試合の感想をお願いします。
伊藤崇文:今迄KOで勝った事が無かったので嬉しいんですが、その後にワ〜ッと喜びたかったんですが、一瞬、今の自分の現状とismの現状を考えたら、大きく喜べなかったのは事実です。初めてリング上で感情を抑えた感じがします。だから相手のパンチとか全部見れてたんです。それでああいう攻撃が出来て、最後もいつもならワ〜ッと行ってたと思うんですよ、僕の性格上。膝蹴りからストレートっていうのは、ずっとキックの先生に習ってジムでやってた事なので、それが出せたのは凄く良いと言うか、結果に繋がったので。今日は寝技でも行こうと思ったんですけど、最初にタックル切られたんですけど、全体的に冷静に見えましたね。ただ一番痛いのは、ismの今の状態と、近藤が「勝つパンクラス」と言ってからの状態と、自分の今の状態を考えて、リング上で大声で叫んだりという感情は何か一瞬頭の中を横切ったんですが、今冷静になると大人しかったと思いますね。

マイクがあるかなと思ったんですけど。
伊藤崇文:絶対にやらないんでマイクは。リング上できっちりやっていく良いスタートだと思うので。一番痛いのは、さっきも言った、ismの現状と自分の現状を考えると、どうしても感情を抑えてしまうところだったので。まだ大声で喜べる所ではないので。KOしてからの自分は全部スローモーションでした。まだismが笑う時ではないです。自分も笑う時じゃないなと思いましたから。今日もメインがismの選手は絡んでません。新年1発目からこういう状態ですから。自分が絡んでいるのが一番説得力もあって、自分の満足にもなるから良いんですけど(笑)、自分の立場上全体的に考えないといけない。この状態は(メインにismの選手が絡んでないのは)僕的には嫌ですね。最低でも第1試合に僕か(佐藤)光留が出てれば良いなと思ったんですけど。とりあえず初笑いではないですね。謙吾がきっちり勝ってくれれば、良いスタートだなという事だと思います。初笑いでも、嬉しいでも、万々歳でも、一切ないです。笑う状態でもないです。

総合で1勝挟んでからキックの試合に出場したいとのことでしたが?
伊藤崇文:考えますね。去年の2連敗が大きいので、1個、2個挟んででも。そんなにキックは焦ってないので。近い内に行こうというのは、頭の中では思ってるんですけどね。ウェルターのベルトも欲しいし、キックは次の、1回出たら終わるものではないので。以前インタビューでも話してますが、僕がデビューする時に、皆から「お前、デビューして良いぞ」という後押しがあって、自分も「俺なら行ける」という自信があったし、キックもその状態に持っていきたいので。周りが良いと言ったところで、僕がちょっと、「ん〜?」というのがあれば、勝つのに近いとは思わないので。今日のところは良いスタートでした。ベルトが賭かるなら同門でもやります。理想は1位からうちの選手が並んでれば。他団体の選手が上がって来ても、(ismの選手が)勝ってしまうからタイトルマッチはism同士になってしまうくらい。他団体が上がるけど、昔のパンクラス同士があたっていた様なパンクラスが良いですね。僕等が主役ですから。外に出た時も僕等が主役じゃないと。

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