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: 5月1日(日)横浜文化体育館大会まであと3日となりました。今大会のセミファイナルで、ウェルター級の暫定王者、井上克也選手(和術慧舟會RJW)とのタイトルマッチが決定しているアライ選手ですが、今回の試合は、昨年11月・後楽園ホール大会でのvs野沢洋之(スタンド)戦以来、約半年ぶりの試合になります。そこで先ずは前回の試合、vs野沢洋之戦について少しうかがいますが、2ラウンドに見事なハイキックでKO勝利を飾ったあの一戦について、今はどのような感想をお持ちですか? ■ アライケンジ:気持ち良かったですよ。満足いく闘いが出来たと思います。野沢選手も僕が思ってたように強かったですし、その強かった選手に勝てたという満足感もありました。もちろん反省している部分もありますけど(苦笑)、自分の中で満足している部分もありましたね。 : あのハイキックは狙い済ました一発でした? ■ アライケンジ:そうですね。あの前に色々伏線を張っていたので。それが最後にドンピシャでハマったって感じですね。 : 作戦通り? ■ アライケンジ: 作戦通りというか、その時の流れの通り。僕は作戦をいつも立てないので。その時の試合の流れを見て、相手の空いてる所を、あと、相手のミスを出させてそこを狙ったって感じですね。 : 試合後の、周りの皆さんの反応はいかがでした? ■ アライケンジ:「良かった」とか「面白かった」って言ってくれる人が多かったので、自分的にはすごい満足していますね。自分も満足出来て、観ている人も満足出来るような試合をいつもしたいと思ってるので、そこは僕らしい試合が出来たかなって思ってます。 : では、そのvs野沢戦から約半年が経ちましたが、この半年間はどのようなことに重点を置いて練習を重ねてきたのでしょうか? ■ アライケンジ:そうですね・・・以前からの色々な反省点を自分なりに改善しながら・・・あと、トレーナーに見てもらいながら色々なおしたり・・・。それと、もっと上手くなるため、強くなるために練習をしてきました。 : この半年間でのご自分の成長度という点ではいかがですか? ■ アライケンジ:それはもう、昨年11月の時よりかは格段に良い状態になってると思います。心も身体も技術も、3つとも全てアップしてると思うので、去年11月よりも全然良い試合をお見せ出来ると思います。 : 手応えはありますか? ■ アライケンジ:ありますね。そういうのって、毎日徐々に感じたりしてるので、その積み重ねでドンドン大きなものになっていると思います。 : では、昨年11月よりも格段に良い状態で臨む今回のvs井上戦ですが、当初は長谷川秀彦選手(SKアブソリュート)との試合が予定されていました。しかし、今大会で井上選手とウェルター級王者決定戦で闘う予定だった北岡 悟選手(パンクラスism)が欠場となり、ウェルター級暫定王者に就いた井上選手の初防衛戦の相手にアライ選手が急遽抜擢されて、今回のvs井上戦が決定しました。長谷川選手との対戦から、井上選手とのタイトルマッチに対戦カードが変わったことをお聞きになった時はどのような心境でした? ■ アライケンジ:ビックリしましたね。でもまぁ、闘う準備、試合する準備は出来てたので、「あぁ、相手が変わったな」ってぐらいですね。 : パンクラス・ウェルター級でトップを走っている井上選手との対戦、しかもタイトルマッチでの対戦ということで、何か考えることはありませんでした? ■ アライケンジ:いや、僕はいつも試合をする時は勝つことしか考えてないので。だから次は井上選手に勝つっていうことだけでしたよね。 : 気持ちの切り替えはすぐに出来ました? ■ アライケンジ:出来ましたね。って言うか、試合する準備は出来てたので。僕の場合は、試合するってことが決まれば、相手は誰であろうがやることは同じじゃないですか。僕のスタイルっていうのは。殴って蹴って勝つ、ぶっ倒して勝つしかないので。