今日は仕事を辞めて、格闘技一本の生活に絞り、以前からの目標であった前田吉朗戦を終えた志田選手に、現在の心境をお聞きしたいと思ってます。
志田幹:どういう心境かって、負け犬に鞭打っても何も出てこないですよ(苦笑)。

そう言わずお話を聞かせて下さい(笑)。9月4日梅田ステラホール大会でのvs前田吉朗戦から約1ヶ月がたちましたが、試合後はどのように過ごされてたんですか。
志田幹:何箇所かケガをしてて、ケガの治りが遅かったんで、もうずっとは休んでましたね。で、ようやく今日から体を動かそうかなって。年内に試合できればなと思ってます。

試合のビデオはご覧になられましたか。
志田幹:観てないですね。試合に関しては、何のコメントもないですね、負けちゃったんで。完敗です。

でも、試合に関してのお話をもう少しお聞きしたいんですが、2年前に前田選手と対戦した時と比べて、今回対戦してみての印象はいかがでしたか。
志田幹:別に、比べてっていうのはあれですけど、どうだったんですかね・・・。変わらなかったんじゃないですかね。同じようなもんでしたね。強かったのは強かったんですけど、印象が前やった時と凄い変わったっていう感じはなかったですね。

試合展開としては、打撃の攻防に終始した展開だったんですが、所々前田選手が志田選手を挑発するような動きもありましたが。
志田幹:あれは関係ないですね。あの挑発がどうっていうのはなくて、単純に僕が1Rから3Rまで自分のペースで闘えなかったっていうのが、敗因ちゃ敗因でしょうね。完璧にペースをとられたんで、そういった意味じゃ完敗ですね。

試合後の前田選手のコメントはご覧になりましたか。
志田幹:ええ見ましたね、チョームカつきますね(笑)。相変わらずアイツはムカつくなぁって感じですね(笑)。

前田選手からは、「2年前より差が広がった」「最後は(志田選手の)心が折れた」というコメントがありました。
志田幹:もう勝ったモン勝ちなんで、言いたいように言って下さい。何もコメントはございません(苦笑)。もう負けたんで、何を言われても仕方ないです。結果が全てです。

その結果を受けとめて、試合後はどのようなお気持ちだったんですか。
志田幹:相当へこみましたね、試合後は。結果もそうですし、内容もそうですし。不本意は不本意でしたね、闘い方に。でも言い訳はしませんし、できませんから。

そのへこみは結構長かったんですか。
志田幹:今も多少へこんでますよ(笑)。でもまあ、忘却っていうのは人間の徳の一つですからね。時が経てば忘れていくんですよ(笑)。試合終わった直後はかなりへこんでましたけど、時間がたって傷もいえてきて、「またやろうかな」っていう気持ちになってきた感じですね。

ある意味人生をかけて臨んだ一戦で敗北という結果が出てしまったわけですが、正直引退という二文字がよぎったりというのはありませんでしたか。
志田幹:うーん・・・引退・・・。でもね、どうしようかなっていうのは、ありましたけどね。でも(仕事)辞めてから5試合やって、その中で決定的な負けっちゃ決定的な負けだったんで、それが一番ショックだったっていうのがありますね。前田吉朗どうこうよりも敗戦の内容がちょっとあれですね。でもここで引退しちゃうのも何かなっていう・・・。ここで辞めるっていうのも、なんて言うんですかね・・・なんだろうなぁ・・・まだやれるんじゃないのかなって感じですかね。

試合のビデオを観なかったのはなぜですか。
志田幹:もうちょっとしたら観ます。今はまだ忘れたいっていうか、やっぱり悔しいですからね。もうちょっとしたら、反省の為に観ます。

2年前の対戦と今回を比べてどちらが悔しいですか。
志田幹:今回ですね。最近だから。時間の問題ですよ(笑)。前にやられた時も同じぐらい悔しかったですから・・・。まああれですね、応援してくれる皆さんは、これから僕がどうやって這い上がってくるか見てて下さいって感じですかね。

現在は前田吉朗選手に関しては、どのような気持ちですか。
志田幹:まあ今フェザー級はベルトがないですけど、(前田選手が)一番強いってことになってるんで、対戦する機会があれば、またやりたいですけど、トーナメントがあってそこで当たったらって感じですかね。今はワンマッチでやらせろって言える状況じゃないですから。

今まではある意味前田吉朗の首を目標にやってきたというのがあると思いますが、今後の目標となると何になるんでしょうか。
志田幹:いろんな人に聞かれるんですけどね・・・どこにあるんですかね。これから探さないといけないですね。まあ練習して一から出直してこようかなって感じですね。

でも、どこかに最終目標というか、格闘家志田幹としてのゴールというのはあるわけですよね。
志田幹:でも格闘技自体をプロのリングでやっていくかは別として、普通の一般社会人として好きなんで格闘技を続けていくと思いますし、どうなんですかね・・・微妙ですね。今目標というのは定め難いですし、次の試合も「まあちょっと、やってみようか」っていう軽い気分で出来るものでもないですし・・・。でもまだ強くなれる余地はあるんで、まあもっとレベルの高い闘いをしたいなっていうのは凄い思うんですよね。この間の試合とかも不本意な闘い方になっちゃたんで。そういった意味で僕が納得できるような闘いをしていきたいなって思いますね。達人レベルになりたいですね(笑)。

では、ひとまずは誰かを倒したいというよりは、自分自身を高めていくというのが当面の目標というかモチベーションになるわけですね。
志田幹:まあ結局、勝ってよじ登っていくしかないんですよね、この世界でトップに行くには。まあそれをまた一から踏み出して行こうって感じですよね。一回途中まで登ってきたところを落とされちゃったわけですよ。落とされちゃってまた一に戻っちゃったわけですけど、そこでもう登るのをやめるか、まだ登り続けるかっていうところで、まあ僕はもう一回登ろうかなっていう風に思ったんで。まあ吉朗がその頂点ってわけじゃないと思いますし。どこが頂点かは僕もわからないですよ。でもその山をまた登ろうと思います。その頂点に登ればどんな景色がみれるのかなって(笑)。ちょっと臭いですけど、その景色をみてみたいなって。でもそこに行ったらまた更に上があると思うんで、登り続けるしかないんですよね。まあ必ず這い上がってくるんで、期待してて下さい!っていう感じですね。

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