今回パンクラスに初参戦となりますが、そのきっかけを先ずは教えていただけますか?
宮川博孝:「今泉(堅太郎)選手と対戦しませんか?」というオファーを頂いて。『修斗』ってアマチュアからあって、ピラミッドになっているわけじゃないですか。そのランキングで1位になった選手と、今度の試合でプロ4戦目の僕が闘える機会は、そうそう無いので、 おいしいと(笑)。

きっかけは、相手がおいしいからですか?(笑)。
宮川博孝:言っていいのかなぁ・・・あんま知らなかったんですよ。『修斗』さんの選手と自分が交わるとは考えなくて、『DEEP』さんの選手や『パンクラス』さんの選手とは、何となく「やるのかなぁ」って思ってたんですけど。『修斗』さんの選手は全然考えて無かったんですね。けど、1位って聞いて、「やります!」って返事しました(笑)。その後、ビデオをもらって見てみたら、「あぁ、強いな」って思いましたね(笑)。

では、試合が決まってから初めて今泉選手の試合をご覧になったという事ですか?
宮川博孝:そうそうそう。初めて見ました。

それまでは、あまり今泉選手のことをご存じではなかったと。
宮川博孝:名前はもちろん知っていますよ。あと、お子さんがいるとか、仕事をちゃんとなさっているとか、凄くしっかりしている方だなぁと。でも、実際に試合を何回も見たとかは無いですね。

宮川選手を『ZST』の代表という見方をする方もいらっしゃると思いますが、その辺についてはいかがですか?
宮川博孝:自分は『ZST』の生え抜きの選手で、『ZST』をホームリングだと思っているんですけど、所(英男)選手や、小谷(直之)選手とはちょっと差があると思うんですよ。実績とか知名度とか。そこに追い着くために外のリングに出て、大物を喰おうと思っているんですね。もちろん『ZST』とか、『リングス』の選手という目では見られるとは思いますけど。

試合が近づいてきましたが、現在のコンディションはいかがですか?
宮川博孝:今回はケガも無く絶好調です!

今年の1月23日(日)の『ZST GP-2 ファイナルステージ』以来、約半年振りの試合で、その間ケガをしていたと聞きましたが、現在ケガの状況はいかがですか?
宮川博孝:試合中にタックルに入って、その時に肉離れを起こしたんですけど、もう今は全く問題ないですね。

師匠の高阪 剛選手がパンクラスのスーパーヘビー級の王者ですが、同じリングに立つという事に関していかがですか?
宮川博孝:同じリングに立つこと自体初めてなんですよ。すごい、不思議な感じですね。でも、光栄ですね。

今回、パンクラスのリングということで、『ZST』とはルールも大きく変わってきますが、その辺はどのようにお考えですか?
宮川博孝:考えてないですね。バーリトゥードの試合でもルールを守るだけで、セオリー道理の試合をする必要は無いと思ってますので。

一番の大きな違いは、グラウンドでの頭部への打撃の有り無しだと思いますが、その点についてはいかがですか?
宮川博孝:あった方が断然楽ですよ。『ZST』だとせっかく上をとっても直ぐにブレイクがかかってしまいますし、パウンドが有った方が極めに来ないんですよね。なので、やられる確立は減りますよね。僕的にはすごい楽です。

パウンドをしようとは考えていますか?
宮川博孝:空いていたら殴ります。だからって、コツコツいくとかは無いですね。

今回対戦する今泉選手もパンクラスは初参戦になりますが、初参戦者同士の対戦という点に関してはいかがですか?
宮川博孝:ビックリしました! お話をもらった時にアレって思いましたよ(笑)。パンクラスさんのリングで『ZST』と『修斗』の選手が闘うのは、何か斬新だなぁって思いましたね。

パンクラスでの今後の目標などを教えて下さい。
宮川博孝:とりあえず、次、勝って・・・勝つというよりも、控え室に戻った時に「あぁ、良くやったなぁ」って自分が満足出来るような試合がしたいですね。それによって、お客さんや周りの人が評価してくれたら嬉しいですね。

では、今後闘ってみたい選手はいらっしゃいますか?
宮川博孝:僕は『ZST』のジェネシスから上がってきて、パンクラスの志田(幹)選手やNUKINPO!選手はゲートからの実績の積み重ねがあると思うんですよ。だから、これから初めて上がる人が、いきなり「前田(吉朗)選手とやりたい」とかじゃなくて、実績を上げていく過程で、そうゆう話が自然に出てくるようになれば考えたいですね。先ずは、一戦一戦しっかりとやりたいです。・・・アッ! クレイジー・ホースとはやりたいですね(笑)。全く打撃は付き合わないで、足関ですぐに勝ちたいですね。

意外な選手の名前が挙がりました。
宮川博孝:あと、ジェンス・パルヴァー。何かがズバ抜けている選手が好きなんですよ。そこで勝負したら絶対に勝てないけど、こっちに持ってくれば勝てるかもみたいな。まぁ、パルヴァーはもうちょっとオールラウンダーですけど、クレイジー・ホースなんて寝技全く出来ないでしょ(笑)。

今までの話とはチョット変わりますが、猫と読書がお好きと聞きしました。好きな猫の種類とお薦めの本などを、何か教えていただけますか?
宮川博孝:猫は自分が飼っていて、ただ単に好きなんですよね。

ちなみに何という種類の猫ですか?
宮川博孝:何だろう? 日本の猫ですね。白と黒のブチ猫ですね。

本は、ずっとお好きなのですか?
宮川博孝:そうですね。ずっと読んでいますね。

好きな作家さんなどはいらっしゃいますか?
宮川博孝:重松 清さんとか、東野圭吾さんですね。

ミステリー系の作家さんがお好きなんですね。
宮川博孝:そうですね。やっぱ、ヒューマニズムじゃないですか。

では、最後にファンの皆さんにメッセージをお願いします。
宮川博孝:今泉選手は最後の終着点としてパンクラスに着いたと思いますが、僕は出発点なので。お客さんは僕のことを知らないと思いますし、皆さんは僕が負けると思ってるかも知れませんが、どういう結果になろうとも、相手に「やらなければ良かった」って思わせるような試合をします。『修斗』さんのトップクラスの選手とやるわけですから、普通の試合をしたら勝てないのは分かっているので、引きずり込みます。自分の世界に。そうすれば、勝っても負けても試合を作ったのは俺ということになるので。自分はプロのファイターなので、試合を楽しみにしていて下さい。

宮川博孝選手database