だから別に・・・対戦相手がアイツになったからこういう作戦を考えなきゃとか、こんな対策を練らなきゃとか、そういうのはあんまりないですね。 : では、井上選手に対してはどのような印象をお持ちですか? ■ アライケンジ:強い選手ですよね。強くて良い選手だと思います。 : どこに強さを感じますか? ■ アライケンジ:“際”? どの選手も多分そうだと思いますけど、“際”が強い選手って絶対強い選手だと思うので。そうですね・・・“際”が強いと思います。〜〜際。 : 今回、アライ選手としては初のタイトル挑戦ということになりますが、その辺は意識しますか? ■ アライケンジ:いや、特にそれほどはしてないですね。ただ強い選手と闘えるチャンスっていうことが嬉しいです。タイトル云々というのは意識してないですね。勝つことしか考えてないので。 : では、今回のvs井上戦で、アライ選手はご自分にどんなことを課して試合に臨むのでしょうか? ■ アライケンジ:そ〜ですね・・・ん〜、やっぱり試合って、ペースの取り合いじゃないですか? だから最悪自分のペースを掴めないにしても、相手には譲らないっていうか。そういうのがすごい重要だと思うんですよ。相手がペースを掴みにきたのを掴ませないで、それで自分のペースに持ち込むというか。そういう、流れの掴み方?だと思いますね。流れの引き寄せ方とか、そういうことがすごい重要だと思います。必ず流れは来ると思うので、それを掴めるか掴めないかですね。 : そこが勝負のポイント? ■ アライケンジ:そうですね。だからそこですね。そこでしっかり流れを掴んで、一気に自分のモノにしてしまう。それが大事だと思います。 : わかりました。では、今後のお話を少しだけ。今回のvs井上戦に勝利すれば、暫定ではありますがその腰にウェルター級のベルトが巻かれます。ウェルター級の暫定王者として、今後何か考えていることはありますか? ■ アライケンジ:とりあえず、その後はもっと強い選手と闘えるわけじゃないですか。それが嬉しいというか。あと、どうしても倒さなきゃいけない人がいるので、その人を早く振り向かせたいですね。 : 振り向かせたい人との対戦は年内を考えていますか? ■ アライケンジ:ん〜、そんなに僕は焦ってないんですよね。焦ってないけど、それも流れとかだと思うので。今回のタイトルマッチと同じで転がり込んで来るかも知れないし、転がって来ないかも知れないし(苦笑)。まぁ、流れだと思うので、その流れに任せますね。焦ったりはしてないです。 : では、ご自分のお話からちょっと話題を変えて。“ismの道場王”伊藤崇文選手のキックデビュー戦(4/17・全日本キック・後楽園ホール大会)を会場でご覧になっていましたが、どんな感想をお持ちになりました? ■ アライケンジ:いや〜、良かったですね。良い勝ち方だったと思います。すごい自分の励みにもなりましたし、すごく努力している姿も見てましたし。だからすごい良かったと思います。 : 自分も挑戦してみたいなっていう気持ちにはなりませんでした? ■ アライケンジ:あ〜、今は自分の試合があるじゃないですか。そっちで頭がいっぱいなので、やってみたいなとはあまり思わなかったですけど・・・。でも、チャンスがあればやってみたいって思うかも知れないですね。 : 勝利した伊藤選手に何か言葉を贈るとすれば? ■ アライケンジ:ん〜、試合翌日にメールで「おめでとうございます」とか「かっこ良かったです」みたいなことを送ったんですけどね(笑)。だからあらためて言うことはないんですけど・・・まぁ、ホントかっこ良かったですね。 : わかりました。では、これで最後です。今回のアライ選手の試合を楽しみにしている皆さん、そしてアライ選手を応援している、アライ選手のベルト姿を期待しているファンの皆さんへメッセージをお願いします。 ■ アライケンジ:そうですね・・・僕の試合はいつも皆さんを喜ばせることを心掛けているので、また楽しんでもらえるように頑張ります。そして綺麗なKOで勝ちたいと思います。期待して下さい。 ■ アライケンジ選手database |