試合を振り返っていかがですか?
河野真幸:振り返って? いや、緊張しましたね。

入場曲も色々アレンジしてましたね。
河野真幸:ハッハッハッ(笑)。はい、小細工を。汚い手でウケを取ろうと頑張りました。

『全日本プロレス』へのお気持ちを表していました?
河野真幸:ん〜、って言うか、自分の持ってるキャリアというのは『全日本』の1年なので。そこのリングでお世話になった人の歴史的な一言を色々並べて。まぁ、先も長かったんですよ。あの後ずっと。3分間ずっと入り続けたんで。でも、そこまで待たしちゃったら悪いなと思って。

試合の出来としてはいかがですか?
河野真幸:出来? え〜、え〜っとですね、至って健康に、無事、五体満足にリングを降りれたので。そして、ちょっと、まぁ、自分の考えてた通りに一本取れて。「負けても勝っても一本」って言ってたので、その一本は取れましたから。

腕で取るのは狙っていたのですか?
河野真幸:えっとですね、アームロックは(『全日本プロレス』の)最後の試合で嫌というほど師匠にかけられて。嫌味かっていうぐらいに腕を攻められまして。教えてもらったので(笑)。体を通して教えてもらったので。まぁ、それも・・・。

※ここで『全日本プロレス』の宮本和志選手が、「河野、おめでとう!」とインタビュー・ルームに姿を現す。続けて宮本選手が「勝ったから、町田で祝勝会しようよ」と言うと、河野選手は「良いっスよ。でも電波に乗るから。恥ずかしいですよ(苦笑)」と応対。最後に河野選手は「ありがとうございます。行きます。後楽園か代々木。両方、応援に行きます」と宮本選手にエールを贈る。

今は「ホッとした」というのが一番ですか?
河野真幸:そうですね。やっぱり何て言うんですかね? プロレスの時にお客さんの前で、リングの上で見せるっていうのは慣れてたんですけど、そのリングの中の内容がちょっと違うので。自分の中ではやっぱり緊張とかもあって。リングの中は怖かったです。だけど、まぁね、本当に試合の直前にですね、師匠にプレッシャーをかけられて(笑)。(師匠が)控え室まで来て。「エッ!」って。諏訪間とか雷陣とか宮本さんとか、お世話になってる先輩、後輩、関係者とかみんな来てくれたので、やっぱり格好良いところを見せたかったですよね。

武藤選手が「シャイニング・ウィザードを出さなかったじゃねぇか!」って怒ってましたが?
河野真幸:えっとですね・・・、物理的に形にならないですね(笑)。いや、大丈夫ですよ、大丈夫。とっておきは後で出さないと。もうとっておかないと。いや、いつか出しますよ、僕。

今回は総合初戦でしたが、今後については?
河野真幸:そうですね。とりあえず今日はスタートラインに立てたので、これからはまぁ、頃合を見て、「面白いな」っていう人がいれば声をかけて頂ければ助かります。だから、もう前向きにどこでも。また(『全日本プロレス』を)辞めた時と一緒です。これで胸張って『全日本』の会場にプロレスを観に行けます。いや〜、もう負けたらね・・・。これで堂々と。「ウェ〜、来たぞ」ってやろうかなって。今だから、僕だけの勝ちじゃないので。もう色んな人のお世話になって、色んな人に迷惑かけてここまで来たので。まぁ、今日からもまた迷惑をかけ続け、お世話になり続けとやりますけど(笑)。でもまぁ、一応勝つ事を報告する事で、ちょっとは恩返し、色んな人に恩返しが出来るかなという。結果を出す事でアレなんで。

「声をかけてもらったら」という話ですが、今後の目標なり、タイトルとか闘いたい選手とか、自分からは具体的に何かありますか?
河野真幸:どうですかね・・・。まぁ、別に僕からは特に無いですね。あるとすれば、武藤敬司ぐらい。師匠なんで。

『HERO'S』や『PRIDE』など、色々舞台はありますが、出たいと思う所は?
河野真幸:特にないですね。自分はフリーの、個人としてやってるので、話があればOKです。

以前、ミルコ(・クロコップ)選手に対戦要求をしましたけど?
河野真幸:ん〜、1回勝ったぐらいで「俺とやれ」とは言えないんで。結果を残して勝ち続けたり、色々見せていく事で、「やったら面白いな」と周りの関係者に思わせたところで、初めて武藤さんに引っぱたかれないで済むかなと。

次の試合はいつ頃を考えていますか?
河野真幸:明日でも出来ますよ。プロレスラーですから。7連戦、8連戦。ケガしなければいつでもOKです。

試合前の控え室では、武藤選手から何を言われたのですか?
河野真幸:笑顔一つですよ。意味深な笑顔でニタ〜っと笑って、握手して、「後ろの方で観てるわ」と。

「勝て!」とか、そういう事は?
河野真幸:そういう事はなかったですね。意味のありそうな握手をして終わりです。でも、最後にトロフィーを見せてやってやったんで。はい。一応僕の、僕が原因で武藤さんを違う世界に巻き込んでやる。勝ったんで何でも言えますね(笑)、無事に終わったんで。

今の練習は?
河野真幸:寝技も打撃もやってます。スパーリングの中で打撃も寝技もやってます。あとはムエタイのジムに通ったり、ボクシングのジムに個人的に通ったりと。
(※【佐藤光留 vs 小椋誠志】戦の終了のゴングを聞いて)どっちが勝った?

佐藤選手ですね。スリーパーホールドで。
河野真幸:オオッ! 一応合同練習したから(笑)。投げたんですか?

いえ、グラウンドで。
河野真幸:オシッ! 俺も勝ったし。

今後、総合格闘家として強化していきたい事は?
河野真幸:ん〜、何とかして相手を片ヒザ立ちさせる方法を考えたいです。勝つためのプロレス殺法ですから。本当に真面目にね。人はやってないですから。アレンジとか、何かを加えれば効果的な事になると思うんですよ。それは日々考えているので、それを出すチャンスがあれば、ドンドン出していきたい。今日はそういう場面が無かったと。そろそろ佐藤(光留)さんが来るから終わらないと。いや〜、トロフィーもらっちゃった。初めてもらったな。

初トロフィーですか?
河野真幸:初です。プロレスのタイトルも獲った事ないし、勝利者賞とか、そういうのもないし。まぁ、良いじゃないですか。何でもありですよ。勝っちゃったから気分良いですから。すいません、僕の欲望に付き合ってもらって(笑)。今後も巻き込みますので、よろしくお願いします。

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