということも伝えて、それで今回、良い感じに乗れて来て。でもまぁ、それでもまだまだ足りないとは思うんですけどね。でも、今は調子が良いし、自分自身納得のいく調整具合になってきたので、試合が楽しみです。 : 対戦相手の折橋選手は、6月の後楽園ホール大会でIRO関選手(パンクラスMEGATON)と対戦して、ひと悶着を起こした選手です。もちろん太子郎選手もその件はご存知だと思いますが、そういうことがあった選手との対戦が決まった時の心境っていかがでした? ■ 太子郎:ん〜、まぁ、特にアレですけど・・・まぁ、一人の選手としか見てないので、そんなに感情的になることもないですね。ホントに普通の一選手と試合をするっていうイメージで、特に意識はしてないです。練習してきたことを出すだけですね。 : MEGATONのその他の皆さんの反応はいかがでした? 今回の試合に向けて、何か言葉をかけられたりってことはありました? ■ 太子郎:いや、特にはないですね。 : IRO関選手からは何かありました? ■ 太子郎:ん〜、そんなに・・・。特にはないですね。まぁ、アドバイスしてくれてたかも知れないですけど、あんまり聞いてなかったような・・・(苦笑)。 : ・・・(笑)。では、本当に、6月の折橋選手とMEGATON勢のゴタゴタは、太子郎選手の中では全然意識していないという感じですね。 ■ 太子郎:そうですね。はい。ただ一人の選手と試合をするってことだけで。 : 折橋選手にはどのような印象をお持ちですか? ■ 太子郎:「IRO関に勝ったんだ」っていう・・・。 : 何か特に気になる点とかってありますか? ■ 太子郎:いや、別に。そんなに・・・。ホントに自分のやってきたことを出せれば、それで良いと思ってるので。 : デビュー戦をあれだけ見事な勝利で飾ったことで、今回プレッシャーはないですか? ■ 太子郎:いや(笑)。全然感じてないですね。プレッシャー・・・ないですね。楽しみですね。 : では、今までお話ししてきたことと被ってしまうかも知れませんが、今回の試合で太子郎選手が大事にしたいと思っていることは何でしょうか? ■ 太子郎:そうですね・・・やっぱりやってきたことを出せれば一番ベストですね。自分が練習で積み重ねてきたこと、指導していただいたことを。チームのみんなが練習に付き合ってくれて、稽古をつけてくれたことを出せれば、一番ベストだと思ってます。 : 今回の勝ち方って何か考えていますか? もちろんお話し出来る範囲で構いませんので。 ■ 太子郎:まぁ、相手の出方にもよるだろうし。特には意識してないですね。 : 前回の試合ではパンチしか見ることが出来なかったので、やっぱり太子郎選手は大相撲ご出身ということで、組んだ時の太子郎選手を見てみたいっていうのがファンの皆さんの中にもあると思いますけど、その点に関してはいかがですか? ■ 太子郎:まだちょっと、今までの総合格闘技では出たことのないような技も研究して、それを出せれば良いなと思ってます。 : それは敢えて狙うというものではなく、流れの中でチャンスがあればということでしょうか? ■ 太子郎:そうですね。はい。 : パンチで勝てればそれで構わないし、組み技勝負になったら、それはそれで構わないという感じでしょうか? ■ 太子郎:そうですね。 : 勝ち方に対しての拘りはない? ■ 太子郎:そうですね(笑)。やっぱり相手の呼吸とか出方とかもあるので。「これで勝ちたい」とかっていうのに固執する気もないですね。 : わかりました。では、ちょっと話題を変えて。先日、ボクシングの元WBA世界スーパーフライ級チャンピオン、飯田覚士さんにパンチの指導を仰いでましたけど、元世界チャンピオンにパンチの指導をしていただいての感想を教えて下さい。 ■ 太子郎:本当にご指導していただいてありがたい限りで。まぁ、ボクシングの基本中の基本って言うんですか?そういうのと、大相撲の突っ張りや張り手といったものの良いところ同士が噛み合えば、より一層パンチ力が増したり、良い形で試合が運ぶんじゃないかなと思いますね。 : パンチのコツのようなものは掴めたのでしょうか? ■ 太子郎:そ〜ですね・・・やっぱりいろんな競技で勉強することばかりなんですけど、またあらためてボクシングの凄さというのを勉強させていただいて。やっぱり間合いですね。それがあらためて大事なことがわかって。「この距離から?」っていうことでもまた驚かされたり。 : わかりました。では、これで最後です。今回の太子郎選手の試合を楽しみにしていらっしゃる皆さん、そして太子郎選手の豪快な勝ちっぷりを期待していらっしゃるファンの皆さんにメッセージをお願いします。 ■ 太子郎:はい。これまでやってきたことを一生懸命出して、良い試合をしたいと思います。よろしくお願いします。 ■ 太子郎選手database |