第1試合 ライト級戦 5分2ラウンド

井上和浩
(インプレス)

飯田崇人
(和術慧舟會A-3)
不戦勝/計量オーバーによる
■井上和浩(68.2kg)
■飯田崇人(再計量待ち)
レフェリー:大藪吉郁

前日計量を2回行い、当日計量も飯田選手はパス出来ず、契約体重違反で井上選手の不戦勝でした。梅木レフェリーに、この件を確認したのですが、当日計量を行った際、前日計量よりも重くなっていたそうです。その辺、本当に下げようと思ったのか否か、です。ただ、何年か前からボクシングの世界で言われていますが、当日計量で無理な体重コントロールを行った際に、大きな事故の例が多い。ですが、今回は基本的には減量ミスです。各選手、だいたい何日位で、これ位体重が落ちるだろうというのを持っていたりします。

私の身体理論の中に、人の身体は常に不安定なものというのがあります。それを基本に話をするならば、身体は自分で気づかない部分で、日々加齢しています。そういう物の中で、代謝能力、成長ホルモン、色々な体内の変化を与える物から何から、常に一定ではありません。そういう意味では、なるべく早めに契約体重に近づけて置く事は、絶対に必要です。これも言ってしまいますが、体重が重いから強い、という物でもありません。自分の適正体重で動ける事が最高のパフォーマンスを行えます。増量=パワーが付いた、というのは勘違いです。逆にそれを基本にしたならば、出力は体重が軽くなると使えないという事になってしまいます。そういう意味では、自分の適性体重を日常で把握し、契約体重が適正体重の範囲外ならば、無理な体重枠を設けない事、この階級でなければという固執をしない事が重要だと思います。逆に井上選手はコンディションの仕上がりが良かった様なので、リングの下から見ていて、試合をしている姿が見たいなと思いました。井上選手はこれに懲りず、良い調整をして、その中で良い試合をしてもらいたいなと思います。

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